公開日:2022年 12月 3日
更新日:2024年 2月12日
本日はデジタル時差ボケについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
デジタル時差ボケは、スマホなどのIT機器の画面を常に見つめていることで、体内時計が狂い、睡眠障害を引きおこしてしまう状態のことです。デジタル時差ボケは現代病で、現代人の約6割が陥る症状であるとも言われています。
人間は夜暗くなるとメラトニンの分泌が優位になります。メラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれており、分泌されることで眠気がおこります。
昼には太陽光にも含まれるブルーライトによって、メラトニンの分泌が抑えられている状態であるため、眠気が起こりません。
近年は、夜でも明るい電気があり、1日中スマホやパソコンなどIT機器が発する光を見ている生活になっています。
常に光を見ているため、体内時計が乱れ、なかなか眠れなかったり昼間眠くなったり集中力や活力の低下が起きたりするのです。
デジタル時差ボケの原因は、スマホやパソコンなどのIT機器から発せられるブルーライトです。ブルーライトはスマホやパソコンだけではなく太陽光にも含まれており、悪いものではありません。
ブルーライトはメラトニンの分泌を抑えるため、体内時計のコントロールをしています。近年は、昼間でも夜でも常に光を見つめている生活になっています。すると、ブルーライトによって体内時計が狂ってしまうのです。
すると、睡眠のリズムが乱れて体が常に昼夜逆転状態になることにつながります。
デジタル時差ボケは、デジタルデバイスの使用によって生じる睡眠パターンの乱れを指します。この現象は、特に夜間にスマートフォン、タブレット、コンピューターなどの画面を見続けることで顕著になります。主な原因は以下の通りです。
1. ブルーライトの影響
デジタルデバイスから放出されるブルーライトは、自然光に似ており、脳を「昼間」と錯覚させることがあります。これにより、メラトニンの分泌が抑制され、睡眠を誘う自然なサイクルが乱れます。
2. 刺激的なコンテンツの影響
ソーシャルメディア、ビデオゲーム、ニュースサイトなどの刺激的なコンテンツは、精神的な興奮状態を引き起こし、リラックスして眠りにつくことを難しくします。
3. 不規則な使用時間
夜遅くまでデバイスを使用する習慣は、体内時計を乱し、睡眠パターンの不規則性を招きます。
4. 心理的ストレス
デジタルデバイスの過剰な使用は、情報過多やオンラインでの交流によるストレスを引き起こし、これが睡眠障害の原因になることがあります。
5. 身体活動の欠如
長時間デジタルデバイスの前に座っていると、十分な身体活動ができず、これが良質な睡眠を得るための障害になります。
デジタル時差ボケの症状は、睡眠障害です。体内時計が乱れるため、なかなか眠れなかったり昼間眠くなったり集中力や活力の低下が起きたりします。
デジタル時差ボケを発症している人は、寝苦しいと感じていたり、夜中に頻繁に目が覚めたり、寝ても疲れが取れないと感じていたりすると言われてます。
このような睡眠に関する問題は、メラトニンの分泌バランスの崩れによって起こると考えられています。
スマホやパソコンなどが発するブルーライトは安全な光で悪い光ではありません。しかし、接し方をしっかりと認識しておくことが大事なのです。
デジタル時差ボケは、デジタルデバイスの過剰な使用によって引き起こされる睡眠パターンの乱れに関連する症状群です。主に夜間のスクリーンタイムが原因で、次のような症状が現れることがあります。
1. 睡眠障害
入眠困難: ブルーライトの露出がメラトニンの分泌を抑制し、眠りにつきにくくなります。
中途覚醒: 夜間に何度も目が覚めることがあり、一晩中ぐっすりと眠ることができない。
早朝覚醒: 望むより早く目が覚めてしまい、再び眠ることができない場合があります。
2. 昼間の疲労感
不十分な睡眠は、昼間の疲労感や持続的な疲れにつながります。これにより、日中の生産性や集中力が低下することがあります。
3. 睡眠の質の低下
睡眠の質が低下し、リフレッシュされた感じで目覚めることが少なくなります。深い睡眠の段階への移行が妨げられることもあります。
4. 睡眠サイクルの乱れ
体内時計が乱れ、自然な睡眠・覚醒サイクルが崩れます。
5. 精神的な影響
ストレス、不安、うつ症状の増加が見られることがあります。これは、デジタルデバイスの使用が原因で心理的な負担を感じることに加え、睡眠不足がこれらの精神的な問題をさらに悪化させるためです。
6. 身体的な影響
頭痛、目の疲れ、首や背中の痛みなど、長時間のデバイス使用に関連する身体的な不調が見られることがあります。
デジタル時差ボケの症状は、個人によって異なり、生活習慣や使用するデバイスの種類、使用時間によっても変わります。
デジタル時差ボケの改善方法は、ブルーライトの対策をすることです。
パソコンを使う時は、ディスプレイに近づきすぎないように注意し、ディスプレイの輝度やコントラストを調整しましょう。また、長い時間続けて使わず、1時間に15分程度は休むことも大事です。
ブルーライトをカットするメガネを使ったり、寝る前にパソコンやスマホを見ないように注意したりすることもブルーライト対策につながります。
デジタル時差ボケの改善と管理は、主にライフスタイルの変更と環境調整に焦点を当てています。以下は、デジタル時差ボケを軽減し、良質な睡眠を促進するための具体的な方法です。
1. ブルーライトの露出を減らす
夜間のデバイス使用の制限: 就寝前1〜2時間はスマートフォン、タブレット、パソコンなどの使用を避ける。
ブルーライトフィルターの利用: 夜間にデバイスを使用する場合は、ブルーライトを低減するアプリや機能を活用する。
2. 睡眠環境の改善
快適な睡眠環境を整える: 部屋を暗く、静かで、涼しい状態に保つ。
質の良い寝具を使用する: 快適なマットレスと枕を使用して、体をしっかりとサポートする。
3. 定期的な睡眠スケジュールの確立
一貫した就寝時間と起床時間を設定する: 週末も含めて毎日同じ時間に寝るようにし、体内時計をリセットする。
4. ストレス管理
リラクゼーション技法の実践: ヨガ、瞑想、深呼吸など、ストレスを軽減する方法を取り入れる。
昼間の適度な運動: 運動はストレスを減らし、夜の睡眠の質を改善することができるが、就寝数時間前は避ける。
5. 昼間の光の露出を増やす
朝の自然光の露出: 朝に外で過ごす時間を増やし、自然光を浴びることで体内時計をリセットする。
6. 食生活の調整
カフェインとアルコールの摂取を控える: 特に夕方以降は、これらの睡眠に影響を及ぼす物質の摂取を避ける。
7. テクノロジーの賢い利用
テクノロジーフリーゾーンの設定: 寝室をデバイスのない空間にすることで、睡眠前のリラクゼーションを促進する。
これらの方法は、デジタル時差ボケの影響を受けている人々に対して、自然に睡眠リズムを取り戻し、睡眠の質を改善するための効果的なアプローチを提供します。
デジタル時差ボケの改善や管理において、食生活は重要な役割を果たします。良質な睡眠を促進するためには、以下のような食生活のアプローチが推奨されます。
1. メラトニンを含む食品の摂取
メラトニン: 睡眠を誘うホルモンであり、その天然の源としてチェリー、オーツ麦、ナッツ(特にウォルナッツ)、トマト、オレンジ、バナナなどがあります。
2. トリプトファンを含む食品の摂取
トリプトファン: セロトニン(幸福感をもたらす神経伝達物質)の前駆体で、メラトニンの合成にも関与します。トリプトファンが豊富な食品には、乳製品、鶏肉、ターキー、魚、豆類、レンズ豆、種子、ナッツがあります。
3. 炭水化物とタンパク質のバランス
炭水化物: 小麦粉から作られた食品、穀物、野菜などの炭水化物を適度に摂取すると、トリプトファンの脳への到達が促進され、睡眠の質が向上します。
タンパク質: 健康的なタンパク質源を適切な量で摂取することも、良質な睡眠に役立ちます。
4. カフェインとアルコールの摂取を控える
カフェイン: コーヒー、紅茶、コーラ、エナジードリンクなどに含まれるカフェインは、特に午後以降の摂取を避けることで、睡眠の質を改善できます。
アルコール: 睡眠の質を低下させることがあるため、特に就寝前の数時間は摂取を避けるべきです。
5. 就寝前の食事を軽くする
重い食事: 就寝前の重い食事や脂っこい食べ物は消化を妨げ、睡眠を乱す可能性があります。就寝の2〜3時間前には食事を済ませるようにしましょう。
6. 水分摂取のタイミング
水分: 十分な水分を摂取することは重要ですが、就寝直前に大量に水分を摂ると、夜間のトイレの回数が増え、睡眠が中断される可能性があります。
7. 抗酸化物質を豊富に含む食品
抗酸化物質: 果物や野菜、全粒穀物、ナッツ、種子など抗酸化物質を豊富に含む食品を摂ることで、全体的な健康を促進し、睡眠の質を向上させることができます。
長い時間画面を見ることが多い人は、目のストレッチを行うこともお勧めです。目のストレッチでは、凝り固まった筋肉をほぐして目の疲れを取る効果が期待できます。
ピントを調節する機能のストレッチは、目の前の一番近くでピントが合う位置に人差し指を立てて見つめることと、腕を伸ばし人差し指をできるだけ遠くし指先を見つめピントを合わせることを繰り返し行います。
目の前と遠くを交互に見つめることで、ピント合わせに使う筋肉をほぐすことにつながるのです。
しっかりまばたきをすることでドライアイを防ぐことにもつながります。瞼を強く瞑り1秒数え、ゆっくりと開くことを繰り返しましょう。
目を開き、ゆっくりと視線を回すことを繰り返すことでも目の周りの筋肉をほぐすことができます。
気がついた時に目のストレッチを行うことをお勧めします。また、ホットタオルやアイマスクなどを使って寝る前に目を温め、目の周りの血行を良くすることも目の疲れを取るために有効です。
11時から21時
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