フィッシャー症候群の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 3月23日

更新日:2021年 5月29

本日はフィッシャー症候群について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • フィッシャー症候群とは
  • フィッシャー症候群の原因
  • フィッシャー症候群の症状
  • フィッシャー症候群の改善方法
  • フィッシャー症候群のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

フィッシャー症候群は、目が動かなくなり上手に歩けなくなる病気

フィッシャー症候群は、目が動かなくなり体がふらついて上手に歩けなくなる病気です。筋力が下がり軽い遠位部の感覚を失うギラン・バレー症候群に似ている病気であると考えられています。

 

多くの場合、風邪をひいたり下痢をしたりしてから数日経った後に急に症状が出てきます。フィッシャー症候群では、必ず外眼筋に異常が起こります。さらに高い確率で内眼筋麻痺が起こり、瞳孔の拡散が現れます。

 

フィッシャー症候群の特徴は、外眼筋の麻痺です。反射性の眼球運動や随意性の運動に問題が起きてきます。症状が軽い場合の多くは、自然に回復すると言われています。

原因は、免疫異常によって自分の神経を攻撃してしまうこと

フィッシャー症候群の原因は、免疫の異常によって自分の神経を攻撃してしまうことだと考えられています。しかし、原因についてまだ詳しいことははっきりとわかっていません。

 

ほとんどの人は発症初期の1番症状の強い時、血液の中に、神経にあるGQ1bガングリオシドという物質に対しての抗体が現れます。

 

この抗体はフィッシャー症候群の人にだけ現れます。この抗体が自分の神経を攻撃する抗体の働きをしている可能性があると言われています。

主な症状は、目が動かなくなることや体がふらつくこと

フィッシャー症候群の主な症状は、目が動かなくなることや体がふらつくことです。目が動かなくなることによって、二重に物が見えて体がふらふらとしてしまい、歩くことが難しくなるのです。

 

他にも、食べ物などを飲み込む時上手に飲み込むことができなかったり、手や足がしびれて力が弱くなったりすることもあります。

 

中には、目が見えなくなったり体がふらついたりする症状だけが現れる人もいます。

ギランバレー症候群と同じく、腱反射が下がったり運動をする機能に問題が起こったりすることもあります。

 

さらに、まぶたが下に垂れ下がったり瞳孔が動かなかったりなどの目に異常が現れる人もいます。目に異常が現れることが多いですが、詳しく調べるためには、神経内科にいく必要があります。

フィッシャー症候群は、半年以内に自然に改善することがほとんど

フィッシャー症候群は、半年以内に自然に改善することがほとんどです。そのため、特に症状が重くならなければ特に改善を行う必要はありません。

 

 

約1ヶ月でふらつきなどの症状は改善し、約3ヶ月で目の筋肉の麻痺が改善することが多いです。

 

回復した後も後遺症などは起こりにくいと言われています。しかし、高齢の場合や急に症状が悪化した場合、症状が重症の場合などには後遺症が残る可能性もあります。

なかなか自然に症状が改善しない場合は、鍼灸も改善に効果があります。特に、眼筋の麻痺やふらつき、嚥下障害などの症状がなかなか改善しない場合、鍼灸での改善を行なうと効果があることが多いです。

 

鍼灸で改善を行う場合は、病院に通い病院での改善を行いながら、同時に鍼灸での改善にも取り組むことをお勧めします。

フィッシャー症候群のまとめ

フィッシャー症候群の日本での年間発症率は10万人あたり0.5人と言われています。ギランバレー症候群と同じく女性よりも男性に多く、色々な年齢の人に発症する可能性があります。

 

フィッシャー症候群は、同時にギランバレー症候群も発症することがあります。その場合は、免疫を改善する方法で改善に取り組む必要があります。

 

 

フィッシャー症候群では、再発した例もいくつかあり、再発する可能性はあると言われています。再発までの期間は人によって違いますが、平均で9.5年と言われており、10年以上経ってから再発したという例もあります。

 

症状は、最初に発症した時と同じような症状が現れます。再発しても一般的には順調に回復すると言われています。

 
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