スモンの鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 10月 2日

更新日:2022年  4月 8日

本日はスモンについて解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • スモンとは
  • スモンの原因
  • スモンの症状
  • スモンの改善方法
  • スモンのまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

スモンは、亜急性脊髄視神経末梢神経障害のこと

スモンは、亜急性脊髄視神経末梢神経障害のことです。亜急性脊髄視神経末梢神経障害の頭文字からスモンと呼ばれています。

 

スモンは昭和30年~40年代にかけて日本各地で流行った病気です。典型的な症状は下肢の痙性麻痺と深部覚障害によって歩くことが難しくなったり異常な冷痛感や痺れるような異常な感覚を感じることです。

 

2~3割の人には、視覚障害が現れており、失明している例もあります。初めは原因が明らかになっていませんでしたが、現在では、キノホルムとよばれる有機化合物が原因であることがわかっています。

 

スモンは薬による害によって起こる病気なのです。

スモンの原因は、有機化合物であるキノホルム

スモンの原因は、有機化合物であるキノホルムです。キノホルムは、元々整腸剤として販売されてい有機化合物です。

 

キノホルム自体が有害な物質そのものであるわけではありません。キノホルムによってビタミンB12が足りなくなることが原因であるということがわかっています。

 

スモンは、初め原因不明の病気と言われていましたが、現在は原因がキノホルムであるということがわかっています。現在、キノホルムの製造と販売は中止されています。そのため、発症することはありません。

スモンの症状は、歩行困難や両足に現れる異常な痺れや脱力感

スモンの症状は、歩行困難や両足に現れる異常な痺れや脱力感です。このような症状は、下肢の痙性麻痺と深部覚障害によって起こるものです。

 

立ったり歩いたりすることが難しくなり、程度が重くなると、両足が完全に麻痺してしまうこともあります。さらに、視力障害が起こることもあります。視力障害が進むと、失明することもあります。

 

後遺症として、白内障や高血圧、四肢関節の病気などの合併症を合わせて起こすことも多いです。

スモンの主な改善方法は、薬

スモンの主な改善方法は、薬です。ノイロトロピン注射や錠剤、抗うつ剤や鎮痛剤などを使って改善をしていきます。

 

スモンは、新たに発症することはありません。そのため、昔キノホルムによって発症し、症状が慢性化している人に改善を行うことになります。

 

他にも、鍼灸や体操などによっての改善も効果的であると言われています。

スモンであるという判断

スモンであるかどうかを判断するためには、まずキノホルムを使ったことがあるかどうかを確認することが非常に大事なポイントになります。

 

スモンと似ている神経の異常が現れる病気は多くあります。そのため、血液を調べたり、頭部CTやMRIなどの画像によって判断を行ったりすることで、他の病気ではないということを確認することも大事です。

 

キノホルムが中止されているため、スモンを新たに発症することはありません。症状が慢性化している場合は、鍼灸による改善もお勧めです。

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