間欠性爆発性障害の鍼灸【原因・定義・症状】

☆本記事の内容

• 間欠性爆発性障害とは
• 間欠性爆発性障害の原因
• 間欠性爆発性障害の症状
• 間欠性爆発性障害の改善方法
• 間欠性爆発性障害のまとめ

目次

• 間欠性爆発性障害は、ストレスを感じた時激しい怒りの衝動が起きる
• 間欠性爆発性障害の多くは、身の危険を感じる環境で育っている
• 怒りの衝動が一度起きると、他人に強い攻撃性が現れる
• 間欠性爆発性障害の改善方法は、精神的な介入と薬
• 間欠性爆発性障害では、周りが驚くくらい過剰に反応する
• 間欠性爆発性障害に効果的なツボ

間欠性爆発性障害は、ストレスを感じた時激しく抑えることのできない怒りの衝動が起き、強い言葉で口論や喧嘩、激しい非難など言語面での攻撃性や所有物、動物、他の人に対して身体的な攻撃性がみられる病気のことです。

爆発的な行動が起きるきっかけは、通常は攻撃的な行動につながるとは考えられない、友人や仲間の何気ない一言や自分の思い通りにならない物事などです。

間欠性爆発性障害に関する報告はあまり多くありません。今のところ、女性よりも男性に多く見られるということがわかっているため、遺伝的要因も関係していると言われています。

統合失調症やパーソナリティ障害、注意欠陥多動症、素行障害、物質中毒の影響があることによって症状が現れている場合は間欠性爆発性障害であると判断されることはありません。

間欠性爆発性障害の原因には、気質や遺伝、自己愛が傷つけられることへの防御などが関係していると言われています。

20歳になるまでに、身体的な外傷や情動的な外傷を負った経験がある場合、間欠爆発症になるリスクが高くなると考えられています。

これは、間欠性爆発性障害を発症している人の多くは、幼いとき、養育者にアルコール依存や暴力などの問題があり、身の危険を感じる環境で育っているということがわかっているためです。

間欠性爆発性障害の症状は、ストレスを感じた時に激しく抑えることのできない怒りの衝動が起き、強い言葉で攻撃したり身体的な攻撃性が見られたりすることです。

怒りの衝動が一度起きると、他人に強い攻撃性が現れます。そのため、職場や家庭での人間関係のトラブルにもつながります。人間関係のトラブルが起きると経済的な問題や司法的な問題につながることも多いです。

症状は数分から数時間で現れては比較的速やかに鎮静化します。本人も心から後悔したり自己嫌悪に陥っていたりする様子が見られることもあります。

間欠性爆発性障害の改善方法は、精神的な介入と薬を使った改善方法を組み合わせて行われます。

改善を行うときの目標は衝動がどのようにして爆発するのかというその思考過程や感情を認識し、行動を起こすのではなく、言葉で表現することができるようになることです。

使われる薬は、炭酸リチウム、カルバマゼピン、バルプロ酸などの気分安定化薬です。このような薬は、衝動制御機能が働く手助けをすることを目的に使います。

・百会

・肝兪

・労宮

百会は、頭の頂点にあるツボで、怒りの熱気を逃がす働きがあるとされているツボです。

百会の効果は、リラックスすること対して作用している副交感神経の働きを良くすることです。

肝兪の効果は、怒りやイライラ、ストレスを和らげることです。肝兪は、肝の経路の流れを調整するツボです。

肝の経路は、怒りで特にダメージを受けると言われているため、調整する肝兪を刺激することで、怒りを和らげることにつながるのです。

老宮の効果は、血流を促すことで、体全体に酸素を届けることです。体全体に酸素が届くと、筋肉の疲れを回復させたり、脳を活性化させたりすることにもつながります。

自律神経を整える効果もあるとされており、精神的な疲れに対しても効果的なツボです。

百会の場所は、眉間の中心から頭のてっぺんを通る線と両耳を結んだ線が交わった頭頂部です。

押すときは、両手の中指を使って押します。押すときには、息を吐きます。約10〜20回押すことをお勧めします。

肝兪の場所は、左右の肩甲骨の下あたりの高さの位置です。第9胸椎の下のへこみから指2本分外側にあります。

押すときは、自分では押しにくいため家族などに押してもらうと良いでしょう。自分で推すときは、肩甲骨の下のあたりを椅子の背の角などにあてたり、仰向けに寝てゴルフボールなどをあてたりすると自分でも刺激をすることができます。

老宮は、軽く手を握ったときに中指の先が手のひらに当たる部分にあります。

押すときは、親指を使って押します。力加減は、やや強めくらいがお勧めです。 5 秒間ほどかけてゆっくり力をかけていきましょう。