歯ぎしりの鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 12月20日

更新日:2022年  2月11日

本日は歯ぎしりについて解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 歯ぎしりとは
  • 歯ぎしりの原因
  • 歯ぎしりの及ぼす影響
  • 歯ぎしりの改善方法
  • 歯ぎしりのまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

歯ぎしりは、強い力で歯と歯を摺り合わせること

歯ぎしりは、眠っている時や無意識の間に強い力で歯と歯を摺り合わせることです。歯ぎしりは、自分自身で自覚がないことも多いです。

 

歯ぎしりの原因には、ストレスや歯並びなどが関係していると考えられていますが、今のところ詳しくはわかっていません。

関係していることはストレスと生活習慣、噛み合わせ

歯ぎしりの原因は今のところ詳しくはわかっていません。関係していると言われていることはストレスと生活習慣、噛み合わせです。

 

1番大きく関係していると言われていることはストレスで、 眠っている時や無意識に歯ぎしりや食いしばりをすることでストレスの解消につなげていると考えられています。

 

噛み合わせの悪さも歯ぎしりが起こりやすくなるため、関係しているとされていることです。特に、 1本だけ歯が高く他の歯と強く当たっている場合は歯ぎしりが起こりやすくなります。

 

力を入れるときに歯を食いしばる習慣からが歯ぎしりに関係しているとも言われています。他にも、飲酒や喫煙も関係していると言われています。

 

子供の場合、乳歯が抜けて永久歯に生え変わる時に感じる不快感が原因で歯ぎしりを行うこともあります。この場合は、永久歯に生え変わった後に歯ぎしりが見られなければ問題はありません。

歯軋りは、主に睡眠中に無意識に歯を強く噛みしめたり、擦り合わせたりする行為です。この状態は、歯や顎の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、頭痛や顎関節症の原因となることもあります。歯軋りの原因は多岐にわたり、以下のような要因が考えられます。

 

1. ストレスと不安

ストレスや不安が高まると、無意識のうちに歯を噛みしめたり軋り合わせたりすることが多くなります。これは、身体の緊張が顎の筋肉に影響を及ぼすためです。

 

2. 睡眠障害

睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害がある人は、歯軋りをする傾向があります。これは、睡眠中の呼吸パターンの変化が関連していると考えられています。

 

3. 噛み合わせの問題

歯並びが悪い、不正咬合などの口腔内の構造的な問題も歯軋りの原因となります

 

4. ライフスタイルの要因

アルコールの摂取、喫煙、カフェインの過剰摂取なども、歯軋りを悪化させる可能性があります。

 

5. 薬剤の副作用

特定の精神刺激薬や抗うつ薬など、一部の薬剤の副作用として歯軋りが報告されています。

 

6. その他の医学的状態

パーキンソン病やハンチントン病など、神経系の病気も歯軋りの原因となることがあります。

 

7. 遺伝的要因

家族内で歯軋りの傾向がある場合、遺伝的要因も影響している可能性があります。

歯ぎしりは体全体に悪い影響を及ぼすことがある

歯ぎしりは体全体に悪い影響を及ぼすことがあります。歯ぎしりが直接影響を与える部分は歯で、歯ぎしりをすることで歯が摩耗したり欠けたりすることがあります。歯だけではなく、歯茎などの歯の周りの組織にも影響することもあります。

 

顎の関節にも影響を与えます。 歯ぎしりによって顎関節症を発症する人もいます。頭痛や肩こりにつながることもあります。

歯軋りは、多くの場合、睡眠中に無意識に起こるため、本人がその行為に気づかないことがあります。しかし、以下のような症状や兆候が現れることがあり、これらは歯軋りが原因である可能性を示しています。

 

1. 歯の損傷

歯の表面が削れたり、歯が欠けたり、極端な場合には歯が折れたりすることがあります。また、歯のエナメル質が摩耗し、より深い層が露出することもあります。

 

2. 歯の痛みや敏感さ

歯がしみる、冷たいものや温かいものに対して敏感になるなど、歯の痛みや敏感さが増すことがあります。

 

3. 顎の痛みや疲労

顎の筋肉が過剰に使われるため、顎の痛みやこわばり、疲労感を感じることがあります。

 

4. 顎関節症

顎関節の痛みやクリック音、関節の動きが制限されるなど、顎関節症の症状が現れることがあります。

 

5. 頭痛

顎の筋肉の緊張が頭痛の原因となることがあり、特に朝起きた時に頭痛を感じることがあります。

 

6. 耳の痛み

顎の近くにある耳に痛みを感じることがありますが、これは耳そのものの問題ではなく、顎の筋肉の緊張によるものです。

 

7. 睡眠の質の低下

歯軋りは睡眠の質を低下させ、疲れが取れにくい、日中の疲労感などを引き起こすことがあります。

 

これらの症状が見られる場合は、歯軋りが原因である可能性が高く、歯科医師や医師に相談することが重要です。

歯ぎしりの改善方法は、ストレスの解消やかみ合わせの調整

歯ぎしりの改善方法は、ナイトガードをすることやストレスを解消すること、かみ合わせの調整をすることなどです。

 

歯ぎしりはストレスや噛み合わせなどが関係して起きると言われています。そストレスを解消することで症状が軽くなることも十分に期待できます。

 

質の良い睡眠をすることも非常に大事です。質の良い睡眠をすることができる環境を自分で整えましょう。長い時間横向きやうつ伏せなどの同じ姿勢で寝ることはよくありません。寝返りが打ちやすい姿勢で眠ることをお勧めします。

歯軋りの改善には、その原因となる要因を特定し、それに対応する改善や生活習慣の調整が必要です。以下に、歯軋りの改善に役立つ方法をいくつか紹介します。

 

1. ストレス管理

ストレスや不安が歯軋りの主な原因の一つであるため、ストレスを管理することが重要です。リラクゼーション技法、趣味や運動を通じてストレスを解消することが推奨されます。

 

2. マウスピースまたはナイトガードの使用

歯科医師によって特別に作られたマウスピースやナイトガードを就寝時に装着することで、歯を守り、顎の筋肉にかかる圧力を軽減します。これにより、歯や顎の損傷を防ぎ、症状の軽減に役立ちます。

 

3. 適切な噛み合わせの確保

歯並びの問題や噛み合わせの不正が原因で歯軋りが生じている場合、矯正によって改善することがあります。歯科医師の判断を受け、必要な場合は矯正専門医に相談してください。

 

4. 睡眠習慣の改善

良質な睡眠を取ることは、歯軋りの改善に役立ちます。就寝前にリラックスする時間を設け、カフェインやアルコールの摂取を避ける、快適な寝具を使用するなど、良い睡眠環境を整えましょう。

 

5. 薬

顎の筋肉の緊張や不安などの特定の症状に対して、リラックス効果のある薬剤や筋弛緩剤が一時的に処方されることがあります。医師の指示のもとで使用してください。

 

6. 物理的な方法

顎の筋肉をリラックスさせるための物理的な方法やマッサージが有効な場合があります。顎関節に対する特定のエクササイズが推奨されることもあります。

 

7. カウンセリング

ストレスや不安が原因である場合、心理的な方法やカウンセリングを通じて、ストレス対処法を学ぶことが役立ちます。

 

歯軋りの原因は人によって異なるため、改善策も個々の状況に合わせて選択する必要があります。

歯軋りの直接的な改善に用いられる薬物は限られていますが、原因や関連する症状に応じて、以下のような薬物が処方されることがあります。

 

1. 筋弛緩剤

中枢神経系に作用して筋肉の緊張を和らげる薬物です。筋弛緩剤は短期間の使用に限られることが多く、顎の筋肉の過剰な緊張を和らげるために用いられることがあります。ただし、副作用や依存性のリスクもあるため、医師の指導の下で慎重に使用されます。

 

2. 抗不安薬

ストレスや不安が歯軋りの原因である場合、抗不安薬が症状の管理に役立つことがあります。これらの薬は不安を軽減し、リラックスさせる効果がありますが、長期使用には依存性や副作用のリスクが伴うため、注意が必要です。

 

3. 抗うつ薬

特定のタイプの抗うつ薬が、間接的に歯軋りの症状を和らげることが報告されています。特に、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬が有効であるとされる場合があります。しかし、一部の抗うつ薬は歯軋りを悪化させることもあるため、使用には慎重さが求められます。

 

4. ボトックス注射

ボツリヌス毒素注射は、顎の筋肉に直接注入することで筋肉の活動を一時的に弱め、歯軋りによる筋肉の緊張や痛みを軽減するために用いられることがあります。この方法は、他の方法で改善が見られない重度のケースに対して選択されることがあります。

 

これらの薬物は、歯軋りの原因や症状に応じて、状態に合わせて選択されます。

歯ぎしりは体全身の不調につながる

歯ぎしりの習慣化は、歯がすり減るだけでなく、あごの関節に力が伝わり顎関節症や顔面痛が起こる可能性もあります。他にも、筋が緊張することで頭痛や肩こりなど様々な症状につながります。

 

歯ぎしりは知覚過敏や歯周病を悪くさせることにもつながると考えられています。歯ぎしりは体全身の不調につながるのです。

 

歯ぎしりがある場合は改善に取り組むことをお勧めします。

歯ぎしりに効果的なツボ

・天突

内関

天窓

・手三里

天突

天突は、胸の中を洞窟に見立てて、洞窟の入り口に該当するツボです。天突には、自然界の気が入り、胸の中の邪気である毒素が出て行くという意味があるのです。

 

の痛みを和らげたりいびきの改善に効果的です。咳やしゃっくり、クシャミなどを止めるためにも有効であると言われています。

内関

内関の内は内臓を意味しており、内関の関は出入りの要所を意味しています。内関は内臓機能と大きく関わっているツボで、特に消化器系の症状を和らげるために効果を発揮します。

 

吐き気や嘔吐、食欲不振や軟便、上腹部の張りにも有効です。つわりや癌を改善するための方法で起こる副作用などによって現れる吐き気に対しても効果的です。

 

精神的なストレスによって起こる食欲不振を改善するために使うことも多いです。他にも、狭心症の発作を防ぐために使うこともあります。

天窓

天窓は、顔や頭の血行を促す効果があります。 そのため、顔の浮腫が気になるときに刺激することで浮腫の改善が期待できます。さらに、リンパの流れを改善するためにも効果的です。

 

天窓は、耳のつまりを通して回復させる効果もあるため、中耳炎や耳下腺炎、難聴や耳鳴り、頭痛や咽喉部の張りや痛み、扁桃炎の腫れなどにも有効です。

ツボの位置と押し方

天突

天突は、鎖骨の中央部分のくぼみにあります。天突は非常に非常に分かりやすい場所にあるツボなのです。

 

探すときは、喉仏から指をあて、下に下げたときに骨にあたりくぼんでいる場所を探しましょう。

 

押すときは、中指の腹を使います。ツボに対して指を斜めに当て、内側に向かって押します。ポイントは、強く押し過ぎないように注意することと、気管に近い部分のため呼吸に合わせて押すことです。

内関

内関は、前腕にあるツボです。 手首の手のひら側で横に走るしわの中央から肘に向かって指幅3本上がったところで、親指側の腱と次の腱の間にあります。

 

押すときは親指で押します。気持ちいいと感じるくらいの強さで押しましょう。

天窓

天窓は、胸鎖乳突筋の後ろで、喉仏の高さにあります。

 

押すときは中指で円を描くように押します。強く押してしまうと動脈が押されて苦しくなるため、ゆっくりと軽い力で押すことがポイントです。

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