気象病の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 1月10日

更新日:2021年 1月12

本日は気象病について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 気象病とは
  • 気象病の原因
  • 気象病の症状
  • 気象病の改善方法
  • 気象病のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

気象病は、気候や天気の変化が原因でおこる体の不調の総称

気象病は、気候や天気の変化が原因でおこる体の不調の総称です。天気痛と呼ばれることもあります。

 

気象病は非常に多くの人に潜んでいる病気であると言われています。現れる症状は、頭痛やめまい、疲労感や関節痛、気持ちの落ち込みや吐き気、喘息など非常に様々です。

 

症状が気象の変化によって現れているということに気がつかない症状も多くあります。様々ある症状の中でも現れることが多いと言われている症状は気圧の変化によって現れるめまいや頭痛であると言われています。

 

気象病が起こりやすい時期は、気候の変化の激しい季節の変わり目や梅雨の時期、台風が多い時期などです。夏場にも冷房の効いた部屋の中と蒸し暑い外気との寒暖差によって不調が起きることがあります。

気象病の原因は、気象の大きな変化により自律神経が乱れること

気象病の原因は、気候や天気の大きな変化によって自律神経が乱れることです。気候や天気に大きな変化があるということは気圧や気温、湿度などにも変化が起こります。そのことが自律神経の乱れにつながるのです。

 

中でも、気圧が変わることによって症状が現れることが多いです。気圧の変化でも特に気圧が低下するとき、症状が現れやすいと言われています。

 

気象病が起こりやすい時期は、気候の変化の激しい季節の変わり目や梅雨の時期、台風が多い時期などです。梅雨の時期や台風が近づいているときは日本の気圧は低下しやすくなるため症状が現れやすいのです。

気象病は気圧の変化によって気象病の症状が現れやすいということには、内耳が大きく関わっています。

 

内耳は耳で受けた情報を脳や神経に伝える役割をしている器官です。最近、内耳の前庭器官に気圧の変化を感知する場所と能力があることがわかりました。気圧が大きく変わると内耳のセンサーが感知し情報を脳に伝えるのです。

 

また、このセンサーは人によって感じ方が異なり、気象病を訴える人の多くは、何らかの原因でこのセンサーが敏感なため、脳に過剰に情報が伝わり、その結果、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れ、症状が出やすいのではないかと考えられています。

気象病の症状は非常に様々

気象病の症状は非常に様々です。

 

よく起こる症状としては、めまいや頭痛、疲労感、吐き気、首や肩の凝り、低血圧、関節の痛み、手足のしびれなどです。うつのような状態になってしまうこともあります。

 

他にも、喘息の場合発作が出やすくなったり、狭心症の場合症状が悪化したりすることもあります。

 

気象病では全身に不調が現れるのです。

気象病の改善方法では漢方がお勧め

気象病の改善方法では漢方がお勧めされています。気象病を改善するためには、水の巡りを整えることが非常に効果的であると考えられているためです。

 

気候の影響によって一時的に水が滞っている場合は、比較的水の巡りがよくなることも早く、症状の改善も早いことが多いです。

 

しかし、もともと水の巡りが悪い水滞体質の場合は、気候の影響が体質と合わさって非常に水の巡りが悪い状態になります。そのため、症状が強く出たりなかなか改善しなかったりするのです。

 

その場合、体の中から水の巡りを整える作用の漢方薬が改善に効果的なのです。漢方薬で水の巡りを整えることで根本の原因の改善につながるのです。

 

水の巡りを良くする作用のある漢方薬はたくさんあります。中でも、おすすめの漢方薬は苓桂朮甘湯です。苓桂朮甘湯は気象病の中でも現れることの多い症状であるめまいや頭痛などの症状により効果的です。

 

苓桂朮甘湯は他にも、立ちくらみ、や耳鳴り、動悸や息切れ、神経症、神経過敏などの症状の改善にもつながります。

 

気象病を改善するための漢方には五苓散が使われることも多いです。五苓散では、水分代謝異常を調整する作用のある漢方薬です。利水効果が期待でき、症状が軽くなることにつながります。

気象病の症状を和らげるには

気象病の症状を和らげるためには、漢方薬と酔い止めの薬を組み合わせて使うことも多いです。気圧の影響によって不調が現れる場合は、気圧の変化が大きくなる時期に前もって薬を使うことで症状を防ぐことができることもあります。

 

気象病が疑われた時、耳の病気などの原因が明らかである場合は改善が必要です。しかし、気象病は明らかな原因がわからないことも多いです。その場合、体のゆがみやコリの解消が症状の改善につながることもあります。

 

耳や顎をほぐすことで疲れが溜まることを防いで自律神経の乱れを予防しましょう。

 

背骨も自律神経が通っているため、血流を良くすると良いでしょう。胸を張ることで肩甲骨が寄り背骨の血流が進み、自律神経の整えることにつながります。

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