エマヌエル症候群の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 7月 1日

更新日:2022年 8月 4日

本日はエマヌエル症候群について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • エマヌエル症候群とは
  • エマヌエル症候群の原因
  • エマヌエル症候群の症状
  • エマヌエル症候群の改善方法
  • エマヌエル症候群のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

エマヌエル症候群は、日本では難病に指定されている

エマヌエル症候群は、生まれつき精神運動発達の遅れや特徴的な顔つき、小顎症や口蓋裂、先天性心疾患などが見られる病気です。

 

エマヌエル症候群は、日本では難病に指定されています。染色体の異常によって発症する病気で根本的な改善方法は確立されていません。

 

しかし、歴史の浅い病気のため、今後さらに病気についての研究が進むことが期待できます。

エマヌエル症候群の原因は、染色体の異常

エマヌエル症候群の原因は、染色体の異常です。エマヌエル症候群は、細胞の中に染色体が過剰にあることによって発症します。

 

染色体が入れ替わることを転座と言います。

 

11番染色体と22番染色体に転座が起こると、通常持っていない47本目の染色体として22番派生染色体を持つことがあります。このようにして過剰に染色体が細胞の中にあると、エマヌエル症候群を発症するのです。

症状は精神運動発達の遅れや特徴的な顔つき、先天性心疾患など

エマヌエル症候群の症状は、精神運動発達の遅れや特徴的な顔つきや口蓋裂、先天性心疾患などです。特徴的な顔つきでは、小頭症や耳前の小孔や小突起、眼裂斜上などがみられます。場合によっては、下顎が小さいこともあります。

 

生まれた時から筋力が低下し、呼吸や哺乳に障害が見られることもあります。精神運動発達の遅れだけではなく、体の成長も遅れることがあり、体重増加不良が見られることもあります。

 

さらに、各種の臓器障害も現れます。また、経過中に感染症を繰り返したり、聴力や視力に障害が起こったりけいれんが見られたりすることもあります。

現れる症状に対して改善に取り組む

エマヌエル症候群の根本的な改善方法はありません。そのため、現れる症状に対して改善に取り組むことになります。

 

生まれてからしばらくは、筋力の低下や口蓋裂などの症状によって、哺乳障害や呼吸障害が現れることがあるため、その場合は経管栄養や点滴、人工呼吸器でのサポートが必要になります。

 

心不全がある場合は、利尿薬や強心剤などの薬を使ったり手術を行ったりして改善を行います。てんかんがある場合は、抗てんかん薬を使います。

 

中耳炎を繰り返すこともあり、聴力が低下することもあるため、その場合は、中耳炎を改善することや聴力障害に対してアプローチすることも必要になります。繰り返す中耳炎は、特に幼少期に現れることの多い症状です。

エマニエル症候群は、病気が報告されてからの歴史が浅い

エマニエル症候群は、病気が報告されてからの歴史が浅い病気です。そのため、長期的な予後については今のところ明らかになっていません。まだわかっていないことも多い病気なのです。

 

そのため、改善方法は予後についても含めて今後研究が進み明らかになっていくことが期待できる病気でもあります。

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