公開日:2022年 3月 3日
更新日:2025年 1月10日
本日はパニック障害について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
パニック障害の原因は完全には解明されていません。しかし、脳の機能異常や強いストレス、疲労、遺伝的な要因や体質的な要因、カフェイン、喫煙、生活習慣などの環境要因などが複雑に絡み合って発症すると考えられています。
ストレスで自律神経が過剰に興奮したり、セロトニンなどの神経伝達物質のバランスが崩れることで、予期せぬ発作が起きやすくなります。
繰り返す発作は不安や恐怖等で起こります。強いストレスを感じてしまうと脳内の情報伝達の際に必要な神経伝達物質と呼ばれる物質のうち、特にノルアドレナリンが増加し、神経が異常に興奮してしまい、ストレスに対する防衛反応として強い動悸や呼吸困難などが起こることもあります。
またノルアドレナリンの増加により、これを静めようと別の神経伝達物質であるセロトニンが減少します。セロトニン量が変動する時には、気持ちが不安定になりやすくなり、パニック発作につながります。
パニック障害に多くみられる症状はパニック発作と予期不安です。また、広場恐怖といわれる症状をともなう場合もあります。
パニック発作では、動悸、ふるえる、汗をかく、自分が自分ではない感覚、呼吸の苦しさ、予期不安などが起こります。症状は場所や時間を問わずに急激に出現し、発作は数分から数十分持続します。数時間症状が続く場合もあります。人によっては死ぬかもしれないという恐怖感を感じます。
予期不安は再び発作が起こるかもしれないという不安に襲われることです。パニック発作は心臓や呼吸等の激しい症状がみられるため、このような不安を感じやすく、不安が強くなれば外出ができなくなるなどの日常生活への支障が生じます、
広場恐怖とは、すぐに逃げられない場所にいることに対して恐怖を感じることで、エレベーターや窓のない部屋、トンネル、電車や飛行機等の公共交通機関の中等の閉鎖空間に恐怖を感じるようになります。また、そのような場所に行くことを避けたりすることもあります。
パニック発作の改善方法は、薬とカウンセリングです。まずは予期不安を軽減してパニック発作を抑止するため、状態に合った薬の処方を行います。薬によって、扁桃体の過剰な活性化を抑えて、不安感やパニック発作の症状を軽減するのです。
薬には、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬とセロトニン再取り込み阻害薬が用いられます。
カウンセリングでは、パニック発作を起こすにあたり誤った認知があるため、その考え方を少しずつ正していきます。
・お悩みの症状は?
20代過ぎからパニック障害があり良くなったり悪くなったりが続いている。ここ何年かパニック障害に出やすく、鬱が出ていて去年5〜6月がかなり悪く仕事も1ヶ月ちょっと休んだ。最終的に14〜15年飲んでる抗うつ剤パキシルを飲んで症状を抑えている。薬はもともと嫌いだが日常生活が送れないのではどうしようもないためパキシルを飲みながら生活をしている。
・他の症状はある?
便秘と便が安定しない。心配性を及び怖がり。たんがらみは結構前からで、たんが喉に落ちてくる感じはずっと前からあった。
・ゴールはどこか?
パニック障害を解消することはもちろん、歳を追うとともに病気がちになると思うがその病気にいちいち落ち込まないようなメンタルを身につけること。他の人と比べて落ち込み方が尋常ではなく本当に怖くて恐怖を感じるためそういうことから解放されたい。
この症状はいろんな見解があります。今病院で行っている方法は脳が興奮して鬱症状になっているため脳の興奮を落ち着かせれば改善するという考え方です。
鍼は全く別の考え方で脳の異常性を作る要因を探って脳の構造を作っているものが全部改善すればうつ病が改善するという考え方です。アレルギー性鼻炎でアレルギーの免疫反応で症状が出るのとうつ病や下痢や便秘、不安症を繰り返すのは似ているという考え方をするのです。
Tさんには首の異常性が確認できたためそこが改善できればうつ病は消えていきます。脳の症状は施術を重ねたから良くなるわけではありません。体の悪いところが改善しなければうつ病も改善しないため何回行えば改善するということが決まっているわけではなく、体ができあがれば改善します。体が出来上がるまでの期間は数にもよって異なり人によって全然違います。
Tさんの場合は首と左肩が悪いため、その状態が正常に戻ればあとは自力で戻ります。だんだん悩みがすり替わっていき最終的には忘れてしまいます。当院ではこの症状で悩んでいる方で考えなくなった人は見たことがありません。多くの人は悩みを忘れていき予約をしたことも忘れます。
首の悪い人は脳血流障害型うつ病も発症しており脳単体の症状ではないので鍼をするとずんと響きやすいです。
この症状では守ってほしいことがあります。首のストレッチ、マッサージ、カフェイン、激辛料理は禁止です。
今回の施術では脳血流アップを狙いました。さらに際の筋肉の緊張が異常に強く1回目の施術でも変化がなかったためダイレクトに狙いました。頭蓋骨に刺激を与えて前頭葉、頭頂葉へのアプローチを行い、鼻と目のアプローチで感覚機能への刺激も与えています。
このタイプは一時的に良くなる前に色々な症状が出ます。典型的な症状は頭痛、足の痺れ、膝の痛みです。その度に不安になると思いますがだんだん安定していきます。不安であればパキシルを飲んで構いません。
薬がなかなか効かなくてどうしようと思うかもしれませんが翌日には消えます。体と脳が調整してその間に色々な症状が出るためのため長くは続かないはずです。
Tさんのような症状の方は体を変え切らないと症状が好転していきません。自分の体はこういうものだという自分の自己意識と脳の異常性、体調不良があるため、状況を変えるには体を変えるような強いアプローチが必要です。
Tさんの場合は3、4年前に数回施術をしており体を変え切れず、症状も楽にならなかったという経緯があるため、今回は大きく体を変えて脳過敏の症状、パニック症状の改善、パキシルをやめれるように仕向けていきたいと思います。
これから体の変調が起きて色々な症状が起きて辛くなると思いますが体と脳の再構築の反応のため落ち込むことはありません。事前に聞かないとびっくりするくらいの症状が出ますが、予想では4回くらいの施術で体が変わると見ています。