公開日:2021年 10月 1日
更新日:2021年 11月24日
本日は下垂体前葉機能低下症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
下垂体前葉機能低下症は、下垂体前葉ホルモンの一部、もしくは全てがじゅうぶんに分泌できないことによって、下垂体ホルモンそのものや末梢ホルモンが欠けている状態のことです。
下垂体は、前葉と後葉の2つの部分からできています。
前葉は、副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、成長ホルモン、黄体化ホルモン、卵胞刺激ホルモン、プロラクチンを分泌しており、後葉は抗利尿ホルモン(バゾプレシンとオキシトシンを分泌しています。
そのため、下垂体ホルモンの分泌がじゅうぶんにできなくなると、様々なホルモンに異常が起き、ホルモンの種類によっていろいろな症状が現れます。
下垂体前葉機能低下症は、原因やホルモンの種類がたくさんあります。そのため、下垂体前葉機能低下症を発症している人は多いと考えられています。
下垂体前葉機能低下症の原因は、炎症、腫瘍、頭部外傷などです。下垂体や間脳に障害が起きることで下垂体前用機能低下症を発症するのです。
原因不明の場合もあります。原因不明の場合、免疫異常が関係している可能性も考えられています。
遺伝で発症することはほとんどありませんが、遺伝的なことが原因となる場合もあります。
下垂体前葉機能低下症の症状は、欠けてしまったホルモンの種類によって様々です。
副腎皮質ホルモンが欠けてしまった場合、疲れやすさや血圧の低下、食欲低下、体重減少、血糖値や血中ナトリウム値の低下などの副腎不全症状が現れます。
甲状腺ホルモンが欠けてしまった場合、 低体温や脱毛、皮膚の乾燥、脈の遅さ、記憶力の低下、集中力の低下などの甲状腺機能低下症状が現れます。
GHホルモンが欠けてしまうと、子供の場合は低身長などの成長障害が起こり、成人の場合は、体脂肪の増加や筋肉の減少、骨粗鬆症、スタミナの低下などの症状が起こります。
性ホルモンが欠けてしまうと、子供の場合二次性徴の出現の遅さ、成人の男性の場合性欲の低下、EDなど、成人の女性の場合無月経や不妊などが現れます。プロラクチンが欠けてしまった場合は、授乳中の乳汁の分泌が低下します。
下垂体前葉機能低下症の改善方法は、原因を改善することです。下垂体前葉機能低下症の原因がわかっている場合、まずは原因となっている病気などに対しての改善を行います。そして、現れている症状に対しては末梢ホルモンの補充を行います。
副腎皮質ホルモンと甲状腺ホルモンは特に生きていくために重要なホルモンです。そのため、欠けている場合は薬などで補充を行うことが多いです。そのほかのホルモンもかけてしまっている場合は薬や注射などで補充を行うこともあります。
下垂体前葉機能低下症は、原因や症状が人によって違うため、その人に合わせた改善方法を行うことが大事です。中でも子供の下垂体機能低下症の場合は、症状や改善方法が成人と違うことがあるため医師ときちんと相談することが必要です。
障害を受けた下垂体組織が自然に再生して機能を回復することは一般的にあまりありません。そのため、長い期間にわたってホルモンの補充を行い続けることが必要になります。
自己判断やめたり、量を変えたりせずに医師と相談しながら改善を続けることが大事です。
特に、副腎皮質ホルモンが欠けている場合、感染症や発熱、手術などのストレスがある状態になると、量を増やすことが必要になることもあります。医師の指導のもと、改善を行いましょう。
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