公開日:2023年 2月 3日
更新日:2023年 3月 1日
本日はアンヘドニアについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
アンヘドニアはうつ病の中心的な症状の1つです。そのため、うつ病が原因で現れることが多いです。
ただし、アンヘドニアが現れる病気はうつ病だけではありません。統合失調症や強迫症、外傷後ストレス障害など色々な病気によって発症が見られます。
アンヘドニアは、以前は楽しめた活動から喜びや満足感を得られなくなる状態を指します。これは多くの精神的な病気、特にうつ病や統合失調症の典型的な症状の一つですが、他の条件下でも発生する可能性があります。アンヘドニアの原因は多岐にわたり、生物学的、心理的、環境的要因が複合的に関与すると考えられています。
・生物学的要因
神経伝達物質の不均衡: セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質のレベルの不均衡は、報酬や快楽の感覚に重要な役割を果たします。これらの物質の不均衡は、アンヘドニアの発生に関与していると考えられています。
脳の構造的・機能的変化: 特に前頭葉、側坐核、辺縁系など、脳の特定の部位における構造的または機能的な変化が、報酬の処理や快楽の感覚に影響を及ぼす可能性があります。
・心理的要因
否定的な思考パターン: 悲観主義や自己効力感の欠如などの否定的な思考パターンは、活動からの喜びを感じにくくする可能性があります。
ストレスとトラウマ: 過去のトラウマや長期にわたるストレスは、快楽を感じる能力に影響を及ぼすことがあります。
・環境的要因
社会的孤立: 長期にわたる社会的孤立や人間関係の問題は、アンヘドニアを引き起こすまたは悪化させる原因となることがあります。
生活習慣: 不規則な生活習慣、不健康な食生活、運動不足なども、心理的な健康に悪影響を及ぼし、アンヘドニアのリスクを高めることがあります。
・その他の要因
薬物の使用: 精神安定剤や高血圧治療薬などの一部の薬物は、副作用としてアンヘドニアを引き起こすことがあります。
慢性的な健康問題: 慢性的な疼痛やその他の健康問題も、アンヘドニアの発生に関与する可能性があります。
アンヘドニアの症状は、ポジティブ感情がさがったり意欲が減退したり、報酬に対しての感受性が下がったり喜びが失われたりやる気がわかなかったりすることです。
楽しいと思っていたものが楽しくない、よろこびを感じることが無くなった、ポジティブであるはずのことがポジティブに感じることができないなどの場合はアンヘドニアの可能性があるのです。
人間の心は、ネガティブシステムとポジティブシステムの両方がバランスをとりながら動いています。
アンヘドニアでは、このネガティブシステムとポジティブシステムのバランスが崩れてポジティブシステムの働きが弱いと考えることができます。
アンヘドニアは、個人が活動や経験から快楽や喜びを感じる能力が低下する状態を指します。これは主にうつ病や統合失調症などの精神的な病気に関連していますが、他の状況下でも発生する可能性があります。アンヘドニアの症状には以下のようなものがあります。
喜びの感覚の喪失:以前は楽しめた趣味、交流、食事、性活動などの活動から満足感や喜びを感じられなくなります。
興味や動機の欠如:新しい活動への関心が薄れ、何かを始めるための動機付けが困難になります。
感情の鈍化:喜びだけでなく、他の感情も鈍化することがあり、人々や周囲の環境に対して無関心になることがあります。
社会的撤退:社会的な活動や人との交流に対する関心が低下し、孤立を選ぶようになります。
性的興味の低下:性的な活動や性的な興味に対しても同様に、喜びを感じる能力が低下します。
食事への関心の減少:食事からの満足感が得られず、食べることへの興味が低下します。
うつ病のリスク増加:アンヘドニアはうつ病の重要な指標となることがあり、改善の必要性を示唆します。
生活の質の低下:日常生活のさまざまな側面において満足感が得られないため、全体的な生活の質が低下します。
自己評価の低下:自己効力感や自己価値感が低下し、自己評価が悪化することがあります。
アンヘドニアを改善するときの目標は、ポジティブシステムの働きをバランスよく回復させることです。そのためには、十分に休むこと、癒しとなることをすることが大事です。
アンヘドニアは、薬や従来の心理的な改善方法では改善しにくいということがわかっています。
現在では、報酬系神経回路を活性化させる2つの薬ではない方法でのアプローチの研究が進められています。
アンヘドニアの改善方法は、その症状が生じている根本的な精神的な病気や心理的問題に焦点を当てます。アンヘドニアはうつ病や統合失調症など、さまざまな精神的な病気の症状として現れることがあり、そのため改善方法は個々の状態に合わせてカスタマイズされる必要があります。以下に、アンヘドニアの改善に用いられる主な方法を紹介します。
・抗うつ薬
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI): セロトニンの再取り込みを阻害し、脳内のセロトニン濃度を高めることで気分を改善します。例えば、フルオキセチン(プロザック)、セルトラリン(ゾロフト)などがあります。
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI): セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、これらの神経伝達物質の濃度を脳内で高めることで、気分を改善します。例えば、ヴェンラファキシン(エフェクサー)、デュロキセチン(シンバルタ)などがあります。
・心理的方法
認知行動法(CBT): 認知行動法は、ネガティブな思考パターンや行動を特定し、それらをより健康的なものに変えることを目的としています。アンヘドニアに対しては、楽しむことができる活動を見つけ、徐々にその活動に関与することを促すことが含まれることがあります。
動機づけ面接(MI): 動機づけ面接は、変化に対する内面からの動機付けを強化することを目的としたカウンセリングアプローチです。これは、アンヘドニアに苦しむ人々が新しい活動に参加することへの意欲を高めるのに役立つことがあります。
・生活習慣の変更
定期的な運動: 定期的な運動は、気分を改善し、ストレスを減少させる効果があります。運動は自然な抗うつ剤として機能すると考えられています。
健康的な食生活: 健康的な食生活は、全体的な気分と健康に良い影響を及ぼします。
十分な睡眠: 良質な睡眠は、気分障害の治療において重要な要素です。
・その他の方法
薬物以外の生物学的改善法: 重度のうつ病に対しては、電気けいれん法(ECT)や反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)などの方法が適用されることがあります。
アンヘドニアの改善方法は、その症状が生じている根本的な精神的な病気や心理的問題に焦点を当てます。アンヘドニアはうつ病や統合失調症など、さまざまな精神疾患の症状として現れることがあり、そのため改善方法は個々の状態に合わせてカスタマイズされる必要があります。以下に、アンヘドニアの改善に用いられる主な方法を紹介します。
・抗うつ薬
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI): セロトニンの再取り込みを阻害し、脳内のセロトニン濃度を高めることで気分を改善します。例えば、フルオキセチン(プロザック)、セルトラリン(ゾロフト)などがあります。
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI): セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、これらの神経伝達物質の濃度を脳内で高めることで、気分を改善します。例えば、ヴェンラファキシン(エフェクサー)、デュロキセチン(シンバルタ)などがあります。
・心理的方法
認知行動法(CBT): 認知行動法は、ネガティブな思考パターンや行動を特定し、それらをより健康的なものに変えることを目的としています。アンヘドニアに対しては、楽しむことができる活動を見つけ、徐々にその活動に関与することを促すことが含まれることがあります。
動機づけ面接(MI): 動機づけ面接は、変化に対する内面からの動機付けを強化することを目的としたカウンセリングアプローチです。これは、アンヘドニアに苦しむ人々が新しい活動に参加することへの意欲を高めるのに役立つことがあります。
・生活習慣の変更
定期的な運動: 定期的な運動は、気分を改善し、ストレスを減少させる効果があります。運動は自然な抗うつ剤として機能すると考えられています。
健康的な食生活: 健康的な食生活は、全体的な気分と健康に良い影響を及ぼします。
十分な睡眠: 良質な睡眠は、気分障害の治療において重要な要素です。
・その他の方法
薬物以外の生物学的改善法: 重度のうつ病に対しては、電気けいれん法(ECT)や反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)などの方法が適用されることがあります。
アンヘドニアはドイツ精神病理学界の思潮に流れ込み、カール・ヤスパースが1913年に「もはや何の感情もないという感情」という表現を使ったことが由来となっていると言われています。
やる気がない、褒められても感動しない、喜びを感じない、素敵な作品や物語を見ても感動できない、楽しいことがないなどという悩みを抱えている場合は、アンヘドニアの可能性があります。悩まず病院に行くことをお勧めします。
・内関
・合谷
・神門
内関は、精神の落ち着きに効果を発揮し、自律神経を整えます。刺激をすることで、精神が安定する効果があると言われているのです。そのため、ポジティブな思考になることを助けることにもつながります。
他にも、乗り物酔いや胃の痛み、二日酔いなどの症状にも効果的です。
合谷はたくさんの症状に効果を発揮するツボで、万能なツボとも言われています。その中の効果の1つが精神を安定させることです。精神が安定することによってポジティブな考えができるようになることにつながります。
他にも、頭痛や眼精疲労、歯の痛み、肩コリや風邪、生理痛、皮膚の痒みなど合谷の効果はいろいろあります。
神門は、落ち込んだ時にリラックスされる効果があるツボです。ネガティブに考えてしまいがちな時などにオススメのツボであるため、アンドヘニアにも効果を発揮します。
不安や気分の落ち込みなどで起こる不眠に対してもオススメのツボです。
内関の場所は、手首のしわから指3本分の場所です。探すときは手をグーにして力を入れ、浮き上がってくる腱のすぐ親指側を押してみましょう。押した時に痛みがある場所がツボの場所です。
押す時には押し込むように押しましょう。
合谷の場所は、手の親指と人差し指の間です。探すときは人さし指の骨の際や親指と人さし指の骨が交わるところを押し、痛気持ちいいと感じる場所を探しましょう。
押すときは、人差し指や親指を使って押しましょう。
神門の場所は、左右の手首の小指側のしわの下です。探すときは手のひら側の手首の小指寄りあたりを押し、押さえるとへこむ場所を探しましょう。
押すときは、親指を使ってゆっくり押しましょう。
11時から21時
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11時~21時迄 | ◯ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
年末年始