扁平上皮がんの鍼灸【原因・定義・症状】

扁平上皮がんは、瘢痕や、ボーエン病、光線角化症などの病気、表皮の慢性先行病変の上に起きることが多いです。さらに、日光や砒素、タール、放射線などの発がん因子も扁平上皮がんの発症に関係しています。

発症することが多い年代は中年以降です。どこの皮膚でもどこの粘膜でも起きる可能性がありますが、露出している部分に特に多く起こります。

扁平上皮がんの症状は、隆起性の腫瘤やなかなか改善しない潰瘍ができることです。症状はまず、小結節状の病変から始まります。

小結節状の病変がだんだんと大きくなり隆起性の腫瘤やなかなか改善しない潰瘍ができます。

症状が進むと、付近のリンパ節や他の臓器に転移していきます。

扁平上皮がんの改善方法は、手術です。病期によって、腫瘍から5mm～3cmの健常皮膚を含めて切除を行います。所属リンパ節に腫瘍が転移している場合は、リンパ節を取る手術も行います。

症状が進み、他の臓器に腫瘍が転移している場合は、放射線を使ったりや抗がん剤を使ったりしていろいろな方法を組み合わせて改善を行いますが、場合によっては、原発巣の切除を追加する場合もあります。

扁平上皮がんの5年生存率の全国統計を調べた結果、腫瘍が皮膚の中に留まっている段階で改善が行われた場合は5年生存率が85～99％程度ということがわかっています。腫瘍が皮膚の中に留まっている段階で改善が行われると、予後が良いということがわかっているのです。

しかし、腫瘍が軟骨や筋肉、骨などの皮膚よりも深い組織にまで浸潤したり、所属リンパ節に転移していたりする場合は5年生存率は50～60％、さらに他の臓器に転移している場合は5年生存率は40％以下ということがわかっています。

扁平上皮がんは早い段階で改善を行うことが非常に大事なのです。