非24時間睡眠覚醒症候群の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2023年  4月 3日

更新日:2023年  4月 6日

今日は非24時間睡眠覚醒症候群について解説させていただきます。

☆本記事の内容

 ・非24時間睡眠覚醒症候群とは

 ・非24時間睡眠覚醒症候群の原因

 ・非24時間睡眠覚醒症候群の症状

 ・非24時間睡眠覚醒症候群の改善方法

 ・非24時間睡眠覚醒症候群のまとめ

非24時間睡眠覚醒症候群は、約25時間の睡眠と覚醒の周期を示す

非24時間睡眠覚醒症候群は、外部環境のもとで約25時間の睡眠と覚醒の周期を示す障害のことです。一定の時刻に寝て一定の時刻に起きることができずに、睡眠の時間帯が毎日30~60分ずつ遅れる状態になります。

 

そのため、夜間に寝ることができる時期と昼と夜が逆転して昼間に寝てしまう時期が交代で現れます。

 

非24時間睡眠覚醒症候群では、不眠で日中に過剰な眠気を感じる時期が周期的に来てしまうため、日常生活を送る上でも問題が起こるようになります。

非24時間睡眠覚醒症候群の原因は、体内時計の同調が行われない

非24時間睡眠覚醒症候群の原因は、光による体内時計の同調が行われないことであると考えられています。これは、高度の視覚障害者に比較的発症が多くみられることから考えられている原因です。

 

ただし、視覚障害のない人が発症している例も報告があるため、原因は完全に分かっているわけではありません。

 

今のところ考えられている説には、夜の早い時間帯に光の影響を受けやすいことによって寝る時間が遅くなりやすいという説や体内時計の周期が長いことによって昼と夜の明暗周期に同調がすることが難しいという説などがあります。

非24時間睡眠覚醒症候群は、主に盲目の人々に見られるが、視力のある人々にも稀に発生する概日リズム睡眠障害の一種です。この状態は、体内時計が24時間の太陽光サイクルと同期しないために生じます。正常な場合、人間の体内時計はおおよそ24時間周期で、外部の環境光によってリセットされます。しかし、非24時間睡眠覚醒症候群がある場合、体内時計の周期が24時間よりも長くなり、結果として睡眠と覚醒のパターンが毎日遅れていくことになります。

 

内因性概日リズムの異常

非24時間睡眠覚醒症候群の主な原因は、内因性の概日リズムが自然の24時間周期と同期しないことにあります。概日リズムは、睡眠、体温、ホルモン分泌など、多くの生理的プロセスを調節します。

光の認識不足

盲目の人々の場合、網膜を介した光の認識が欠如しているため、体内時計をリセットする外部の光の信号が欠けています。これが非24時間睡眠覚醒症候群の発症に大きく寄与します。

 

メラトニン分泌の異常

メラトニンは「暗闇のホルモン」とも呼ばれ、体内時計と密接に関連しています。非24時間睡眠覚醒症候群の患者では、メラトニン分泌のタイミングがずれることがあり、これが睡眠パターンの乱れにつながります。

 

遺伝的要因

一部の研究では、非24時間睡眠覚醒症候群に遺伝的要因が関与する可能性が示唆されています。特定の遺伝子変異が概日リズムの調節に影響を及ぼすことがあります。

 

環境要因と生活習慣

視力がある人々において、非24時間睡眠覚醒症候群は不規則な生活習慣や環境光への曝露不足など、環境要因や生活習慣が原因で起こることがあります。

一定の時刻に寝付くことができない

非24時間睡眠覚醒症候群の症状は、寝付く時間が毎日約30分〜1時間後退していくことです。

 

一定の時刻に寝付くことができないため、不眠と日中の眠気が現れます。不眠が続き、日中に過剰な眠気が現れることによって日常生活でも支障が起こります。

 

他にも、注意力や集中力の低下や全身の倦怠感や疲労感が現れます。睡眠時刻が一定でないため、社会に適応ができなくなっていくこともあります。

 

非24時間睡眠覚醒症候群の症状は、寝付く時間が毎日約30分〜1時間後退していくことです。

 

一定の時刻に寝付くことができないため、不眠と日中の眠気が現れます。不眠が続き、日中に過剰な眠気が現れることによって日常生活でも支障が起こります。

 

他にも、注意力や集中力の低下や全身の倦怠感や疲労感が現れます。睡眠時刻が一定でないため、社会に適応ができなくなっていくこともあります。

 

非24時間睡眠覚醒症候群の改善方法は、メラトニンを投与する

非24時間睡眠覚醒症候群の改善方法は、夜にメラトニンを投与することと、朝に高照度の光を浴びることです。

 

ただし、非24時間睡眠覚醒症候群では、毎日覚起きる時間が遅くなっていくため、朝に高照度の光を浴びる方法は行うことが難しいことも多いです。その場合は、まずメラトニンを投与する方法で改善を行います。

非24時間睡眠覚醒症候群を発症後にうつ状態になることも

非24時間睡眠覚醒症候群では、十分な睡眠がとれていないことによって、新しいことを学んだり創造力や注意力を発揮したりすることが難しくなります。また、非24時間睡眠覚醒症候群を発症した後にうつ状態になることもあります。

 

非24時間睡眠覚醒症候群の発症は女性よりも男性に多いと言われており、発症が多く見られる年齢は思春期から青年期であると考えられています。

非24時間睡眠覚醒症候群に効果的なツボ

合谷

失眠

労宮

合谷

合谷は副交感神経を優位な状態にするツボです。自律神経が整うため、眠りに対しても良い効果が期待できます。

 

また、気持ちを落ち着かせてくれて、ストレスや痛みを和らげる効果があります。

失眠

失眠は、不眠に対して効果的なツボで、不眠の特効穴としても知られています。昂った神経を落ち着かせてくれるため、不眠に効果を発揮するのです。

 

さらに失眠は、足の血流をよくする効果もあるため、血流が良くなることからも眠りにつきやすくなる効果があります。

労宮

労宮には、労という漢字が入っているように疲労や心労が集まる場所という意味があります。

 

そのためストレスや心労によって眠れなくなったりイライラしたり不安でいっぱいになったりした時にお勧めです。自律神経を整えてくれるため、睡眠障害にも効果的です。

ツボの位置と押し方

合谷

合谷は、手の背面の親指と人差し指の間にあるツボで、親指と人差し指の骨の合わさっている場所にあるくぼみ部分にあります。

 

押す時は、親指と人さし指でツボを挟み込んで押します。少し強めに押し続けても良いでしょう。

失眠

失眠は、足の裏側にあります。かかとの中央部分のへこみにあります。

 

押すときは親指を使って押します。押すだけではなく、叩いたりお灸を行ったりすることもお勧めです。

労宮

労宮は、こぶしを軽く握った時の人差し指と中指の先端の間にあるツボです。

 

押すときは、反対の手の親指を使って押します。動きたくない時や起き上がりたくない時には横になりながら押しても良いでしょう。

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