公開日:2022年 7月 3日
更新日:2022年 9月20日
本日はマッレトフィンガーについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
マレットフィンガーの原因は、刃物などによって腱が切断されることや球技によって外からの力で腱が断裂することです。マレットフィンガーが起こることが多いスポーツは、バレーボールやバスケットボール、野球などです。
野球やバレーボールなどの球技でマレットフィンガーが起こることの多い指は、中指と薬指です。
爪のついた部分の骨の手の甲側の指を曲げ伸ばしする腱の根元の部分が骨折することや、手のひら側の骨が脱臼しかけている状態になる伸展機構の破壊などもマレットフィンガーの原因になることがあります。
マレットフィンガーの主な原因は、指の腱や骨がダメージを受けたことによるものです。以下に、マレットフィンガーが発生する原因を詳しく説明します。
マレットフィンガーの原因の一つは、スポーツや運動中に指を直接受傷することです。例えば、野球やサッカー、バスケットボール、バレーボール、テニスなどのスポーツでは、ボールに指を当てたり、手を振る際に指が引っ張られたりすることがあります。また、工場作業や重い物を持ち上げる作業などで指を負傷することもあります。
もう一つの原因は、指の腱が炎症を起こしたり、断裂したりすることです。腱は筋肉と骨をつなぐ役割を持っており、指を動かす力を伝えています。腱に炎症が起こると、指の動きが制限されるようになります。また、腱が断裂すると、指を真っ直ぐに伸ばすことができなくなります。
さらに、マレットフィンガーは加齢によっても引き起こされることがあります。年をとると、指の腱や靭帯が硬くなってきたり、脆くなってきたりするため、指を動かすことが難しくなる場合があります。
マレットフィンガーの症状は、DIP関節が曲がり、赤くなったり腫れたり圧痛を感じたりすることです。動かした時に痛みを感じることも多いです。
突き指として症状が軽いと自己判断し、そのまま変形を放っておくと、改善を行うことが非常に難しくなるため、すぐに病院に行くことが大事です。
マレットフィンガーの症状は、以下のようなものがあります。
・指先の屈曲障害
マレットフィンガーの主要な症状で、指先が屈曲し、伸展できなくなります。この症状は、屈筋腱が損傷した際に、指先を伸展するための伸筋腱が反対側に引っ張られることによって引き起こされます。
・痛み
指先の屈筋腱が損傷した場合、激しい痛みを伴うことがあります。特に、損傷が大きい場合には、痛みが激しくなることがあります。
・腫れ
指先の屈筋腱が損傷した場合、局所的な腫れが生じることがあります。損傷の程度によっては、腫れが広がることがあります。
・指先の変形
指先の屈筋腱が損傷した場合、指先が変形することがあります。例えば、指先が曲がったまま固定されることがあります。
・関節の可動域の制限
マレットフィンガーの場合、指先を伸展するための伸筋腱が損傷するため、指先を伸ばすことができなくなることがあります。これにより、関節の可動域が制限されることがあります。
これらの症状は、痛みや不快感をもたらし、日常生活に支障をきたすことがあります。
マレットフィンガーの改善方法は、第一関節の脱臼があるかないかで違います。
第一関節の脱臼がない場合は、装具を使ったり皮膚から鋼線を通して骨を固定したりして、8週間、第一関節を伸ばした状態で固定をすることで改善に取り組みます。
第一関節の亜脱臼がある場合は、脱臼の整復を行い、まっすぐに伸ばした状態で固定を行い改善に取り組みます。手術では、2本の鋼線で骨を固定する方法が行われることが多いです。
マレットフィンガーの改善では、できるだけ早く改善に取り組むことが非常に重要です。これは、そのまま放っておくと回復が難しくなるためです。
マレットフィンガーの改善方法は、症状の程度や患者の状態に応じて選択されます。以下は一般的な改善方法です。
・保護と固定
マレットフィンガーの初期段階では、保護と固定が必要です。痛みが軽度で、指を曲げることができる場合は、指のつけ根から手首までのサポートを提供するために、スプリントや包帯を使用することができます。重度の痛みがある場合は、指を固定するためにキャストを使用することもあります。
・指の伸展運動
マレットフィンガーの治療には、指の伸展運動が重要です。指を伸ばすエクササイズを日常的に行う必要があります。専門家の指導のもとで、指を自力で伸ばすエクササイズを行うことができます。
・経皮的ピン固定
症状が重度で保護と固定だけでは改善されない場合、外科的な介入が必要になることがあります。一般的には、指の付け根に小さなピンを挿入する手術が行われます。ピンは4〜6週間後に除去されます。
・開放的手術
進行したマレットフィンガーの場合、指を固定するピンの挿入が不可能な場合があります。この場合、開放的手術が必要になることがあります。手術中、指の付け根から皮膚を切り開き、靭帯や腱を修復することで指を修復します。
・ハンドセラピー
マレットフィンガーの改善を行なった後、手セラピーが行われることがあります。専門家が、手首や指の運動を調整し、回復を促進するために指導します。
指に怪我をした後、変形があったり強い腫れが見られたり、熱を持っていたり変色が見られたり強い痛みがあったりする場合は、指の第二関節をおさえて第一関節を自力でまっすぐ伸ばせるかどうか確認しましょう。
マレットフィンガーではなくても第一関節や第二関節の側面の靭帯に傷がついていることもあります。第一関節を自力で伸ばすのが難しい場合は、すぐに整形外科に行くことをおすすめします。
マレットフィンガーの実際の改善例をいくつか紹介します。
・ある男性が、右手の小指の第1関節でマレットフィンガーを発症しました。スプリントを装着することに同意し、手首から小指の第1関節までの間をサポートするようなスプリントを睡眠時を含め、ほとんどの時間を装着しました。約6週間後、スプリントの使用を中止し、運動を開始し、約4週間後、完全に回復しました。
・ある女性が、右手の人差し指の第1関節でマレットフィンガーを発症しました。手術を受けることに同意し、第1関節を直接修復するために、手術用の針を使用する手術を行いました。手術後にリハビリテーションを開始し、約8週間後に完全に回復しました。
・ある男性が、左手の中指の第1関節でマレットフィンガーを発症し、スプリントを装着することに同意しました。しかし、約4週間後に症状が改善しなかったため、手術を行うことに同意しました。手術では、第1関節を修復するために、手術用の針を使用しました。手術後、患者はリハビリテーションを開始し、約6週間後に完全に回復しました。
マレットフィンガーは、初期段階であれば保守的な方法で改善を行うことが可能です。しかし、その人にとって適切な方法が選択される必要があり、個々の症例に応じた計画が必要です。
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