乳児湿疹の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 7月23日

更新日:2022年 8月13日

本日は乳児湿疹について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 乳児湿疹とは
  • 乳児湿疹の原因
  • 乳児湿疹の症状
  • 乳児湿疹の改善方法
  • 乳児湿疹のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

乳児湿疹は、生後2週間〜1歳くらいの赤ちゃんの肌にできる湿疹

乳児湿疹は、生まれてから2週間〜1歳くらいまでの赤ちゃんの肌にできる湿疹の総称です。乳児湿疹には、あせもや新生児ニキビ、脂漏性湿疹などが含まれます。

 

どのくらいの期間、乳児湿疹が続くのかということについては、赤ちゃんによって違います。

 

生まれてから2~3ヶ月くらいで皮脂を多く分泌することが原因で肌のトラブルが起き、その後乾燥することが原因で肌のトラブルが起きる、というように原因を変えながら症状が続くこともあります。

 

正しいスキンケアを続けることで、段々と皮膚のバリア機能ができてきて1歳くらいになると、症状が落ち着いてくることが多いと言われています。

乳児湿疹の原因はひとつではない

乳児湿疹の原因はひとつではありません。生まれてから3ヶ月くらいまでの赤ちゃんに多い新生児ニキビや脂漏性湿疹は、お母さんの女性ホルモンが胎盤を通じて赤ちゃんに伝わることで、皮脂の分泌が過剰になり発症すると考えられています。

 

生まれてから3ヶ月が経過すると、皮脂の分泌が少なくなり乾燥することによって起きる湿疹が増えていきます。

 

これは、赤ちゃんの肌が大人に比べて薄くて敏感で水分を保つ機能も未熟なために皮膚のバリア機能が低下しやすいために多く見られるのです。

 

他にも、よだれが原因で口の周りがかぶれたり、おむつが原因でかぶれて皮膚炎を発症したりすることもあり、これらも乳児湿疹に含まれます。

比較的広い範囲に症状がみられる

乳児湿疹の症状は、赤ちゃんによって個人差があります。

 

皮脂が酸化し赤いぶつぶつができたり、細菌が繁殖し化膿したり、皮脂が黄色のような塊になり肌に張り付いたりする症状が見られます。

 

症状は頭や顔周り、背中、お腹などに多く現れ、比較的広い範囲に症状がみられます。乳児湿疹には、かゆみが現れることはあまりありません。

乳児湿疹の改善方法は、適切なスキンケアを行うこと

乳児湿疹の改善方法は、適切なスキンケアを行うことです。病院では、抗生物質や抗菌効果のある薬を使って改善に取り組むこともあります。

 

子ども向けのステロイド剤で市販されているものもありますが、乳児湿疹ではない場合、症状が悪化してしまう可能性もあります。

 

そのため、症状がなかなか改善しない場合や悪化が見られる場合は病院に行くことをお勧めします。

乳幼児脂漏性湿疹は珍しい病気ではなくすぐに改善することが多い

よだれや汗が皮膚に付いたままでは、刺激になり、乳児湿疹につながります。そのため、よだれや汗はこまめにやわらかいガーゼなどで拭くことが大事です。

 

おむつが原因で起きるかぶれは、尿や便などの排泄物や、おむつのサイズがあっていないことによって起こります。

 

おむつによるかぶれを防ぐためには、汚れをぬるま湯でこすらないように洗ったり、肌にあった素材のおむつを選ぶんだり、サイズの合うオムツを選んだりすることです。

 

さらに、おしりふきを使いすぎたり、過剰に洗い過ぎたりすることも肌への刺激になるため注意が必要です。

乳児湿疹に効果的なツボ

肩髃

風市

・血海

肩髃

肩髃は、肩髃は皮膚炎や湿疹に効果のあるツボです。乾燥することによって起こるかゆみにも効果を発揮するため、乳児湿疹の中でも原因が皮膚の乾燥である場合に特に効果が期待できます。

 

肩髃は、肩にあるツボのため肩や腕の疲れにも役立ちます。

風市

風市は、足の痛みやしびれ、麻痺、感覚異常などに効果的なツボです。足の運動神経や知覚神経の不調などを感じた時にも効果を発揮すると言われています。

 

痒みを和らげる効果もあると言われているため、小児湿疹の痒みの改善にも効果が期待できます。

血海

血海は、血の働きが悪いときに使われるツボで、補血にも瘀血にも効果を発揮するツボです。

 

月経不順や月経痛などの女性に現れる症状や、全身の痒みや炎症などの皮膚の症状にも有効であるため、小児湿疹の改善にも役立つことが期待できます。

ツボの位置と押し方

肩髃

肩髃は、腕を真横に上げた時に肩関節にできるくぼみです。

 

肩髃はお灸などで温めることもおすすめのツボです。押すときに大切なのは押す手順や押す回数よりも、赤ちゃんが嫌がることなく気持ちよく押されている状態にあることです。

風市

風市は、大腿外側部にあるツボで、直立したとき、中指の先が当たる場所にあります。

 

押すときは3秒かけてゆっくり押していき、3秒間そのままキープし、3秒かけてゆっくりと離していきます。押しすぎるともみ返しが来たり強く押すと痛みを強く感じたりするツボのため、優しく気持ち良い程度で押しましょう。

血海

血海は、膝のお皿の底辺から指幅3本ほど上がった場所にあります。血海は、押したときに痛みを感じる場所です。

 

押すと痛みを感じるツボのため、さすってあげたりクリームなどを使って優しくマッサージしてあげることをおすすめします。

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