鼻出血の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2019年 12月23日

更新日:2022年  2月16日

本日は鼻出血について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 鼻出血とは
  • 鼻出血の原因
  • 鼻出血の症状
  • 鼻出血の改善方法
  • 鼻出血のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

鼻出血は少しのことで起こる

鼻出血は、ぶつかったときや風邪をひいたとき、のぼせたときなど、少しのことで起こります。多くの場合、鼻をつまむ程度で血が止まるため、特に大きな問題になることはありません。

 

しかし、大量に出血があったり、いつまでも止まらなかったり、何度も繰り返し起きたり、持病があったりなど気になる症状がある時は、大きな病気が隠れていることもあります。

 

鼻出血があった際は落ち着いて適切に止血をし、それでも止まらないときは医療機関にいくことをお勧めします。

鼻の粘膜には血管が多いです。特に、鼻中隔の前端には血管が集まっているため、血管に損傷を受けやすいです。

 

多くの鼻出血は鼻中隔前端から出血しており、鼻出血が起きる部分の中で全体の約70~85%が鼻中隔前端で起きると言われています。

 

意識的でも無意識でも鼻を指でいじったり、風邪をひいて鼻をかんだり、くしゃみやせきなどで一時的に血圧が上がったり、気圧の変化や乾燥など環境が変化することなどが出血の引き金になります。

鼻出血の原因は毛細血管への刺激

鼻の中は、柔らかく弱い粘膜でできていて多くの血管があります。特に、鼻の入口から約1cmほどの部分は、毛細血管が多いです。そのため、少し刺激があっただけでも出血してしまいます。

 

子どもの場合、鼻をほじる癖やこけたりぶつかったりしたことが原因で鼻出血が起こることがあります。さらに、のぼたりや鼻炎や風邪の時強く鼻をかんだりすると起きることも多いです。

 

大人の場合は、鼻炎や外傷、冬場の乾燥などで粘膜が傷つき刺激となって鼻出血が起こることが多いです。

出血が止まりにくかったり、何度も繰り返したりする場合は、高血圧や糖尿病、肝臓病、白血病や特発性血小板減少性紫斑病などの血液の病気が隠れている場合があります。

 

血液を固まりにくくする薬の使用も鼻出血を起こしやすくする原因になります。他にも、鼻中隔湾曲症や副鼻腔炎、蓄膿症、鼻の腫瘍であるオスラー病も鼻出血の原因です。

 

女性の場合は妊娠や月経でも鼻出血を起こしやすくなります。

鼻出血は粘膜が少し傷ついただけでも起こり得る

鼻の入口の近くには血管が多く集まっています。鼻の粘膜が少し傷つくだけで出血が起こることがあります。

 

鼻を強くかんだりぶつけたりなど鼻の粘膜を傷つけるようなことで思い当たることが何もないのにも関わらず、鼻出血を繰り返すときは、血液や内臓の病気の可能性もあります。

 

粘膜が傷ついて起こる出血は鼻の浅い部分からで出血の量は少ないです。適切な処置をすれば30分もたたないうちに止まることがほとんどです。

 

鼻の奥の部分から大量に出血した場合は、顔面や頭部の骨折などによって太い血管が破れて出血しているということも考えられます。出血量が多く、血が止まらない時は、すぐに医療機関にいくことをお勧めします。

鼻に腫瘍があることが原因で鼻出血が起きることもあります。その場合の特徴は、止まりにくく、繰り返し起きることです。

 

頭蓋底骨折をした場合は、脳脊髄液が混ざるためさらさらした血液に見えるという特徴があります。

 

高血圧の場合は頭痛や肩こりなどの症状があることもあるという特徴があります。

 

腎臓や肝臓、血液の病気がある場合には貧血や全身のだるさ、歯茎からの出血、皮膚の斑点などの症状があることがあるという特徴があります。

 

鼻出血以外の症状も注意しておくことが必要です。

鼻出血の止血は自分でも可能

鼻出血があった際、自分での止血処置を行えば止まることがほとんどです。止血の方法は、座った状態で安静にし、小鼻の上の辺りをつまむことです。この体勢を取ることで大体10分程度で止まります。

 

もし、自分で止血しても止まらなかった場合、医療機関に行くことをお勧めします。医療機関で、通常の止血処置をしてもあまり効果がない場合や何度も出血を繰り返す場合は、レーザーや電気凝固メス、薬などで出血の原因の血管を焼く方法で止血したり出血を繰り返すことを予防する処置を行うこともあります。

鼻出血を起こしやすい原因に、高血圧や糖尿病、動脈硬化症、肝臓病、血液疾患などがあります。そのような病気がある場合、それぞれの病気に適した専門の医者により改善に取り組みます。

 

腫瘍がある場合は、鼻腔の中の良性腫瘍だけでなく、上顎がんや副鼻腔悪性黒色腫、上咽頭がんなどの可能性も考えられます。

 

病気の進み具合や全身の状態などを考えた上で、手術や科学的方法、放射線などいろいろな改善方法を組み合わせて回復に取り組みます。

鼻出血が何かの病気が原因で起きているものではない場合は、少しうつむいた姿勢で両側の鼻先のふくらんだ部位を強くつまみます。すると、数分で止血することができます。

 

中には、うなじを叩く人もいますが、うなじを叩いても止血はできないため叩く必要はありません。

 

鼻出血の量が多く、血液がのどに流れた場合、飲み込んでしまうと吐き気につながることもあります。なるべく飲み込まないように注意してください。

鼻出血が起きたら安静に

鼻出血を起こした場合、数日はできるだけ安静にして、鼻を触ったり、刺激物を摂ったりするのは避けてください。鼻腔に綿やタンポンが入っているうちは顔を洗うことも避けた方が良いです。

 

生活を送る上で注意することは風邪や鼻炎で鼻をかむとき強くかまないようにすることです。

 

さらに鼻の乾燥は、炎症が起こりやすくなります。鼻の入口にワセリンを塗ったり、マスクをつけたりして保湿することで乾燥を予防することができます。

 

高血圧や糖尿病などの慢性疾患がある人は、慢性疾患を改善し、良い体の状態を保つようにしましょう。

 

チョコレートを食べると鼻血が出るという話を聞いたことがあるかも知れません。しかし、チョコレートと鼻血の頻度は医学的に見ても何も関係はありません。

 

この話は、チョコレートに栄養価が高いため食べすぎると体の中にエネルギーが溜まり鼻血が出るという噂が発展したものだといわれています。

 

ただ、チョコレートに含まれているカフェインや体質的に鼻血が出やすい人がチョコレートの糖分で血糖値が上がったことによる血管の拡張で鼻血が出るということも言われています。どちらにしても食べすぎには注意が必要です。

鼻出血しやすい体質の改善に効果的なツボ

・上星

・迎香

天柱

風池

・合谷

上星

上星は、鼻詰まりに効果的なツボです。そのため、花粉症や蓄膿症に効果を発揮します。

 

鼻詰まりによっていびきがあるという悩みを抱えている人にもおすすめのツボです。さらに鼻詰まりによって起きている頭痛や頭重感の改善にも有効です。

 

鼻出血に対しては日頃から刺激をすることで鼻出血の起きやすい体質の改善につながると言われています。

迎香

迎香は、鼻の症状で臭いを感じられなくなっている時に刺激をすることで香りを迎える効果があることから名前がついたと言われているツボです。

 

迎香は慢性の鼻の症状の改善に効果的で、花粉症で起きる鼻詰まりや鼻水などの症状に有効です。 慢性の鼻炎や鼻詰まりによって起きる頭痛などに対しても有効です。

 

日頃から迎香を刺激することで鼻出血しやすい体質の改善につながります。

天柱

天柱は、自律神経のバランスを整える効果のあるツボです。他にも頭痛や肩こり、ストレスや疲れ、を和らげたり、眼精疲労や目の充血、視力の低下を和らげる効果もあります。抜け毛を防ぐためにも効果的なツボです。

 

統合失調症や自律神経失調症にも有効で、肝臓の働きを活発にする作用もあります。

 

天柱も日頃から刺激を行うことで、鼻出血を起こしやすい体質の改善につながります。

ツボの位置と押し方

上星

上星は、顔の真ん中の線上にあるツボで、前髪の生え際から2cm位後ろにあります。探すときは、押しながら痛いところを探しましょう。

 

押すときは、気持ち良いと感じるくらいの強さで押すことが大事です。痛すぎるくらい強い力で押さないように注意しましょう。

迎香

迎香は、左右の小鼻のくぼみにあります。

 

押すときは、小鼻のくぼみに人差し指と中指を引っかけるようにして押します。下に向かって強く押すことがポイントです。

 

さらに、少し長めに押すことで効果が得られやすいと言われているため、押す時間も意識してみることをお勧めします。

天柱

天柱は、後頭部のうなじの生え際部分にあるツボで、外側のへこみにあります。

 

押すときは、親指や手のひらで押します。押す時のポイントは、呼吸をあわせることです。息を吐きながら、少しずつ圧をかけていくことを意識しましょう。

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