公開日:2019年 12月23日
更新日:2022年 3月 9日
本日は更年期障害について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
女性は年齢に伴って思春期、性成熟期、更年期、老年期という4つのライフステージがあります。もちろん個人差はありますが、女性は50歳前後で閉経を迎えます。
更年期は、この閉経の時期の前後10年間です。一般的には45〜55歳前後だと言われています。年をとるにつれて、卵巣の機能は低下します。すると、女性ホルモンの分泌が急激に少なくなってしまいます。
ホルモンバランスの崩れによって体や心に対して色々な症状が現れることがあるのです。更年期に現れる症状の原因は女性ホルモンが減ることだけではありません。
加齢などの身体的なことや仕事や家庭の人間関係や性格などの心理的なことも複雑に関わっています。そのため、症状には大きな個人差があります。
更年期にはいろいろな症状が起きます。更年期症状は症状の中で他に病気がなく起きているもののことです。更年期症状は更年期に起こる不調なのです。
更年期症状には軽いものから重いものまで様々な症状があり、個人差はあります。しかし、誰にでも起こります。
更年期症状の中で、重い症状があり、そのことが原因で仕事や家庭での生活など日常生活に支障が出ている場合に更年期障害と呼びます。
更年期障害の主な原因は閉経によって女性ホルモンが減っていくことです。
さらに、加齢などの身体的なことや育ってきた過程や性格などの心理的因なこと、仕事や家庭の人間関係などの社会的なことが複合的に関わっていると考えられています。
更年期の女性は年で考えても、働き盛りの人や子育てをしている人、親の介護がある人などが多く、仕事や家庭のストレスが増える時でもあります。
更年期の体の変化に加えてストレスがあることによって更年期の症状が重くなることもあります。
更年期障害の原因は、閉経につれて起こる卵巣の機能の低下によって、女性ホルモンの分泌が一気に減ることです。
女性ホルモンは月経や妊娠といった女性機能や乳房や性器の成長、肌や髪を艶やかにするというような女性特有の体作りを促進するホルモンです。分泌が減ってしまうことによって今まで調節されてきた機能がきちんと働かなくなります。
女性ホルモンが少なくなると脳は卵巣にもっと女性ホルモンを出すように命令をします。しかし、命令をし続けていても卵巣の機能の低下によってホルモンを出すことができないという状態になります。
すると、脳がパニックを起こし自律神経のバランスが乱れ、体や心に色々な症状が現れるのです。
更年期障害の症状は人によって色々です。更年期は全身にさまざまな症状が出ます。
主な症状は、自律神経の乱れから起こる動悸や息切れやのぼせ、ほてり、発汗異常や肩こりなどがあります。他にも、頭痛や腰痛、手足のしびれ、イライラ感、めまい、耳鳴り、不安感、不眠、食欲不振などもよく見られる症状です。
皮膚や粘膜が乾燥したり、ドライマウスになったり、尿失禁をしたり、外陰部のかゆみが起こったりすることもあります。
日本人の更年期の女性に多い症状は肩こりや疲れやすさです。更年期の症状特有ののぼせや発汗などといった症状も25%以上の女性に起こっていると言われています。
更年期の女性は女性ホルモンが低下する影響で、体に症状が現れます。症状によって日常生活に支障があると感じる人は更年期障害です。婦人科に相談してください。
更年期障害の改善方法には、少なくなってしまった女性ホルモンのエストロゲンを2種類のホルモン剤で補う方法があります。
特にほてりやのぼせ、発汗などの自律神経が原因の症状の改善や閉経した後の骨量が減ってしまわないための予防につながる効果が期待できます。
さらに、ホルモン剤は善玉コレステロールを増やしてくれるため脂質異常症の予防にも効果的です。
ホルモン剤以外にも、漢方薬を使用することもあります。漢方薬で血液やリンパの流れを整えることで体全体を整えることも効果的です。不安やイライラが強い場合は睡眠剤や安定剤を組み合わせて使うこともあります。
薬による改善と同時に食事や運動など生活習慣を改善することを心がけていきます。カウンセリングなども行って体と心のバランスを整えていくことが重要です。
更年期になると、女性ホルモンが減っていくことを止めることはできません。しかし、自分に合った方法を見つけ、行うことで症状を和らげることは可能です。
最近、症状を和らげる方法のひとつとして、女性ホルモンに似た働きをする成分であるエクオールを摂取する方法が注目されています。
エクオールは大豆イソフラボンに含まれるダイゼインの代謝物で、女性ホルモンに似た働きをするといわれています。
エクオールを1日10㎎摂取することで、更年期症状の改善や骨粗しょう症の予防、女性のメタボ改善などに効果を発揮するということがわかっています。
閉経前後くらいの時期になると、糖尿病や動脈硬化、脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高まります。食生活や運動習慣を見直して改めることが大事です。
更年期を迎えるとエストロゲンが減ってしまうことで骨量も減り、骨粗しょう症が起こりや水状態になってしまうため、閉経後は早めに骨密度測定を受けるということも大事です。
更年期障害は、睡眠不足や運動不足によって悪化してしまうこともあります。早寝早起きの生活に切り替えたり、ウォーキングや水泳などの有酸素運動を行ったりして生活の質を改善することが大事です。
いつもストレスがある状態だと、動悸や息切れ、食欲不振、疲労などを引き起こす原因になります。ゆっくりお風呂に入ったり、好きな音楽を聴いたり、ストレッチをしたり、上手にストレスを発散しましょう。
・十宣
・風池
・膻中
十宣は、自律神経を整える効果があります。
更年期障害によって現れる色々な症状はホルモンのバランスの乱れと自律神経の乱れによって起こるものです。そのため、十宣を刺激することで、更年期障害によって現れる色々な症状の改善が期待できるのです。
風池は、自律神経を整える効果があります。目の疲れの改善や肩こりの改善、頭痛の改善のためにも使われます。
自律神経を整える効果によって、更年期障害によって現れる症状に効果が期待できます。特に頭部の血行を改善する効果もあるため、更年期障害の症状の中でも、のぼせやほてりに有効です。
膻中は鎮痛安定作用があります。そのため、緊張したときや不安を感じるとき、落ち込んだときなどに効果的です。
自律神経を整える作用もあります。自律神経を整える作用と鎮痛安定作用から、更年期障害によってイライラした時に特に効果が期待できるツボです。
十宣は、指の最も先の少し膨らんだ部分にあるツボです。
押すときは、両手で左右両方の指を当て合います。 軽く衝突する程度に当てることで刺激できます。
風池は、後頭部の中央のへこみと耳の後ろの骨の出っ張りを結んだときの中間点あたりにあります。
押すときは、3〜5秒ほどかけてゆっくり通しましょう。押し方のポイントは、ツボに対して指が垂直になるような状態で押すことです。
膻中は、胸部の正中線の上にあるツボで、左右の乳頭の中間にあります。
押すときは、中指を使って押します。力加減は優しめに押しましょう。
11時から21時
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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11時~21時迄 | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
月曜、年末年始