気管支拡張症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 5月23日

更新日:2022年 6月17日

本日は気管支拡張症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 気管支拡張症とは
  • 気管支拡張症の原因
  • 気管支拡張症の症状
  • 気管支拡張症の改善方法
  • 気管支拡張症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

気管支拡張症は、気管支が広がってしまった状態

気管支拡張症は、気道の壁が壊れたり弱くなったりして気管支が広がってしまった状態のことです。

 

原因は、先天的なケースも後天的なケースもあります。多くの場合は後天的なケースで、幼少期に程度の重い呼吸器の病気を発症したことで気管支の慢性的な炎症が続いて気管支が広がってしまい気管支拡張症を発症します。

 

症状の特徴は、たんや咳が現れ、呼吸困難がおきることです。細菌が肺まで広がり肺炎を発症する可能性もあるため注意が必要です。

気管支拡張症の原因は、気管支の壁が傷ついてしまうこと

気管支拡張症の原因は、気管支の壁が傷ついてしまうことです。原因は先天的な場合と後天的な場合があります。

 

先天的な原因には、免疫異常や嚢胞性線維症、カルタゲナー症候群などの線毛機能不全症候群などが挙げられます。

 

後天的な原因には、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、閉塞性細気管支炎、中葉症候群、じん肺などがあります。

 

幼少期に肺炎を繰り返すことで発症することも多いです。他にも、異物の混入や有害なガスや粉じんを吸い込むこと、関節リウマチなどの炎症性の病気が原因で発症することもあります。

気管支拡張症の症状は、慢性的な咳やたんが現れること

気管支拡張症の症状は、慢性的な咳やたんが現れることです。特徴としては、単に黄色味がかっていることや慢性的に血たんが出ることなどがあります。たんの量や状態などは個人差があり、症状の程度や人によって違います。

 

他にも、発熱や胸の痛み、喀血などの症状が現れます。病状が進み、肺の機能が下がると、息苦しさや疲労感、息切れ、体重の減少なども現れます。

 

気管支拡張症は、何歳でも発症する可能性がある病気です。幼児期から病気が進んでいるにもかかわらず自覚症状がなく、年数が経ってから自覚症状が現れて発症に気がつく人が多いです。

気管支拡張症の改善の目的は、症状を軽くすること

気管支拡張症の改善の目的は、症状を軽くすることです。そのためには薬の内服を行います。使う薬は、気管支の炎症を抑える効果のある薬やたんを出しやすくする効果のある薬です。このような薬を継続して使うことが大事です。

 

風邪などをきっかけに症状が悪くなったり病原菌に感染したりした場合、適切な抗菌薬を使います。血たんや喀血がひどいときは止血剤を使ったり、血管からカテーテルを入れて出血している部分をふさいだりすることもあります。

 

さらに、手術によって広がった気管支を含む肺の一部を取り除いたり、たんを出しやすくするための体位の工夫をしたり呼吸の訓練をしたりすることもあります。

なるべく風邪をひかないようにすることが大事

気管支拡張症の予後は症状の程度や合併症が有るかどうかによって違います。しかし、気道がウイルスや菌に感染すると、症状を悪化させ病気の進むスピードを早くしてしまうことがあります。

 

そのため、気管支拡張症を発症している場合はなるべく風邪をひかないようにすることが大事です。手洗いうがいをしっかり行い、栄養バランスの良い食事をしてきちんと睡眠を取りましょう。

 

症状の程度が重くならないようにするためには、風邪の症状が出た時に早く病院に行くことが大事です。

気管支拡張症に効果的なツボ

孔最

中府

肺兪

孔最

孔最は、喘息や気管支炎に効果的なツボです。特に激しいせきが出ているときに効果的であると言われています。激しいせきによる息苦しさを和らげたい時におすすめのツボです。

 

気管支拡張症では、慢性的なせきが現れます。その症状を和らげるために効果を発揮するツボです。

中府

中府は、呼吸の機能を高める効果があります。そのため、喘息やかぜ、気管支炎などに対してよく使われるツボです。

 

咳の症状を和らげる効果があるため、気管支拡張症にも効果的なのです。さらに、胸の筋肉をほぐす効果もあるため、背中のこりや張りに対しても効果を発揮します。

肺兪

肺兪は、喘息や風邪、気管支炎に効果的なツボです。風邪をひいた時や咳がひどい時、喘息で息苦しい時などに刺激をすることをお勧めします。

 

肺兪を肺の調子が悪い時に押すと、硬さを感じます。ゆっくりとほぐすと良いでしょう。小児喘息や気管支拡張症、風邪などの症状を和らげたい時に有効なツボなのです。

ツボの位置と押し方

孔最

孔最は前腕の内側の親指側にあるツボです。前腕を3等分し、肘から下3分の1の場所にあります。

 

押すときは、痛い場所をもむように刺激しましょう。お灸をして温めることも効果的です。

中府

中府は鎖骨の下部にあるツボです。第2肋骨外側と肩関節の間のくぼんでいる場所にあります。

 

中府は、誰かに押してもらうと良いでしょう。押される側の人は仰向けになり、押す側の人は両肩をつかむようにして親指をツボにあてて押しましょう。

肺兪

肺兪は肩甲骨の内側にあるツボです。背骨をはさんだ両側にあります。

 

押すときのポイントは、ゆっくり押していくことです。誰かに押してもらうと効果的です。押される人は、うつぶせに寝て、押す人は親指を左右のツボにあて、左右両側のツボを同時に押しましょう。

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