公開日:2023年 2月 1日
更新日:2023年 8月 3日
本日は血管性浮腫について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
血管性浮腫の原因は、薬やその他の物質に対しての反応や遺伝性の病気、がんの珍しい合併症や免疫に関する病気などです。原因がわからないこともあります。
血管性浮腫を発症することのある薬は、アスピリンなどの非ステロイド系抗炎症薬やアンジオテンシン変換酵素阻害薬、モルヒネやコデインなどの特定のオピオイドなどです。
虫刺されやアレルギー注射、卵、魚、貝、ナッツ類、果物などの食べ物などによって発症することもあります。
食べ物が原因で、血管性浮腫を発症するとき、少しの量食べただけで突然血管性浮腫が現れる食べ物もありますが、大量に食べた後にのみ反応が現れる食べ物もあります。
血管性浮腫は、皮膚の下層、特に目や唇の周りや手、足、性器、腸のような内部の部分に突然発生する腫れを特徴とする病気です。この腫れは、深い皮膚の層や粘膜に液体が貯まることによって引き起こされます。血管性浮腫の原因としてはいくつかの異なる要因が考えられ、それぞれに特有のトリガーや潜在的な危険があります。
1. 遺伝的要因
一部の血管性浮腫は遺伝的な原因に基づいています。これは、特定の遺伝子の変異が原因で、C1エステラーゼ阻害因子の不足によって生じることが多いです。このタイプの浮腫は、通常、若い年齢で現れ、生涯にわたって再発することがあります。
2. アレルギー
アレルギー性の反応が引き金となる血管性浮腫も存在します。これは、薬物、食物、虫刺されなどのアレルギー原因物質に対する体の過敏な反応によって引き起こされます。典型的な症状には、じんましんや呼吸困難が伴うことがあります。
3. 薬物
一部の薬物は血管性浮腫のリスクを高める可能性があります。特にACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害剤は、血管性浮腫の一般的な原因として知られています。他にも、非ステロイド性抗炎症薬や一部の血圧薬なども関連が指摘されています。
4. 不明な原因
一部の血管性浮腫の原因は明確には特定されていません。これらは、アイドパシック血管性浮腫と呼ばれ、特定のトリガーなしに突然現れることがあります。
5. 物理的刺激
冷気、熱、物理的な刺激や圧迫、紫外線などの外的要因によっても血管性浮腫が発生することが知られています。
6. その他の病気
一部の感染症、自己免疫の病気、リンパの問題など、他の健康上の問題が血管性浮腫を引き起こすことがあります。
血管性浮腫の原因を理解することは、改善や再発の予防にとって極めて重要です。症状が現れた場合、早急に専門家の判断を受け、適切な対処をすることが求められます。
血管性浮腫の症状は、顔や喉、消化管や器官。手や足の甲、まぶた、舌、顔、唇、性器などの一部や体全体に現れる腫れです。腫れは体の両側で等しくなく、軽い痛みがあることもあります。
口や喉、気道を覆っている粘膜が腫れた場合は、嚥下困難や呼吸困難につながる可能性もあります。消化管が晴れた場合は、吐き気や嘔吐、けいれん性の腹痛、下痢が起きることもあります。
多くの場合、じんま疹もみられます。じんま疹はかゆみで始まり、その後、じんま疹が現れたり消えたりします。数時間ある部位に現れて消え、その後また別の部位に現れることもあります。
アナフィラキシー反応が起こったり、血圧が危険な状態にまで下がったりすることもあります。
血管性浮腫は、皮膚やその下の組織、そして時には内臓における突然の腫れを特徴とする状態です。この症状は、異なる原因によって引き起こされることがありますが、それぞれの原因に応じて症状が異なることもあるため、十分な理解が必要です。
1. 皮膚の腫れ
最も一般的な症状は、皮膚の直下の組織における腫れです。この腫れは、通常、顔、特に唇や目の周辺、さらには舌、喉、手、足などの部位に現れます。腫れは、通常、暖かく、痛みを伴うことは少ないですが、緊張感やしびれを感じることがあります。
2. 痒み
じんましんや発疹とは異なり、血管性浮腫の腫れは痒みを伴わないことが一般的です。ただし、アレルギーが原因の場合には、じんましんと同時に発生することがあり、その場合は痒みを伴うことがあります。
3. 呼吸困難
喉の腫れが進行すると、気道が狭窄し、呼吸困難を引き起こす可能性があります。これは、生命を脅かす状況となり得るため、呼吸困難の兆候が現れた場合は速やかな対応が必要です。
4. 腹痛
腸や胃などの内臓に血管性浮腫が発生すると、腹痛や下痢、嘔吐などの消化器系の症状を引き起こすことがあります。
5. 発疹やじんましん
一部の人々は、血管性浮腫と同時に皮膚の発疹やじんましんを発症することがあります。これは、アレルギー反応や特定の薬物に対する反応と関連していることが多いです。
6. 持続期間
血管性浮腫の症状は、数時間から数日にわたって持続することが一般的です。症状の持続期間は、原因や個人の体質によって異なる場合があります。
7. 進行速度
症状は通常、数時間以内に最大になり、その後、徐々に和らぎます。ただし、特にアレルギー性の原因が関与している場合など、症状の進行が非常に速い場合があります。
8. 頻度
一部の人々は、特定のトリガーや刺激に反応して頻繁に血管性浮腫を発症することがあります。
血管性浮腫の改善方法は、抗ヒスタミン薬やコルチコステロイドを使うことです。場合によっては、新鮮凍結血漿やエカランチド、精製C1インヒビターやアドレナリンを投与することもあります。
血管性浮腫の原因がはっきりとわかっている場合は、原因を避けることも大事です。原因がわからない場合は、症状が改善するまでは、使用をやめても大きな問題が現れない薬は中止することが必要になります。
じんま疹が見られる場合は、抗ヒスタミン薬によってかゆみと腫れを和らげることができます。そのため、医師がコルチコステロイドの内服薬を処方するのは、症状が重い場合のみであることがほとんどです。
血管性浮腫は、皮膚の深部や内臓に発生する突然の腫れを特徴とする状態です。この病気は、多くの原因で発生する可能性があり、改善はその原因に基づいて異なります。
1. アレルギー性血管性浮腫の改善
抗ヒスタミン薬: アレルギー反応が原因で発生する血管性浮腫には、第一世代と第二世代の抗ヒスタミン薬が処方されることが多いです。これらの薬は、ヒスタミンの放出を抑制または中和し、症状の軽減に役立ちます。
アドレナリン: 重度のアレルギー反応、特にアナフィラキシーショックを伴う場合には、アドレナリン注射が必要となることがあります。これは、腫れを迅速に減少させ、生命を脅かす症状を予防または軽減します。
2. 薬物誘発性血管性浮腫の改善
薬物の中止: 血管性浮腫が特定の薬物によって引き起こされた場合、その薬物の使用を中止することが推奨されます。医師の指示のもとで他の代替薬に切り替えることが考慮される場合もあります。
3. 遺伝性血管性浮腫の改善
血管収縮薬: これは、腫れを予防または軽減するために使用されることがある薬物です。
C1エステラーゼ阻害薬: これは、C1エステラーゼの不足を補うために使用されるプラズマ由来の製品です。
4. 非特定の血管性浮腫の改善
抗ヒスタミン薬: 原因が不明な場合でも、抗ヒスタミン薬は症状の軽減に有効であることが多いです。
ステロイド: 重症の腫れや他の治療法が効果的でない場合には、ステロイドが処方されることがあります。これにより、炎症反応が抑制され、症状が軽減します。
5. 一般的な対応とサポート
冷却: 涼しい布やアイスパックを使用して、腫れた部位を冷やすことで、腫れや痛みを軽減することができます。
休息: 体を休めることで、症状の悪化を予防することができます。
血管性浮腫の改善方法は、原因や症状の程度によって異なるため、専門家のアドバイスや改善を受けることが必要です。
血管性浮腫の改善や管理に使用される抗ヒスタミン薬に関して、その主要な種類や効果を以下に詳しく解説します。
「抗ヒスタミン薬の種類」
第一世代抗ヒスタミン薬
ジフェンヒドラミン(例:ベナドリル): アレルギー反応やじんましんの改善に広く使用される。効果が現れるのははやいが、眠気を引き起こす可能性が高い。
クロルフェニラミン: アレルギーの症状を和らげるための別のオプション。眠気の副作用がある。
第二世代抗ヒスタミン薬
セチリジン(例:ザイザル): 日常のアレルギー症状の治療に使用される。眠気の副作用は第一世代に比べて少ない。
ロラタジン(例:クラリチン): 花粉症や他のアレルギー症状の緩和に使用。眠気を引き起こすことはほとんどない。
フェキソフェナジン(例:アレグラ): アレルギー症状の治療に用いられる。非眠気性である。
「効果と作用機序」
ヒスタミンブロック: ヒスタミンは、アレルギー反応時に放出される物質で、じんましんや浮腫、痒みなどの症状を引き起こします。抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンがその受容体に結合するのを阻害し、結果的にこれらの症状を緩和します。
即時効果: 第一世代の抗ヒスタミン薬の効果が現れるのははやく短時間で症状の緩和が期待できます。しかし、その効果は一時的であり、一日数回の投与が必要な場合があります。
持続性: 第二世代の抗ヒスタミン薬は、長時間作用するため、1日1回の投与で十分な場合が多い。また、中枢神経系への浸透が低いため、眠気といった中枢神経系の副作用が少ない。
注意点:抗ヒスタミン薬は、一般的には安全に使用できますが、他の薬との相互作用や特定の病気(例:前立腺肥大、緑内障など)での使用には注意が必要です。また、運転や機械の操作を行う前に、薬の副作用としての眠気や集中力の低下に注意する必要があります。
じんま疹が現れていない場合などには、抗ヒスタミン薬やコルチコステロイド、アドレナリンはあまり効果を発揮しないことがあります。
また、血管性浮腫の原因がACE阻害薬の場合は、通常、薬をやめると約24~48時間で症状は改善します。
薬をやめても症状が改善されなかったり、症状が重かったり、悪化が見られる場合は、新鮮凍結血漿やエカランチドなどの投与を行います。
原因がわからない血管性浮腫の場合は、高用量の抗ヒスタミン薬を内服することが改善に役立つこともあります。
11時から21時
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11時~21時迄 | ◯ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
年末年始