美容鍼について【メリット・デメリット・頻度・値段の解説】

公開日:2019年 12月23日

更新日:2025年 12月 6日

本日は美容鍼について解説させていただきます。

美容鍼についてくわしく知りたい方

  • どこで美容鍼を受けたらいいのかわからない。
  • 美容鍼のメリットとデメリットってなに?
  • 美容鍼で起きた内出血や青タンは消えるの?

 

こういった美容鍼のお悩みについてお答え致します。

○本ページの内容
  • 美容鍼の頻度、メリット、デメリットがわかる。
  • 美容鍼の相場がわかる。
  • 美容鍼で起きた内出血(青タン)の対処法はわかる
宗前裕太

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人以上、社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

美容鍼の頻度・メリット・デメリットについて

次の3点が大切です。

  • その① 美容鍼について理解する。
  • その② 美容鍼のメリットは?
  • その③ 美容鍼の危険性、デメリットはなにか?

美容鍼は、先生によって、やり方と理論、値段が全く違います。

自分が悩んでいるお肌の問題に、どの美容鍼が合っているのか理解することで、満足度がおおきく違います。

 

美容鍼について様々なケースや相談を受けてきた院長が美容鍼について解説いたします。

美容鍼について理解する

モデルや女優を中心に注目を集める美容鍼は、吸玉と並ぶ東洋医学の1種です。

 

施術によって、肌のくすみやむくみの解消など顔周りのコンプレックス解消を目的とする利用者様が多く見受けられます。

 

 別名で『美顔鍼』とも呼ばれ、手技よりも効果が長期的に持続するのも特徴の1つです。実は、施術自体に高度なテクニックが必要なわけではないものの、体質や肌の状態によって副作用が生じることもあります。

美容鍼とは、鍼灸施術を行うことで顔面の血流改善効果を得られる方法です。

 

女性の利用者様の大半は顔面の施術を受けることが多く、肌荒れ解消のほか、アトピー性皮膚炎などのアレルギー対策としても利用されています。

 

近年に入り、アンチエイジングなどの美容分野に関心を寄せる女性は増えており、専門学校でも美容鍼について学ぶ機会が設けられるようになりました。

 

施術を行うのは国家資格をもつ鍼師であり、当然ながら免許を取得済みのプロですが、美容鍼を学ぶ機関はないため、ほとんどが自己流になりがちです。そのため、鍼師の技術差が激しい⇒効果差が激しいといわれております

美容鍼のメリット

美容鍼のメリットは、以下のとおりです。

  • 顔周りのシワたるみ・くすみ・ニキビ・むくみ・目下のクマなどの悩みが改善できる
  • 蕁麻疹・アトピー性皮膚炎などの肌荒れ症状全般に効果的である
  • やり方にもよりますが、肥満症・偏頭痛・倦怠感・情緒不安定などの体質改善にもよい働きかけをする
血流改善と美肌との関係性

美肌を手にする上で、血液を全身に滞りなく行き渡らせることが大前提になります。

 

血流がよくなることで、基礎代謝が上がり、細胞のはたらきが活発化するため、肌のターンオーバーサイクルを理想的な状態に保てるのです。

 

鍼灸の施術によって刺激された、顔のお肌は自己修復能力によって表皮のターンオーバーサイクルが早くなります。これにより、肌の質感、水分保有率がアップするといわれています。

血流改善と体質改善との関係性

血流改善によって基礎代謝が上がることで、消費カロリーは格段にアップします。肥満症利用者が普段と変わらない食事量を摂取しても、痩せやすくなります。

 

脳に十分な血液が回らないことが原因の偏頭痛、倦怠感、精神疾患なども、血流改善によって解消可能です。

 

銀座そうぜん鍼灸院では、自律神経と東洋医学的施術法で、体の内面もアプローチ可能です。特に女性ホルモン、大腸の蠕動運動、腎臓の水分代謝は、肌の質感に非常に関係あります。

美容鍼のデメリット

美容鍼は、健康体で特定の持病がない人にとってはメリットの多い施術方法ですが、急な血流促進によって不調を招く利用者様がいるのも事実です。

 

施術で気になる部分の血管や神経に刺激を加える形になるため、時として出血したり、炎症を起こしたりする場合があります。

施術を受ける前に美容鍼のデメリットについて必ず理解しておくことをおすすめします。

美容鍼のデメリット

これは、鍼灸の施術全般にいえることですが、自己修復前の反応によって一時的に体調不良を訴えることがあります。

 

「好転反応」ともいわれ、発熱、だるさが起きます。一時的なので心配することはありませんが、以下の病気の方は注意が必要です。

美容鍼を控えるべき人の特徴
  • 心臓に問題がある
  • 狭心症、心筋梗塞、弁膜症、不整脈、心不全、動悸など)
  • 循環器に問題がある
    糖尿病、腎臓病、高血圧、大動脈瘤・静脈瘤、脳卒中など)
  • 飲食物や特定の薬に強いアレルギー反応が出る
  • ガン、肝炎、膠原病
  • 皮膚が炎症を起こしている
    化膿、発疹、かゆみ、かぶれ、痛みなど)
美容鍼の副作用は、内出血、歯痛、顔面痛

美容鍼の一番多い副作用は、内出血です。

 

2番目は、歯痛、顔面痛です。これは顔の神経が興奮してしまい、一時的にヒリヒリしたり、打撲痛のような感覚があります。

このような反応は、一日で収まりますので、ご安心ください。

 

美容鍼の副作用一覧は以下のとおりです。

  • 歯痛
  • 顔面痛
  • 脱力感(身体が一時的にだるくなる)
  • 強い眠気
  • 肌(患部)のかゆみ
  • 発熱
  • 吐き気
  • 腹痛、下痢
  • 吹き出物、湿疹
  • 出血、内出血
  • 発汗、頭がぼうっとする

これらの副作用は、先ほどお話したとおり美容鍼によって血流が促進されることや、基礎代謝が上がることで生じる好転反応です。

 

施術前は、血行不良や基礎代謝の低下によって、体内の老廃物が沈着したままの状態。

それが、美容鍼を機に身体の不調が取り除かれるため、今まで蓄積されていた老廃物が出口を見つけたように排出され始めるのです。

 

いわば、体内の毒素が皮膚などに表面化する、デトックス効果と同じです。

美容鍼の相場

美容鍼の相場はピンキリです。

 

鍼灸のセミナーや、友人からの情報をご紹介致します

だいたい、1回10000円前後が相場です。

 

美容鍼の相場例

  • 芸能人のSNS広告を使った鍼灸院は1回10万
  • エステ併用の鍼灸院では1回2~3万
  • 銀座そうぜん鍼灸院で7000円(税込)
美容鍼の相場まとめ

美容鍼の相場は、立地と内装、スタッフ数、広告費用によって大きく違います。

 

技術が高いから、価格が高いわけではありません。

 

銀座そうぜん鍼灸院は、内装をシンプルにして、広告はホームページとSNSのみ、少数のスタッフでの施術を行なっているため比較的リーズナブルで提供しております。

美容鍼で起きた内出血の対処法

顔は、内出血が起きやすい場所でもあります。

そのため、内出血の対処法は必ず覚えてください。

  1. アイスパック、氷を用意する。
  2. 内出血した部分に優しくあてて、冷やす。
  3. 3分ほど冷やしたら、お湯で1分温める。
  4. これを3回繰り返す

美容鍼には、内出血はよくありますが、正しい対処法で2~3日で収まります。顔面痛、歯痛は、神経の過剰興奮で、一時的なものです。ご安心ください。

 

※電気を使う鍼灸(低周波鍼通電療法)で美容鍼を行った際に、たるみが増したり、顔に痛みが長期間でることがあります。このケースには、ロキソンニンなどの痛み止めをお勧めしております。

ほうれい線が消える美容鍼の効果とセルフケア

ほうれい線は肌の老化というよりも顔の構造バランスの変化、局所の筋肉血流、結合組織の機能低下によって見た目年齢を大きく左右するポイントです。

 

ここでは、なぜ美容鍼でほうれい線が薄く見えるのかを解説していきます。銀座そうぜん鍼灸院でも美容鍼は対応していますが、特に川口そうぜん鍼灸院の吉田先生がほうれい線のアプローチが得意です。

人体の皮膚や真皮、表皮、皮下組織という3層構造になっています。神秘の層にはコラーゲンとエラスチンという肌の張りを支える繊維があります。

 

加齢、紫外線、酸化ストレスによってこの繊維が変性、断裂して皮膚の弾力性が失わせることでたるみやシワが現れるのです。この過程は20代後半から始まって30代で顕在化し、40代で急速に進みます。

 

次に重要なのが顔の深層構造です。ほうれい線のラインは皮膚の折れ目ではなく頬の支持構造のたわみです。顔の筋肉である咬筋、頬筋、上唇挙筋という表情筋とも言われる筋肉を吊ってくれている靭帯が重力に負けてしまい、頬に存在する脂肪体が下に移動してしまうことで頬の影を深くしているのです。

 

もう1つは循環です。表情筋や咬筋の緊張、長時間のデスクワーク睡眠不足などによって顔の血流やリンパが滞りむくみとなって顔全体を重く下げ、ほうれい線を目立たせてしまうのです。この老化を鍼灸で再生させるのです。

美容鍼の最も大きな特徴はごく微細な刺激による組織反応です。鍼を指すと真皮から皮下組織までごく小さな損傷が起きます。これが修復反応を引き起こして肌の繊維や細胞が活性化してコラーゲンとエラスチンの再生が促されます。

 

美容鍼は美容医療でもありマイクロニードル療法と同じで皮膚科学的には非常に理にかなったメカニズムなのです。

 

2つ目の効果は筋肉と筋膜のバランス調整です。咬筋や口輪筋頬金の硬さや非対称性は針刺激によってリリースされ表情筋による牽引バランスを整えてくれます。これによりほうれい線の原因でもある引っ張りが抑制されフェイスラインの印象がリフトアップされるのです。

 

3つ目は血流改善です。鍼刺激によって局所の毛細血管拡張、酸素供給量が増え、リンパの循環韓流がスムーズになります。これによりむくみが軽減され顔の輪郭がすっきり見えるようになるのです。

 

美容鍼に関する研究は日夜行われています。様々な研究がされていて美容張りによってほうれい線のスコアは顕著に改善していることがわかっています。

自宅でできるセルフケア

美容鍼の論文を参考に自宅でできるセルフケアを紹介します。美容鍼は施術によって最大の効果を発揮しますが、セルフケアを併用することで日常の重力ストレスから顔を守ることができます。

表情筋の等尺性トレーニング

口角を上げる方向に力を入れて5秒間キープします。これを10回行いましょう。

 

毎日行うことで頬金や上唇挙筋などのアンチグラビティ機能を維持してくれ、重力に逆らってくれます。

咬筋のリリース

奥歯を噛んだ状態で盛り上がる筋肉を円を描くように30秒ほぐしていきます。2セット行うことが理想です。

 

ただし、痛みが伴うと良くありません。強く押すとより硬くなってしまう筋肉の特性があるため優しく円を描くようにほぐしていきましょう。

保湿と紫外線対策

お風呂上がりの保湿と紫外線対策の日焼け止めを塗りましょう。きちんとケアをすることで真皮機能の分解を防いで鍼の機能を維持してくれます。

 

鍛えて緩めて守るのがほうれい線ケアの基本方針です。

自宅でできる美容鍼

ほうれい線に対してシールの鍼を貼っていきます。

①消毒する

②ほうれい線の皮膚の埋め込みを確認してシールの突起部分をシワに沿って貼る

③このまま寝るだけ

④朝起きたら剥がす

 

剥がすと鍼をしたところが赤くなっているはずです。これは血流が良くなって血流が良くなって非常に良い状態である証拠です。

 

美容鍼の施術を受けることはもちろん良いですが、自分でケアをできればコストダウンにも時間の節約にもなります。この方法は貼って寝れば良いだけのため非常に簡単で、ドラックストアでも買えるものを使用しているため手軽に行うことができます。このアプローチでシワを薄くしていきましょう。

 

ほうれい線は単なるシワではなく構造と機能の変化です。美容鍼はその構造に働きかける数少ないアプローチです。科学的には、「繊維や細胞の活性化」「筋バランスの調整」「血流の改善」この3つの柱によって肌の質感と輪郭印象を変えることができるのです。

 

セルフケアと組み合わせることで効果をより長く維持させることができます。きちんと数値化して経過を辿れば感覚ではなく科学で美しさを育てることが可能なのです。

サイトをみて、美容鍼の解説をみてみよう

ここまでで美容鍼がどういうものか理解できたでしょうか?美容鍼を受けるかどうかを決めるにあたって、次に気になるのは、施術体験時の様子がわかるブログ記事や口コミではないでしょうか。

 

ブログと口コミはあまり信用しなほうがいいです。理由は、広告費をかければ、芸能人やインフルエンサーの方達がSNSでいくらでも紹介してくれるからです。(実際、銀座そうぜん鍼灸院にも営業の電話がきます)

利用者様がどうやって良い美容鍼の鍼灸院を探せばいいのか。

それは、自院のサイトで、美容鍼のことについて、詳しく解説しているのか見てみることをお勧めします。

 

美容鍼について本気で学んでいる方は、自院のサイトに美容鍼の情報を積極的にアップしています。SNSは広告の要素が強いため、鍼灸院の力は計れません。

 

ぜひご参考ください。

安全で効果の高い美容鍼を受けてみたい方は当院がおすすめ

銀座そうぜん鍼灸院は、回復が難しい病の鍼灸を得意とする鍼灸院です。

 

エステやリラクゼーションといった美容に特化した鍼灸院ではありませんが、肌質の改善など、生体変化を得意としております。

 

詳しい施術方法はこちらをご覧下さい→銀座そうぜん鍼灸院の施術方法について

肌荒れ解消や体質改善効果について大々的にPRしている鍼灸院もありますが、効果の出始めるタイミングや副作用(好転反応)で生じる症状には個人差があります。

美容鍼を受けた方すべてに同じ効果が実証されるとは限りません。