公開日:2022年 7月23日
更新日:2022年 8月 4日
本日は萎縮性腟炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
萎縮性腔炎の原因は、女性ホルモンの分泌が低下することです。女性ホルモンの分泌の低下は、卵巣の機能低下や閉経によって起こります。
女性ホルモンであるエストロゲンには、膣粘膜を潤して厚く丈夫に保つ働きがあります。エストロゲンが少なくなると、膣粘膜を潤して厚く丈夫に保つ働きも下がるため、腟炎が起こるのです。
老人性腟炎とも呼ばれているように、閉経後の女性が発症しやすい病気です。悪性腫瘍などで卵巣を摘出した女性も発症が多いと言われています。
萎縮性膣炎の症状は、膣や外陰部のかゆみ、性交痛、黄色いおりもの、頻尿、出血などです。
乾燥するため、日常生活を送る上で行う軽い動作で起こる刺激でも皮膚や粘膜にびらんや潰瘍ができやすくなります。
おりものは、黄色や赤のような色をしており、においがあることもあります。量は少ないです。
萎縮性膣炎の主な改善方法は、不足している女性ホルモンを補充することです。
症状がある場合、エストリオール腟錠を使うことをすすめられます。 腟錠を使うことが難しい場合は、エストロゲンの全身投与を行います。
性交痛がある場合、潤滑ゼリーを使うことがすすめられます。細菌性膣症も合わせて発症している場合は、抗生物質を使って改善を行うこともあります。
萎縮性膣炎は、基本的には数日~2週間ほどで改善に向かいます。しかし、症状の程度が重い場合は改善に向かうまで1ヶ月ほどかかることもあります。
萎縮性膣炎を改善するためによく使われる漢方薬は、八味地黄丸です。ただし、漢方薬も、体質や現れている症状に合わせてきちんと選択することが大事です。専門の医師や薬剤師に相談の上で使うようにしましょう。
・三陰交
・血海
・腎穴
三陰交は、女性ホルモンの分泌を調整するツボです。萎縮性膣炎は女性ホルモンの分泌が低下して発症するため、女性ホルモンの分泌を調整する三陰交を刺激することで効果が期待できます。
三陰交は、更年期障害をや冷え症やむくみを和らげる効果もあるため、女性にはおすすめのツボです。
血海は、生殖器の血液の循環をよくする効果のあるツボです。月経痛を和らげたり、月経不順を改善したりすることによく使われています。
冷え性や更年期障害に対して使われることも多く、女性の悩みに効果を発揮するツボであると言えます。
腎穴は、ホルモンバランスを調整するツボです。そのため、女性ホルモンの分泌が低下して発症する萎縮性膣炎に対しても効果が期待できます。
ホルモンバランスを調整するため、月経不順や月経痛、抜け毛、白髪などに対しても有効なツボです。
三陰交は、足の内側のくるぶしから指4本分上に上がった場所にある脛骨の後ろ縁にあります。
押すときは、親指を使って押します。親指以外の指はすねをつかむようにすると、親指で骨に向かって押しやすいです。押してみて痛い場合は、ツボの部分をホットタオルなどで温めてから押すことをお勧めします。
血海は、膝から少し上に上がって少し内側にあるへこんでいる場所にあります。
押すときは、親指を使って押します。親指以外の指は、膝を包むように持つと、骨に向かって力を入れやすいです。押して痛みを感じる場合、お風呂に入った後など温まっている状態で押すことがお勧めです。
腎穴は、小指の第一関節の横のシワの真ん中にあるツボです。
押すときは、親指と人さし指を使います。親指と人差し指でツボをはさむように両側から押し込むようにしましょう。
11時から21時
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11時~21時迄 | ◯ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
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