公開日:2021年 12月23日
更新日:2022年 1月 3日
本日は子宮復古不全について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
子宮復古不全は、妊娠や出産によって大きくなった子宮が元の大きさに戻らなくなってしまうことです。
一般的に子宮が妊娠する前の大きさに戻るまでには約6週間かかります。しかし、子宮復古不全の場合は6週間経っても子宮が妊娠する前の大きさに戻らないのです。
原因は、子宮から排出されるはずの胎盤や卵膜の一部が子宮の中に残り子宮の収縮の障害になっていることや授乳を行わず子宮への刺激が足りないことなど非常に様々です。
子宮復古不全が起きると、血性の悪露や出血が起き、母体の回復が遅れてしまいます。他にも、腹部の痛みが起こったり感染症の原因になったりする可能性もあります。
子宮復古不全の原因は、いろいろあります。
分娩した後子宮から排出されるはずの胎盤や卵膜の一部が子宮の中に残り子宮の収縮の障害になっていることや、過剰に子宮が大きくなったこと、分娩に時間がかかり子宮が疲れ働きが悪くなったことなどが原因となります。
他にも、子宮筋腫や感染症などの病気や、出産した後授乳をしていないことで子宮に対しての刺激が足りないことなども原因となることがあります。
授乳は子宮を収縮させるという働きも持っているため、授乳をしないことで刺激が足りなくなることもあるのです。
排尿や排便を過剰に我慢することで膀胱や直腸が内容物でいっぱいになり、子宮の収縮の障害になり、子宮復古不全が起きることもあります。
さらに、難産や早産であったり、分娩をしたときに大量に出血したり、帝王切開を行ったりしたことなども子宮復古不全の原因として考えられます。
子宮復古不全の症状は、血性の悪露や出血です。これらは長引くことが多いです。悪露とは、産後に出るおりものが血液のような状態になったもののことです。
このような症状は、分娩の時に切れてしまった子宮の中の血管が子宮の収縮と一緒に塞がれることによって起こります。
子宮復古不全では、分娩をした後、子宮が大きくやわらかかったり、子宮底が高かったりするという特徴もあります。
子宮の収縮の状態が悪くなると、出産をした後に起きる出血がなかなか止まらなくなることもあります。
悪露が長引いている場合、そのまま放っておくと、産褥感染症につながります。産褥感染症が起きると、発熱が起こったり全身の症状が悪くなってしまったりします。
子宮復古不全の改善方法は、子宮収縮剤を使うことです。子宮収縮剤を使うことで、子宮の収縮を進めることができます。さらに、子宮の中に胎盤や卵膜の一部が残っている場合は、排出を進める効果もあります。
場合によっては、抗生剤を使うこともあります。さらに、貧血の症状がある場合は、鉄剤も必要になることもあります。
子宮の中に胎盤や卵膜の一部が残っていて子宮収縮剤だけでは全てを排出することができない場合などには、手術を行うこともあります。
しかし、産後1ヶ月以内の子宮は柔らかいため非常に傷つきやすいため、できるだけ手術を行わない方法で改善に取り組むことが勧められています。
排尿や排便の過剰な我慢によって子宮復古不全が起こっている場合は、排尿や排便を促すことを目的とした改善を行うこともあります。授乳を行うことで子宮の収縮をにもつながるため、改善のために母乳指導を行うこともあります。
授乳は、子宮の収縮を促すという効果も持っています。そのため、産後はできるだけ早い段階で授乳を始めることは、子宮復古不全を防ぐことにつながります。
排尿や排便を過剰に我慢することで子宮復古不全が起きることもあります。そのため、排尿や排便を我慢しないことも子宮復古不全を防ぐことにつながります。
赤ちゃんの世話をすることは非常に大変で、睡眠時間が短くなったりゆっくり食事ができなかったりと自分のことが疎かになりがちです。しかし、できるだけきちんと睡眠をとることや十分な栄養をとることも非常に大切です。
産後、無理はしてはいけませんが、できるだけ早い段階で歩いたりして体を動かすことも子宮復古不全を防ぐためにお勧めです。
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