早発卵巣不全の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年  12月23日

更新日:2021年  12月24日

本日は早発卵巣不全について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 早発卵巣不全とは
  • 早発卵巣不全の原因
  • 早発卵巣不全の症状
  • 早発卵巣不全の改善方法
  • 早発卵巣不全のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

早発卵巣不全は、40歳より前に月経が3ヵ月以上来なくなること

早発卵巣不全は、40歳より前に月経が3ヵ月以上来なくなり卵巣機能が下がった状態のことです。日本の女性の閉経の平均年齢は50歳前後ですが、早発卵巣不全の場合は40歳より前に月経が来なくなります。

 

早発卵巣不全は、早期閉経や早発閉経ということもあります。

 

早発卵巣不全の状態になると、排卵がなくなります。そのため、妊娠をすることも非常に難しい状態になります。さらに、エストロゲンが足りなくなったり下がったりするため、骨折しやすいなどの状態になります。

 

海外では、100人の女性に1人程度の割合で発症するという報告があります。

早発卵巣不全の原因は、卵巣の働きが悪くなること

早発卵巣不全の原因は、卵巣の働きが悪くなりエストロゲンなどの分泌がなくなることです。エストロゲンなどの分泌がなくなると、閉経の状態になるのです。

 

しかし、なぜ卵巣の働きが悪くなるのかについて詳しいことはわかっていません。

 

今のところ、卵巣の手術や放射線での病気の改善、がんの改善などを行ったことがきっかけとなって発症することや、染色体や遺伝子の異常によって発症することがあると言われています。

 

橋本病などの自己免疫に関する病気と早発卵巣不全の発症が関係しているとも言われています。

症状は、血管に関わる症状や全身に起きる症状、精神的な症状

早発卵巣不全の症状には、血管に関わる症状や全身に起きる症状、精神的な症状があります。

 

血管に関する症状としては、顔のほてりやのぼせ、発汗やホットフラッシュなどが現れ、全身に起きる症状としては、めまいや頭痛、動悸、肩こり、腰痛、冷え、疲労感などが現れます。

 

精神的な症状としては、イライラや情緒不安定、不眠や意欲の低下などが現れます。

 

早発卵巣不全では、初めに月経不順が現れ、症状が進むと月経が来なくなります。様々な症状は、月経がなくなる前後に現れ始めることが多いです。

 

排卵がなくなり、卵巣のなかにある卵子の数が非常に少なくなるため、妊娠することも難しくなります。

 

早発卵巣不全では、長い間エストロゲンが低下し、足りなくなるために骨密度が下がり骨折が起こりやすくなったり、動脈硬化が起こったり、高脂血症を発症したりすることもあります。

早発卵巣不全を改善するためには、ホルモンの補充を行う

早発卵巣不全を改善するためには、ホルモンの補充を行います。

 

ほてりや発汗、ホットフラッシュなどの更年期障害の症状を抑えることと骨粗しょう症のリスクを減らしたり、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を防ぐために少しの量のエストロゲンを投与するのです。

 

女性ホルモンを投与することで同じ世代の女性のエストロゲンの値と同じくらいの値のエストロゲンを保つことができます。

 

ホルモンの補充は多くの女性が閉経する年齢の平均である50歳前後まで行うことが多いです。場合によっては、漢方薬や向精神薬を使って改善を行うこともあります。

 

漢方薬や向精神薬などの薬は現れている症状に合わせて使っていきます。妊娠を希望している場合には、ホルモンの補充を行いながら排卵を誘発するための改善方法を行います。

月経不順の段階で病院に行く

早発卵巣不全の原因は卵巣の機能が悪くなることですが、なぜ卵巣の機能が悪くなるのかということはほとんどの場合分かりません。

 

そのため、確実に早発卵巣不全を防ぐ方法はありません。しかし、月経が来なくなる前には月経不順状態になるため、月経不全の状態の時に病院に行くことで閉経する前に医師に判断してもらうことができます。

 

早い段階で医師に判断してもらうことで、卵子や卵巣組織の凍結保存をすることもできます。

 

早発卵巣不全で排卵が来なくなった場合、妊娠をすることは難しくなってしまうため、卵子や卵巣組織の凍結保存を行なっておくことで将来的に妊娠ができるための可能性につながります。

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