胸郭出口症候群の鍼灸【原因・種類・ツボ・対処法】

公開日:2019年12月23日

更新日:2020年6月26日

本日は胸郭出口症候群について解説させていただきます。

胸郭出口症候群とは、鎖骨の下を通る神経の束と鎖骨の下にある動脈が圧迫され、肩・腕・手の部位にしびれや刺すような痛みなどの異常感覚を感じる状態のことをいいます。

胸郭出口症候群のおもな原因は、鎖骨まわりの筋肉や胸、肩の筋肉の硬結です。

 

腕や手を動かす神経そして動脈は、鎖骨の下をくぐり、胸の筋肉を貫通し、肩、腕と通り、指の先まで行きます。

 

そこがなんらかの原因で硬くなり神経を圧迫し痛みを起こします。

 

また、絞扼部位によって、「斜角筋症候群」「頸肋症候群」「肋鎖症候群」「小胸筋症候群(過外転症候群)」と四つに分けられ総称して胸郭出口症候群と言います。

 

鎖骨を構成する骨が盛りあがって圧迫したり、靭帯の肥厚、加齢による筋力低下や運動前のストレッチ不足、ラケットやクラブの不適切なスウィング、筋肉の酷使や長時間のデスクワークによる猫背など、その方の日常生活によって原因は様々です。

 

胸郭出口症候群の原因は4つあります

胸郭出口症候群は、4つの原因を総称した病名。

原因となる筋肉または骨は以下の4つです。

 

①首のまえにある斜角筋

②鎖骨の上の頚椎よりにある頚肋(肋骨になりそこねた頚椎の横突起)

③肋骨と鎖骨の間にある、鎖骨下筋

胸の前にある小胸筋

斜角筋症候群

斜角筋は、前・中・後と3つに別れております。斜角筋症候群とは、斜角筋に圧迫された神経の神経痛症状です。

斜角筋と斜角筋の間を通る神経が圧迫されやすく、肩、腕、肘とだるさ、痛み、しびれを感じさせます。後斜角筋の場合は、肩甲骨まわりに強い放散痛を生じます。当院では、4つの中で斜角筋症候群がいちばん多く来院されます。この症状に対する鍼灸治療は非常に有効です。

頚肋症候群

頚肋とは頚椎の横からでている横突起が生まれつき大きくなったものです。頚肋症候群の主な症状は、首、鎖骨下の異常感、肩、腕、肘の痛み、そしてしびれです。

人によっては、小指まで痛みや電気が走るようなしびれの症状がでます。このケースは、骨が原因のため、鍼灸は効きません。手術をする必要性があります。

そのため医師から手術を勧めらない場合、頚肋症候群ではない他の3つの可能性が高いとゆうことです。

肋鎖症候群

肋鎖症候群は、肋骨と鎖骨の間を通る神経が鎖骨の下で圧迫されることで発症します。デスクワークや勉強などによる長時間の前傾姿勢が原因で起こります。

姿勢の悪い人に多いとゆう特徴がありますが、姿勢を正しくしても筋肉のクセにで徐々に猫背になってしまうことが多いです。鎖骨の下にある鎖骨下筋が重要なポイントです。鎖骨下筋が同じ姿勢でいることで硬くなり神経が圧迫されてしびれを感じはじめます。この場合、鍼灸治療が非常に有効です

小胸筋症候群

小胸筋は、胸の前にある筋肉で、大胸筋の下にあります。小胸筋症候群の原因は猫背や長時間のデスクワークです。小胸筋症候群の患者さまは腕を上げたとき、上げた腕の手首の脈拍が感じなくなります。

これは腕をあげたときに、硬くなった小胸筋がストレッチされることで血管を圧迫してしまうためです。また、小胸筋は呼吸を助ける筋肉のため固くなると呼吸が浅くなる特徴があります。この場合、鍼灸治療は非常に有効です

胸郭出口症候群を確認する方法

胸郭出口症候群は5つのテストを行うことで4つのタイプに振り分けることができます

 

  • エデンテスト

 しびれや痛みを感じる方の腕を後下方に引っ張る⇒手首の親指側にある橈骨動脈の拍動が触れなくなる

肋鎖症候群が陽性

 

  • アドソンテスト

顔を上に向かせ、痛みがある方の後ろを見るように首を捻り、深呼吸を行わせる⇒痛みのある腕の手首の橈骨動脈の拍動が触れなくなる

斜角筋症候群が陽性

 

  • ライトテスト

肘の関節を90度曲げて保持する姿勢をしてもらう⇒痺れの誘発、橈骨動脈の拍動が触れなくなる

肋鎖症候群小胸筋症候群が陽性

 

  • ルーステスト・3分間挙上負荷テスト

肘の関節を90度曲げて保持する姿勢をしてもらう(ライト・テストと同様)⇒手のグーとパーを交互に3分間繰り返す⇒痺れの誘発、橈骨動脈の拍動が触れなくなる

肋鎖症候群、小胸筋症候群が陽性

 

  • モーレイテスト

鎖骨の上部周辺にあるくぼみを形成している斜角筋を指で圧迫する⇒肩~腕、腕~手への放散痛を訴える

斜角筋症候群が陽性

 

胸郭出口症候群の鍼灸

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群は筋肉の硬結により引き起こされるため、いずれのケースでも、トリガーポイントに治療していくのが効果的です。

 

斜角筋症候群の場合は、首の前側にある前斜角筋と中斜角筋の緊張を緩めて、腕に向かう神経の通りを広くします。

 

肋鎖症候群では、肩甲骨と鎖骨の間を調整し、鎖骨の下の空間を広くすることで骨格矯正をおこないます。

 

そして、小胸筋症候群の場合、胸の深層部の筋肉である小胸筋を柔らかくし、長時間のデスクワークや姿勢のクセ、猫背を徐々に回復させ、前傾姿勢の改善を図ります。

 

胸郭出口症候群の利用者様210例のうち、改善したケースは200例で、回復率は90パーセントの好成績を残しております。

 

なかなか治らない胸郭出口症候群は、複数のパターンが複雑に絡みあって起きている場合もありますが、平均5回の鍼灸で効果が出ることが多いです。

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