公開日:2022年 12月13日
更新日:2024年 2月14日
本日はアンドロゲン過剰症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
アンドロゲン過剰症の原因は色々あります。
多嚢胞性卵巣症候群や卵巣腫瘍などの卵巣性の病気や黄体腫や胎児のアロマターゼ欠損症、POR欠損症によって起こる女児の外性器の男性化と母体の男性化などの妊娠に特異的な状態があることなどです。
アロマターゼ欠損症はアロマターゼ遺伝子に衣装が起こることで発症する病気で、遺伝形式は劣性遺伝です。
他にも、副腎癌や非古典的副腎過形成、クッシング症候群などの副腎性の病気や甲状腺機能低下症、高プロラクチン血症、外因性の薬などが発症の原因になることもあります。
アンドロゲン過剰症は、女性の体内で男性ホルモンが過剰に生成される状態を指します。これにより、多毛症、ニキビ、脱毛、月経不順などの症状が引き起こされることがあります。アンドロゲン過剰症の原因は多岐にわたり、以下に主なものを示します。
1. 多嚢胞性卵巣症候群
PCOSはアンドロゲン過剰症の最も一般的な原因です。PCOSにより卵巣が小さな嚢胞で覆われ、ホルモンバランスが乱れ、アンドロゲンの過剰生成を引き起こすことがあります。
2. 副腎過形成症
副腎皮質における酵素の遺伝的欠損が原因で、副腎からのアンドロゲンの過剰分泌が起こります。特に、21-ヒドロキシラーゼ欠損症が最も一般的な形態です。
3. 腫瘍
卵巣や副腎の腫瘍がアンドロゲンの過剰生成を引き起こすことがあります。これらの腫瘍は直接アンドロゲンを生成することがあります。
4. 薬物の副作用
アナボリックステロイドや他の薬剤の使用がアンドロゲン過剰症を引き起こすことがあります。これらの薬剤は体内のアンドロゲンレベルを人為的に高めることがあります。
5. クッシング症候群
副腎皮質ホルモンの過剰生成に関連する状態で、これが間接的にアンドロゲンレベルの上昇を引き起こすことがあります。
6. 遺伝的要因
特定の遺伝的条件や家族歴も、アンドロゲン過剰症のリスクを高めることがあります。
アンドロゲン過剰症の症状は、男性化兆候です。主に現れる症状は、無月経や顔の毛や体毛が濃くなること、頭髪が薄くなること、にきびができること、声が低くなることや筋肉が増えること性衝動が強くなることなどです。
アンドロゲン過剰症では、男性ホルモンが過剰になることによって男性化兆候が見られるのです。
特にアロマターゼ欠損症の場合は、二次性徴が欠如し、進行性の男性化が見られます。
アンドロゲン過剰症は、女性において男性ホルモンが過剰に分泌されることによって引き起こされる症状のことを指します。アンドロゲン過剰症によって生じる主な症状には以下のものがあります。
1. 多毛症
顔、胸、背中、腹部など、男性的な毛の分布パターンに沿った過剰な毛の成長。
2. にきびや皮脂過剰
皮脂の過剰な分泌により、顔や体のにきびが発生しやすくなります。
3. 脱毛
頭髪が薄くなる、いわゆる男性型脱毛症のパターンを女性が経験する場合があります。
4. 月経不順
不規則な月経周期や月経の完全な停止。
5. 体重の増加と肥満
特に腹部周りに脂肪が蓄積しやすくなります。
6. 多嚢胞性卵巣症候群
アンドロゲン過剰症はPCOSの一般的な症状であり、不妊の原因となることもあります。
7. 声の低下
声帯に影響を及ぼし、声が低くなることがあります。
8. 筋肉量の増加
男性的な筋肉の分布や体型への変化。
9. インスリン抵抗性と糖尿病のリスク増加
アンドロゲン過剰症はインスリン抵抗性を引き起こし、2型糖尿病への進行リスクを高めることがあります。
10. 心血管病リスクの増加
体重増加、インスリン抵抗性、その他の代謝変化により、心血管病のリスクが高まります。
アンドロゲン過剰症の症状は、原因によって幅があります。
アンドロゲン過剰症を改善するためには、原因となる病気の改善を行うことが大事です。
原因となる病気は、卵巣性の病気やアロマターゼ欠損症、POR欠損症、副腎性の病気や甲状腺機能低下症、高プロラクチン血症、外因性の薬など色々あるため、病気に合わせて改善を行なっていくのです。
二次性徴が欠如している場合は、女性ホルモンの補充を行うことも大事です。
アンドロゲン過剰症の改善方法は、その原因と症状に応じて異なります。改善の主な目標は、過剰なアンドロゲンの影響を軽減し、症状を管理することです。以下は、アンドロゲン過剰症の一般的な改善法です。
1. ホルモン法
経口避妊薬(低用量ピル): エストロゲンとプロゲステロンを含む経口避妊薬は、アンドロゲンの生産を抑え、月経周期を正常化します。多毛症、にきび、および頭髪の脱毛を改善するのに役立ちます。
アンドロゲン受容体拮抗薬: スピロノラクトンなどの薬剤はアンドロゲンの作用をブロックし、皮脂の過剰な分泌や多毛症を減少させることがあります。
プロゲステロン: 単独のプロゲステロン製剤は、月経周期を正常化し、内膜増殖症のリスクを減少させることがあります。
2. メトホルミン
多嚢胞性卵巣症候群が原因である場合、メトホルミンはインスリン感受性を向上させ、月経周期を正常化し、排卵を促進するのに役立ちます。
3. 生活習慣の変更
体重の管理と運動は、インスリン抵抗性を減少させ、ホルモンバランスを改善するのに役立ちます。健康的な食事と定期的な運動は、特にPCOSに関連するアンドロゲン過剰症の症状を管理するのに重要です。
4. 局所的な改善
多毛症: 化学的脱毛剤、レーザー脱毛、電気脱毛など、多毛症の改善には様々な局所的な方法があります。
にきび: レチノイド、過酸化ベンゾイル、サリチル酸などの薬が有効です。
5. 外科的手術
卵巣のう腫や副腎腫瘍など、アンドロゲン過剰症の原因となる特定の病変がある場合は、外科的に除去することが適切な改善方法の選択となることがあります。
改善の計画は個々の症状、健康状態、将来の妊娠計画などに基づいてカスタマイズされます。経口避妊薬やスピロノラクトンなどの薬での改善を行う場合、副作用やリスクがあるため、医師の指導の下で使用する必要があります。
アンドロゲン過剰症の薬での改善は、主に症状の緩和とホルモンバランスの正常化を目的としています。以下に、アンドロゲン過剰症を薬で改善する際に一般的に使用される薬を紹介します。
1. 経口避妊薬
効果: エストロゲンとプロゲステロンを含む経口避妊薬は、卵巣からのアンドロゲン生成を抑制し、性ホルモン結合グロブリンのレベルを上昇させて血中の遊離アンドロゲンを減少させます。これにより、多毛症、にきび、および頭皮の脱毛が改善される可能性があります。
副作用: 吐き気、頭痛、乳房の張り、気分の変動、血栓症のリスク増加など。
2. スピロノラクトン
効果: アンドロゲン受容体の拮抗薬であり、過剰なアンドロゲンの影響をブロックします。多毛症やにきびの改善に効果的です。
副作用: 月経不順、乳房の張り、疲労感、頻尿、重度の場合は高カリウム血症など。
3. フルタミドやフィナステライド
効果: これらはアンドロゲンの作用を直接ブロックする薬剤で、特にフィナステライドは、男性ホルモンを活性型に変換する酵素の働きを阻害します。主に多毛症や男性型脱毛症に用いられます。
副作用: リビドー減退、勃起不全、肝機能障害など。
4. メトホルミン
効果: 特に多嚢胞性卵巣症候群において、インスリン抵抗性の改善と体重管理を助けます。これにより、アンドロゲンレベルが減少し、月経不順が改善されることがあります。
副作用: 吐き気や下痢などの胃腸障害、ビタミンB12の吸収障害など。
5. ゴナドトロピン放出ホルモンアナログ
効果: GnRHアナログは、一時的に卵巣機能を抑制し、アンドロゲンの生成を減少させます。特定の症状の改善や、特定の手術前の準備として使用されることがあります。
副作用: 更年期様症状(ほてり、発汗)、骨密度の減少、気分の変動など。
アンドロゲンは、男性の場合は精巣、女性の場合は卵巣で産生されています。また、男性も女性も副腎皮質でも産生されています。
アンドロゲンは男性ホルモンのため、過剰になると男性化兆候が見られるのです。
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