公開日:2021年 12月18日
更新日:2024年 10月23日
本日は原発不明がんについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
原発不明がんは、がんの中でも最初に発生した臓器や組織がわからないがんのことです。 転移がんとして検出されることが多いですが、原発巣が明らかにならないため、原因や発生メカニズムが不明です。
がんは最初にどこかの部位で発生して周りの組織に染み出るように広がったり、血液やリンパ液の流れに乗って離れた部位に移動して増えたりしていきます。
多くの場合がんでは先に転移した場所が見つかったとしても調べると最初に発生した部位がわかるものです。しかし、珍しいケースで最初に発生した部位がわからないことがあるのです。
原発不明がんは悪性腫瘍全体の1〜5%の割合で発生すると言われています。原発不明がんは見つかった時点で転移が起こっているため、手術や放射線を行なっても根本的に改善を行うことが難しい場合がほとんどです。
原発不明がんは、全体のがんの中で比較的まれです。発生率は全がんの約2〜5%を占めるとされています。原発不明がんは、特に転移が進行した状態で発見されることが多く、顔の発生がわかったときにはすでに原発部位の特定が難しい場合が多いです。
原発不明がんの原因は、はっきりとはわかっていません。今のところ、原因として言われている説がいくつかあります。
1つ目は、がんが発生した部位が見つけにくい部位であることです。2つ目は、がんの転移している部位が多く、初めに発生した部位がわからないことです。
3つ目は、がんが発生した部位では非常に小さい腫瘍である段階で別の部位に転移したことです。4つ目は、がんが発生した部位が自然に退縮して転移した部位でのみがんが残ったことです。
5つ目は、がんの発生した部位が本来はないはずの組織に存在することです。近年は技術の進歩によって、がんが発生した部位が小さいケースや見つけにくいケースは減ってきています。
子宮内膜症の場合、本来は子宮にしかないはずの内膜が腹膜や子宮筋層、卵巣などに発生します。その部分からがんが発生した場合は気が付きにくいことも多いです。
原発不明がんは、通常、組織学的には特定のがんに似ているものの、どこから発生したのか不明です。
一部のがんは、遺伝子の突然変異や異常に関連しているものの、その変異が何によって引き起こされたのかがわからない場合があります。
腎臓がんや神経膠腫なども遺伝子の異常が原因とされるものの、その異常の発生メカニズムが完全には解明されておらずおらず原因不明がんの1つです。
一部のリンパ腫は、ウイルスや細菌感染が原因であることが知られていますが、すべてのリンパ腫がそのような明確な原因と関連しているわけではなく、原因が不明となることがあります。
がん遺伝子や腫瘍抑制遺伝子の異常が原因とされるがんも、なぜその異常が発生したのかが不明なことがあります。免疫システムの異常が原因で発生するがんの一部は、免疫異常の原因が不明なケースがあります。
若年層で発生するがんの多くは、原因が不明であることが多いです。成人に比べて、明確な環境要因や生活習慣によるリスクが見られないため、なぜ若年者ががんを発症するのかが解明されていない場合があります。
原発不明がんの症状は非常に様々です。これは、原発不明がんは発症した部位がわからず、いろいろながんがいろいろな部位に転移した段階で発見されるためです。
多くの場合、全身症状が現れます。原因がわからず体重が減って行ったり、食欲不振が起こったり、倦怠感や発熱が起こることが多いのです。
大きく転移した部位に症状が現れることも多いです。リンパ管に転移している場合、首や脇、太ももの付け根のリンパ節の腫れやしこりなどが現れ、呼吸器に転移した場合、胸水や息苦しさ、咳、声のかれ、胸の痛みなどが現れるのです。
消化器に転移した場合は腹水や腹部の膨満感や不快感、しこりなどが現れ、骨に転移した場合は痛みやしびれ、麻痺などが現れます。
場合によっては、全く症状がないこともあります。
・体重減少
原因不明のがんでは、短い期間で体重が急に減少することがあります。
・倦怠感
がんに関連する疲労感は、通常の疲れと違って、休息や睡眠が十分でも改善しないという特徴があります。
・発熱
特に感染症がなくても発熱が続くことがあります。
・痛み
原因不明のがんの転移が進行すると色々な部位に痛みが生じることがあります。この痛みはがんが進むにつれて強くなる傾向があります。
・腫れやしこり
リンパ節など色々な部分に晴れやしこりが見られることがありますが、特にリンパ節の腫れが見られる場合、転移が進行していることを示す可能性があります。
・呼吸困難や咳
肺や胸部に転移している場合、呼吸困難や慢性的な咳が続くことがあります。
・消化器症状
原因不明のがんが胃や腸などの消化器系と関係がある場合は、食欲不振や吐き気、嘔吐、腹痛、下痢や便秘などの消化器症状が現れることがあります。
・貧血
がんが骨髄に影響を与える場合、貧血が生じることがあります。貧血によって顔色が悪くなったり、息切れや疲労感が増したりすることもあります。
・皮膚の変化
皮膚に変色や発疹、かゆみなどの変化が現れることがあります。
・夜間の発汗
夜間に大量の汗をかくことは原因不明のがんで多く見られる症状です。
・食欲不振
がんが進行するにつれと、食欲が低下し、食べ物を摂取することが嫌になることがあります。
・黄疸がんが肝臓や胆管に影響を与える場合、皮膚や目の白い部分が黄色くなる黄疸が現れることがあります。
原発不明がんの改善方法は、薬です。これは、原発不明がんのほとんどは転移があって見つかったもので、一般的ながんに存在するステージ分類がないためです。
ある程度、がんが発生した部位を推定することができる場合、発生した部位で起こるがんの改善方法を行います。
しかし、原発不明がんの8割は詳しく調べてもがんが発生した部位を推定することはできないと言われています。そのため、いろいろながんの改善のために使われている抗がん剤を使って改善を行うことが多いのです。
・抗がん剤
原発不明がんは発生源がわからないがんです。その他、え幅広いがん細胞に効果がある抗がん剤を使って改善を行うことが多いです。目的は、がん細胞の増殖を抑制してがんの進行を遅らせることです。
・放射線
がんが局所に限られている場合、放射線を行ってがん細胞を直接攻撃します。目的は腫瘍の縮小や痛みの緩和を図ることがです。
・免疫を高める
本人の免疫力を活性化させることでがん細胞を攻撃する改善方法は、近年特定の原発不明がんのタイプで効果が認められており、改善方法としてよく行われるようになっています。
・遺伝子や分子の異常の改善
がん細胞の増殖や生存に関わる特定の分子を狙って改善を行っていきます。
・ホルモン法
がんの中にはホルモンに依存して成長するものもあります。原発不明がんの中でもホルモン依存性がんであると考えられる場合に行います。
原発不明がんは、発見された時点で転移が起こっていることがほとんどで、症状の段階も進んでいることが多いです。そのため、改善を行うことにともなう体の負担を考え、改善を行わないという選択肢もあります。
自分の体調を医師にきちんと伝え、改善によって起こる副作用などについても相談しながら改善に取り組むことが大事です。
セカンドオピニオンを利用するという選択肢もあります。医師と自分の気持ちに向き合って改善を行うことが重要なのです。