公開日:2021年 3月 5日
更新日:2021年 5月 2日
本日は痙性斜頚について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
痙性斜頸は、ジストニアが首や肩に起きている状態のことです。痙性斜頸は、頸部ジストニアとも呼ばれています。ジストニアとは、自分の意思とは関係なく筋肉が収縮する症状のことで、痙性斜頸では首の筋肉が異常に収縮します。
そのため、症状として頭が傾いたり頭が前後や左右に動いたりします。肩こりや頭痛などの症状も現れます。原因は明確になっておらず、脳性麻痺がきっかけで起こったり向精神薬などの薬がきっかけで起こったりすることもあると言われています。
痙性斜頸を発症する人は、主に30代から50代に多く、ほとんどは50歳未満で発症します。日本では男性の方が多いと言われていますが、海外では女性の方が多いと言われています。
痙性斜頸の原因は詳しくは明らかになっていません。
痙性斜頸で現れる症状は、首や肩にある色々な筋肉が自分の意思と関係なく収縮することによって起きます。これは大脳皮質と視床、脳幹を結びつけている神経核の機能異常によって起こると考えられています。
神経核の機能異常の原因は、脳の機能がきちんと働かなくなることであると言われていますが、詳しくはわかっていないのが現状です。
原因が明らかな痙性斜頸もあります。痙性斜頸の原因として言われているものは、痙性斜頸の原因は、ストレスや過度の疲れ、長い時間の不自然な姿勢、脳の疾患や脳の疾患の後遺症、異常な分娩、遺伝や薬の副作用などです。
無理に歩いたり体操をしたりすると、症状が悪くなることもあります。さらに、ストレスでも症状は悪くなることもあります。
痙性斜頸の主な症状は、自分の意思とは関係なく、頭が回転したり前後や左右に頭が傾いたりすることです。これは、首の筋肉の収縮や痙攣によって起こります。
頭の傾きの向きや回転の向きは、首のどの部分の筋肉が収縮や痙攣を起こしているかによって変わります。
下あごが突き出たり、背中が曲がったり、肩が上がったりなどの症状があることも多く、不自然な姿勢になるため周りの目線を気にして大きなストレスを感じてしまう人も多いです。
痙性斜頸は、症状が進むと強い筋収縮が続くことがあり、その場合は、頭の向きが一定の向きのままになってしまうこともあります。
痙性斜頸の人の中には、精神的なストレスを感じたときに頭や肩が動く人もいます。症状には個人差があり、頭や肩が動く症状がなく、肩こりや筋肉の張り、首や肩の違和感、頭痛などの症状だけが起こる人もいます。
痙性斜頸の症状は、横になると和らぎ寝ている間は発症しないことが多いです。
痙性斜頸の改善方法は、薬や手術です。薬は、筋肉の痙攣と不随意運動を軽くすることや痛みを和らげることを目的に使用します。
筋肉に緊張を和らげる薬を直接注射して、筋肉が過剰に収縮することを抑える改善方法もあります。この方法の場合、少しずつ効果が薄れていくため、長い期間続けて改善に取り組むことが必要です。
薬や注射などであまり効果が見られない場合、手術を行います。手術は、異常な命令を出している神経を一部切り取ったり、脳に電気の刺激を与えたりする手術を行い改善に取り組みます。
痙性斜頸の原因がストレスであるということがわかっている場合、心理的な部分から改善を行っていくこともあります。日常生活をリラックスして送るように意識したり生活リズムを改善したりすることで症状が和らぐこともあるのです。
痙性斜頸の症状は人によって様々です。
自分の意思とは関係なく、顔が横を向く、肩が上がる、頭が前後に倒れるなどの症状があり、自分の意思で動かそうとしたときに、頭を動かしにくい、頭が左右に向く、痛みを感じる、違和感があるなどの症状がある場合、早めに医師に相談することをお勧めします。
痙性斜頸の人の中で約10~20%は、40歳未満で症状が軽く特に改善に取り組まなくても5年以内に回復することが多いです。しかし、ほとんどの成人の場合、1~5年間の間で少しずつ症状が悪くなっていき、その後安定します。
多くの痙性斜頸は痛みや首の動きの制限、異常な姿勢がずっと続いてしまうため、できるだけ早く改善に取り組むことが大事です。
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