子宮筋腫を小さくする鍼灸【原因・症状】

公開日:2019年 12月23日

更新日:2024年  4月 9日

本日は子宮筋腫について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 子宮筋腫の概要、症状、種類について詳しく学べる。
  • 子宮筋腫がなぜ鍼灸で小さくなるのかがわかる。
銀座そうぜん鍼灸院の院長

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

子宮筋腫とは子宮内に起きる良性腫瘍

宮筋腫は子宮の筋肉層にできるこぶのような良性の腫瘍で、決して珍しくない症状です。小さなものも含めると、30歳以上の女性の20~30%にみられ、女性の4人に一人はなるということになります。

 

大部分は無症状で、定期的に調べたり別の理由で調べたりした時、偶然見つかることが多いです。

 

良性腫瘍なので、悪性の腫瘍ではありませんが、腫瘍が周囲の組織を圧迫するため、血の流れが悪くなり貧血や痛みなど様々な症状の引き金となります。

子宮筋腫は子宮壁の平滑筋という筋肉の異常増殖によるものです。

 

※平滑筋・・・筋肉は、自力で動かせる「横紋筋」と自力で動かせず、臓器の周囲に存在する「平滑筋」に分けられます。

 

タイプは漿膜下、筋層内、粘膜下の3種類あります。

子宮頸部の方におりてくるタイプもあります。

  • 筋層内筋腫

子宮の内側の壁を構成する筋層内にできる筋腫で、子宮筋腫の中で最も多いのがこのタイプです。

小さいとほとんど症状は出ず、大きくなるにつれて月経時の経血が増え、不妊の原因にもなります。

  • 漿膜下筋腫

子宮壁の最も外側にでき、外に向かって成長し、子宮から突出してしまうこともあります。

 

他の筋腫と違って、貧血や月経過多などの症状が出ないため、特に気が付きにくく、筋腫が大きくなると膀胱や直腸など他の臓器を圧迫し、頻尿や便秘を起こします。

  • 粘膜下筋腫

子宮の内側に向かって成長する筋腫で、子宮内膜に筋腫の栄養血管が入り込み、月経時に大出血しやすくなります。

 

過多月経になるので貧血の症状が強くなり、手術が選択されることが多く、受精卵が着床しにくくなり不妊症の原因にもなります。

  • 頸部筋腫 

子宮内の腟側にできる筋腫です。大きくなると過多月経になり、強い貧血が現れます。その段階で手術が選択されることが多いです。

子宮筋腫の症状は多種多様

子宮筋腫の初期は自覚症状が現れないことも多く、ただの体調不良でもよくある症状のため、軽度のだとあまり気に留めません。

 

症状が強くなって初めて異変に気付き病院に行く方が多いです。

 

主な症状 症状別特徴
月経異常 過多月経や月経不順など、月経の周期や量に異常が現れることが多い
下腹部の腫れや圧迫感 大きな筋腫がある場合に感じる
腰痛や骨盤痛 筋腫が骨盤内に圧迫を与えることで痛みが出る
頻尿 筋腫が膀胱に圧迫を与えることで、頻繁に尿意を感じる

便秘

大きな筋腫が直腸に圧迫をかけることで起こる
不正出血 月経以外の出血や性交後の出血がある
腹部の増大 特に大きな筋腫がある場合、腹部が目立って大きくなる
不妊 筋腫の位置や大きさによっては、妊娠の妨げとなる
貧血 過多月経などによる出血が長期間続くと、貧血を引き起こす
足のむくみ 筋腫が骨盤内で血液の流れを妨げると、足のむくみが生じる

 

症状の現れ方で、子宮内のどの場所に筋腫ができているかの予想することが出来ます。症状は、大きさ、数によっても異なります。

子宮筋腫が重症化した場合

筋腫自体が悪性化することは非常に稀ですが、筋腫が大きく成長することで標準的な症状が悪化することはあります。

 

  • 症状 症状別特徴
    筋腫の急速な成長 筋腫の中で血流が乏しくなることで細胞の壊死が起こり、痛みや炎症が生じる
    子宮のねじれ 特に柄のある筋腫が原因となり、急性の痛みや血流障害を引き起こすことがある。
    妊娠・分娩の障害

    筋腫が子宮内腔に存在する場合、妊娠の妨げとなることがある。

    分娩時に筋腫が障害となり、帝王切開が必要となることもあります

 

重症化した場合は、速やかに病院に行くことが必要です。

子宮筋腫の原因には女性ホルモンが関係している

子宮筋腫が発生する原因は十分解明されておらず、有効な予防法もありません。

以下の特徴があります。

 

  1. 筋腫の発育には成長にエストロゲン、プロゲステロン(黄体ホルモン)などと女性ホルモンが関係しています。
  2. 原則的に閉経までは大きくなり次第に数が増えていきます。
  3. 子宮筋腫の成長は女性ホルモンに依存しています。
  4. 閉経後は卵巣からのホルモンがなくなるので筋腫は萎縮します。
  5. ホルモン剤を中止すると数か月で改善を行う前と同様の状態まで戻ります。
  6. 個人差が大きく、長期間ほとんど大きさが一定の場合もあります。
  7. 子宮筋腫は遺伝する病気ではありません。
  8. 閉経直前の発症の場合、改善として女性ホルモンを低下させる薬が用いられます。

子宮筋腫には体の変調で大きくなるタイプと女性ホルモンで大きくなるタイプがある

子宮筋腫の原因には女性ホルモンが関係しています。しかし、なぜ女性ホルモンと子宮筋腫が密接に関係しているのか、なぜ女性ホルモンで筋腫が大きくなるのかについてはわかっていません。

 

子宮筋腫には鍼灸を行うことによって良くなるタイプと変わらないタイプの2種類があります。当初、当院では子宮筋腫は自分の免疫細胞が食べてくれることで小さくなるのではないかという予測のもと改善を行なっていましたが、最近は違うということがわかってきました。

 

子宮筋腫は、大きくなる原因によって改善にも差があります大きくなる要因は、女性ホルモンが血流で子宮に届き、筋腫に作用して筋肉が大きくなることです。女性は生理が来なくなるとゆっくり小さくなっていきます。

 

骨粗鬆症などでは女性ホルモンを体内に入れる改善方法がありますが、その改善方法を受けた人でも筋腫が大きくならない人もいます。通常、ホルモンが作用して大きくなる筋腫がホルモンを体内に入れても大きくならない人もいるのです。

 

多くの産婦人科の子宮筋腫のページを見るとわかりますが、女性ホルモンは関係しているが、実際詳しいことはあまりわからないと書かれています。

 

最近、当院では体の変調によって筋腫が大きくなるタイプと女性ホルモンによって筋腫が大きくなるタイプがあることがわかりました。

 

女性ホルモンによって筋腫が大きくなるタイプは鍼灸を受けると血流がよくなってしまいます。その場合、大きさは10cmを超えていきます。

 

体の変調によって筋腫が大きくなるタイプは、現状当院では自律神経や生理不順など子宮内膜の要因があると考えています。

なんらかの原因によって発生した筋腫の芽が成長し、コブを作るとも考えられています。筋腫症の芽は主に胃を始めとする消化管に生じますが、他の臓器にも生じることがあります。筋腫症の芽は、平滑筋細胞の増殖から形成される良性の腫瘍です

 

以下は筋腫症の芽が生じる可能性のある他の部位や病状を示しています。

 

 

小腸 胃に次いで、筋腫症の芽が生じることが多い部位です。小腸の筋腫症の芽は、出血や腸閉塞の原因となります。
大腸 大腸にも筋腫症の芽は生じることがありますが、小腸や胃に比べて頻度は低いです。
食道 食道に筋腫症の芽が生じることは稀ですが、存在する場合、飲み込み困難などの症状を引き起こすことがあります。
胆のう・胆道 非常に稀ですが、胆のうや胆道に筋腫症の芽が生じます。
尿路・膀胱 尿路や膀胱に筋腫症の芽が生じることもあります。膀胱に筋腫症の芽がある場合、血尿や排尿障害の原因となります。

子宮筋腫の調べ方と効果的な手術

子宮筋腫を判断する際に調べる方法は以下の通りです。

1. 触る

婦人科で横たわった状態で、医師が腹部や骨盤を触り、子宮の大きさや形状、硬さを評価します。

 

2. 超音波(ソノグラム)

外陰部や腹部から超音波プローブを当てることで、子宮や卵巣の状態を画像として確認します。また、膣内超音波という方法で、膣内からプローブを挿入してより詳細に子宮の状態を評価することもあります。

 

3.MRI(磁気共鳴画像法)

筋腫の大きさや位置、数を詳細に確認するために使用されることがあります。特に手術を検討している場合や、筋腫が大きい場合に有効です。

 

4. ヒステロソノグラム

子宮の内部に生理食塩水を注入しながら超音波検査を行い、子宮の内腔や内膜の状態を詳しく評価します。

 

5. ヒステロサルピンゴグラフィー(HSG)

子宮や卵管の通りやすさを確認するために、造影剤を子宮に注入してX線撮影を行います。主に不妊の検査として行われますが、筋腫が子宮の内腔に突出している場合にも確認できます。

 

6. 子宮鏡(ヒステロスコピー)

細長いカメラを子宮の内部に挿入して、直接子宮内腔を視覚的に評価します。子宮の内腔に突出する筋腫を確認するのに有効です。

 

7. 生検

筋腫と疑われる組織の一部を取り出して、病理学的に評価します。筋腫以外の良性や悪性の病気を除外するために行われることがあります。

手術を考慮するポイント

子宮筋腫に対して、効果的な手術を選択する際は、以下の要因を考慮することが重要です。

 

筋腫のサイズ、位置、数 筋腫の大きさや位置、数によって、どの手術が最も適しているかが変わる
症状の重さ

例えば、過多月経が主な症状の場合、子宮内膜アブレーションが選ばれることがある。

妊娠の希望 妊娠を希望する場合、子宮を温存する方法や再発リスクを最小限に抑える方法が選ばれることが多いです。
利用者の年齢と健康状態 一部の手術は高齢の利用者や特定の健康状態を持つ場合には推奨されないことがあります。
再発のリスク 例えば、筋腫核出術は子宮を温存できる一方で、筋腫の再発リスクが伴います。再発を極力避けたい場合は、子宮全摘出術を選ぶことも考慮されます。
手術のリスクと回復期間 全ての手術にはリスクが伴いますが、非侵襲的な手術の方がリスクや回復期間が短いことが多いです。

  

子宮筋腫の手術一覧

ここで、各手術法と歴史、メリット、デメリット、適応タイプをご紹介します。

 

手術名 筋腫核出術 (Myomectomy)

アプローチ方法

筋腫のみを取り除く手術です。開腹手術、腹腔鏡手術、子宮鏡手術といった方法があります。
手術の歴史 古くから存在する手法で、子宮を温存する方法として選ばれます。
メリット 子宮を保存できるため、妊娠を希望する女性に適しています。
デメリット 再発のリスクがあります。手術の方法によっては傷跡が残る可能性もあります。
適応条件 妊娠を希望する、筋腫のサイズや位置が適している場合に適応します。
手術名 子宮全摘出術 (Total Hysterectomy)

アプローチ方法

子宮全体を取り除きます。腹部や腟からのアプローチがあります。
手術の歴史 子宮全体を取り除きます。腹部や腟からのアプローチがあります。
メリット 全て摘出するため、筋腫の再発がありません。
デメリット 妊娠が不可能となります。閉経やホルモンバランスの変化が生じる場合があります。
適応条件 再発を防ぐ必要がある、他の手術法が適さない場合に適応されます。
手術名 子宮動脈塞栓術 (UAE)

アプローチ方法

筋腫の血液の供給を塞ぎます。
手術の歴史 比較的新しい手術法として20世紀末から行われるようになりました。
メリット 非侵襲的で、入院期間や回復期間が短いです。
デメリット 症状の改善が得られないことがあります。妊娠に影響する可能性もあります。
適応条件 手術を避けたい、複数の小さな筋腫がある場合に適応されます。
手術名 子宮内膜アブレーション

アプローチ方法

子宮内膜を焼灼または除去します。
手術の歴史 1980年代から導入された方法です。
メリット 出血の問題を改善するのに効果的です。
デメリット 妊娠が難しくなる可能性があります。
適応条件 過多月経が主な症状で、妊娠を希望しない場合に適応されます。
手術名 MRI誘導下集束超音波療法 (MRgFUS)

アプローチ方法

MRIで筋腫を特定し、超音波で筋腫を熱して壊死させます。
手術の歴史 21世紀初頭に開発された新しい方法です。
メリット 非侵襲的で、傷跡が残りません。
デメリット 全ての筋腫や人に適応するわけではありません。
適応条件 筋腫のサイズ、位置、数などが適応基準に合致する場合に適応されます。
子宮筋腫に効果的な漢方

子宮筋腫に効果があるとされる漢方薬をいくつか紹介いたします。ただし、こちらでご紹介する漢方は当院に来院された利用者様が処方されていたものです。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
薬理効果 水分代謝を正常化し、血の巡りを良くする効果があります。むくみや生理不順、生理痛などの症状の緩和に役立つとされています。
デメリット 服用量や期間を適切に調整しないと、頭痛や吐き気などの副作用が出ることがあります。

 

当帰四逆加呉茱萸生姜(とうきしぎゃかごしゅようにんきょう)
薬理効果

冷え性や血の巡りを良くする効果があります。

生理不順や生理痛の改善に役立つことが期待されています。

デメリット 高用量や長期間の服用による胃腸の不調や吐き気が報告されています。

 

加味逍遙散(かみしょうようさん)
薬理効果 ストレスやホルモンバランスの乱れによる生理不順やPMS(月経前症候群)の緩和に役立つとされています。
デメリット 過剰摂取すると、下痢や胃腸の不調が出ることがあります。

 

鎮痛散(ちんつうさん)
薬理効果 血の滞りや疼痛を改善する効果があり、筋腫による疼痛や生理痛の緩和に役立つとされています。
デメリット 特定の体質の人には合わないことがあり、食欲不振や胃の不調を感じることがあります。

 

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしきゃりゅうこつぼれいとう)
薬理効果 神経を安定させる効果や冷え性の改善、血行促進の効果があるとされています。
デメリット 過剰摂取や体質によっては、頭痛や胃腸の不調を引き起こすことがあります。
子宮筋腫に効果的な薬

子宮筋腫に効果があるとされる薬をいくつか紹介いたします。ただし、こちらでご紹介する薬は当院に来院された利用者様が処方されていたものです。

GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)アゴニスト
代表的な薬 ルプロリン(ルプリン、ルクリン)
成分 GnRHの合成アナログ
薬理効果 一時的に卵巣を休止状態にしてエストロゲン産生を抑制
効果の機序 継続的投与でLHとFSH放出を抑制し、エストロゲン産生低下

 

GnRHアンタゴニスト
代表的な薬 エラゴリクス(オリアンナ)
成分 GnRHの競合的アンタゴニスト
薬理効果 エストロゲン産生を速やかに抑制
効果の機序 GnRH受容体を直接ブロックしLHとFSH放出を速やかに抑制

 

セロトニン受容体モジュレータ
代表的な薬 ウリプリスタール(エスミア)
成分 セロトニン受容体モジュレータ
薬理効果 子宮筋腫のサイズ減少と出血減少
効果の機序 プロゲステロン受容体のモジュレータとして作用

 

プロゲステロン受容体モジュレータ
代表的な薬 ミフェプリストン
成分 プロゲステロン受容体モジュュレータ
薬理効果 筋腫のサイズ減少
効果の機序 プロゲステロン受容体を競合的にアンタゴニズム

 

子宮筋腫の東洋医学的解釈と効果のあるツボ

子宮筋腫はさまざまな解釈があります。

東洋医学的観点では、からだのエネルギーである気血がなんらかの理由で停滞し、瘀血という体質を発生させます。

 

この瘀血が子宮内に溜まると子宮筋腫が起こります。あるいは、痰湿が子宮内に溜まることでも起こります。

 

それらの原因は、前述したように解明されていないことが多いですが、ストレス、不規則な生活、外傷などが主な原因で起こるのではないかと言われています。

 

当院では、筋腫の原因が瘀血タイプ痰湿タイプかを見極め、施術にあたります。

瘀血による子宮筋腫

瘀血の場合

長期間の精神的な刺激、または生活の不摂生で、気血が停滞したために生じます。可動性が無い腫塊、月経量過多・血塊、月経日数の延長、周期不定帯下が多いなどの症状があります。妊娠しにくく、妊娠しても流産しやすいのが特徴です。

 

この場合、血流を良くし、腫れを引かせる作用がある血海、太衝、合谷、 子宮などのツボを使います。血の巡りをよくし、瘀血を除くことで、筋腫を小さくします。

痰湿による子宮筋腫

痰湿の場合

痰湿は、冷え、偏った食事などにより、脾胃の働きに悪影響を与えて脾の機能が弱くなることで生じます。

 

脾の余分な水分の滞りを取り去り、むくみを消す作用のある上巨虚、豊隆、三陰交、足三里などのツボへの施術で、子宮筋腫を小さくします。

瘀血と痰湿に対するツボ

血海は、血の働きが悪くなったときに使うと非常に高い効果が期待できるツボです。刺激することで血の働きをよくするため、瘀血などに対して効果を発揮します。

 

子宮筋腫の原因が、瘀血と関係している場合は、血海は非常に効果が期待できるツボなのです。

 

月経不順や月経痛、閉経、更年期障害などにも効果的で、股関節の痛みに対して使われることもあります。

上巨虚の上は上部という意味、上巨虚の巨は大きいという意味、上巨虚の虚は隙間という意味です。さらに巨は大腸のことも意味しています。

 

上巨虚を刺激することは、大腸の病気で邪気が腸の中に溜まったり血が滞ったりした時に効果的なツボなのです。

 

 そのため、瘀血によって子宮筋腫を発症した場合に効果を発揮します。他にも、下痢や食欲不振、腹痛などの症状に効果的です。

豊隆は、胃と深い関係のあるツボです。そのため、胃痛や胃もたれなどの消化器症状に効果を発揮します。

 

さらに、余分な水分を外に出す効果もあります。そのため、脾の機能が弱くなり水分が滞ってしまって子宮筋腫を発症した場合に効果が期待できます。

子宮筋腫が鍼灸で小さくなる根拠

鍼灸による子宮筋腫の有効性は認められておりませんが、当院の実績では、きわめて高く、多数の臨床報告があります。

 

現状、6回の鍼灸で子宮筋腫は3cm前後小さくなります。回の鍼灸で1cmは小さくなります。

 

 

ただし、6㎝~9㎝の筋腫が一番効果が高く、乳児のような巨大な腫瘤に関して、現在、施術経験はございません。当院が担当している最大の筋腫は13㎝で、1㎝ほど小さくなっております。

 

 

経験論としては5cm~9cmまでは鍼灸が有効だと考えられています。それ以上だと手術を視野に入れるべきになります。

 

鍼灸では子宮筋腫が小さくなっても目視や自己感覚ではわかりません。そのため、まず産婦人科に行き、筋腫のサイズを測っていただいています。サイズを知った状態で鍼灸を行い、その後、また産婦人科に行ってサイズを確認してもらっています。

銀座そうぜん鍼灸院の子宮筋腫に対する取り組み

現在、銀座そうぜん鍼灸院の子宮筋腫に対する取り組みとしては、腹部エコーを取り入れています。腹部エコーをさせていただき、症状のタイプが早期に分かることができれば鍼灸が効果的かどうかを判断することが可能になります。

 

利用者様の負担を減らし、より改善のゴールに近づいて欲しいという気持ちから腹部エコーを使っています。

 

腹部エコーは子宮の観察のみに使用しており、料金はいただいておりません。

腹部エコーについての問い合わせや予約はこちら
子宮筋腫に与える鍼灸の効果機序

鍼灸が子宮筋腫症の芽に対して、どのように作用するかについての具体的なメカニズムは、西洋医学で完全には明らかにされていません。

 

しかし、鍼灸の効果に関して提案されている理論やメカニズムを基に、以下のような推論を考えることができます。

 

  • 血行促進

鍼や灸の刺激は、局所的な血行を促進することが知られています。

血行が良くなることで、炎症や腫瘤の縮小が促される可能性があります。

 

  • 炎症反応の抑制

鍼は、炎症を引き起こす物質の放出を抑える効果があります。

この抗炎症効果により、筋腫症の芽の成長を抑える効果があるかもしれません。

 

  • 神経系への作用

鍼灸は自律神経や内分泌系に働きかけます。

この神経系やホルモンバランスへの調整作用が、筋腫症の芽の成長を抑制する可能性が考えられます。

 

  • 体のバランスの回復

鍼灸によって体のエネルギーのバランスを整えることで、筋腫症の芽の成長を抑える効果があるとも考えられます。

 

  • 痛みの軽減とエンドルフィンの放出

鍼刺激が中枢神経系に働きかけ、エンドルフィンなどの鎮痛物質を放出させることが関与していると考えられています。

この鎮痛作用を通じて、体のストレスや炎症反応が軽減される可能性があります。

 

  • 免疫系の調節

鍼灸は免疫系にも影響を与えます。

特定の免疫細胞の活性を高めたり、免疫反応を調節することで、体の自然な治癒力を強化する効果があるとの報告もあります。

 

  • 局所的な筋肉のリラックス効果

鍼の刺激は、直接的に筋肉の緊張やスパズムを緩和する効果があります。

この筋肉のリラックス効果が、筋腫症の芽の周辺の組織の状態を改善し、その成長を抑制する可能性が考えられます。

 

  • 体内のエネルギーバランスの調整

東洋医学では、鍼灸は「気」や「血」の流れを正常化し、体のエネルギーバランスを回復するとされています。このバランスの調整が、体の各部位の健康状態を向上させる効果を持つ可能性があります。

 

子宮筋腫へのメカニズムは明らかにされていませんが、様々な作用を通じて、筋腫症の芽の縮小や成長抑制に寄与する可能性があります。

筋腫に効く食べ物や栄養素はありますか?

筋腫に効く食べ物や栄養素があるという事実は確認できていません。薬や栄養素や漢方で筋腫が小さくなるのであれば国が推奨していると考えられるためです。

 

そのような情報は現在一切ありません。そのため、食事や栄養素で小さくすることは難しいと思われます。当院でも、今のところ鍼灸での効果しか確認できていません。

 
おすすめ記事

営業時間

11時から21時

営業日
 

11時~21時迄

休業日

年末年始

お問合せ
080-1802-9798