耳下腺腫瘍の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年   2月23日

更新日:2023年  11月15日

本日は耳下腺腫瘍について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 耳下腺腫瘍とは
  • 耳下腺腫瘍炎の原因
  • 耳下腺腫瘍
  • 耳下腺腫瘍の改善方法
  • 耳下腺腫瘍のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

耳下腺腫瘍は、耳下腺にできる腫瘍のこと

耳下腺腫瘍は、耳下腺にできる腫瘍のことです。耳下腺は、両側の耳の下にある組織で、唾液を作る働きをしており、耳下腺の中には顔の筋肉を動かす顔面神経が貫いています。

 

多くの耳下腺腫瘍は良性の腫瘍です。しかし、まれに癌が発生することもあります。良性腫瘍の場合は、多型腺腫とワルチン腫瘍があります。

 

多型腺腫の発症は女性に多くみられますが、ワルチン腫瘍の発症は年配の男性に多く見られます。

喫煙が耳下腺腫瘍の発症に関わっている可能性がある

耳下腺腫瘍の原因は明らかになっていません。

 

良性の耳下腺腫瘍の中でも発症する人の多いワルチン腫瘍は、喫煙者の発症が多いということがわかっているため、喫煙が耳下腺腫瘍の発症に関わっている可能性があると考えられています。

耳下腺腫瘍の原因は多様で、完全には理解されていませんが、いくつかの可能性が考えられます。耳下腺腫瘍は良性または悪性のいずれかであり、原因には以下のような要因が関与することがあります。

 

遺伝的要因:一部の耳下腺腫瘍は遺伝的要因によるものと考えられています。特定の遺伝子変異が腫瘍のリスクを高める可能性があります。

 

放射線曝露:以前に頭部や首に放射線治療を受けた人々は、耳下腺腫瘍を発症するリスクが高まるとされています。

 

環境因子:一部の環境因子や職業が耳下腺腫瘍と関連している可能性があります。例えば、特定の産業における化学物質の曝露などが考えられます。

 

ウイルス感染:特定のウイルス感染が耳下腺腫瘍の発症と関連している可能性があるという研究もあります。

 

年齢と性別:耳下腺腫瘍は特定の年齢層、特に中高年でより一般的であり、性別による発症の違いも報告されています。

 

生活習慣:喫煙などの特定の生活習慣がリスクを高める可能性がありますが、これは確定的な因果関係ではありません。

 

耳下腺腫瘍の多くは良性であり、最も一般的なタイプは多形腺腫です。しかし、耳下腺に発生する腫瘍の中には悪性のものもあります。

良性の耳下腺腫瘍の症状は、しこりができること

良性の耳下腺腫瘍の症状は、耳下腺がある耳の前や耳の下あたりにしこりができることです。しこりができても痛みなどの症状は現れません。多くの場合、しこりが急激に大きくなることはありません。

 

悪性腫瘍の場合は、しこりができる場所は良性腫瘍と同じですが、しこりが速く大きくなっていきます。また、悪性腫瘍の場合はしこりが硬く可動性が少ないという特徴もあります。

耳下腺腫瘍の症状は、腫瘍の種類、大きさ、および成長の速さによって異なります。主な症状には以下のものがあります。

 

耳下腺の腫れ:最も一般的な症状で、耳の下や顎の近くに腫れが現れます。腫れは通常、痛みがなく、徐々に大きくなることが多いです。

 

顔の一部の麻痺または弱さ:腫瘍が顔面神経に圧力をかける場合、顔の一部の麻痺や筋肉の弱さが生じることがあります。これは特に悪性腫瘍の場合に見られる症状です。

 

痛み:耳下腺の腫瘍は通常痛みを伴いませんが、痛みがある場合は悪性腫瘍の可能性が高まります。

 

耳下腺の腫れが硬いか、動かない:腫れが硬く、皮膚に固定されて動かない場合、これは悪性腫瘍の兆候である可能性があります。

 

持続的な鈍い痛み:腫瘍が周囲の組織に圧力をかけることで、持続的な鈍い痛みが生じることがあります。

 

顔面の感覚の変化:顔の一部に感覚の変化やしびれがある場合、これも悪性腫瘍の可能性があります。

 

耳下腺腫瘍は良性のものが多いですが、症状が見られる場合は悪性の可能性も考慮して、早急に病院に行くことが重要です。

耳下腺腫瘍の改善方法は手術

耳下腺腫瘍の改善方法は手術です。手術によって腫瘍を取り除くのです。

 

耳下腺の中には顔面神経が走行しています。そのため、手術を行う時に大事なことは、できるだけ顔面神経にダメージを与えずに腫瘍を取り除くことです。

 

悪性腫瘍の場合は、顔面神経までがんが広がっていることもあります。そのような時には、手術をした後の再発のリスクを考え、顔面神経も含めて腫瘍を取り除き、他の部位の神経を移植することもあります。

耳下腺腫瘍の改善方法の選択は、腫瘍の性質、サイズ、位置、および全体的な健康状態に基づいて行われます。一般的な方法には以下のものがあります。

 

外科的切除:多くの耳下腺腫瘍、特に良性のものは、外科的に切除することが一般的です。耳下腺の腫瘍手術は、顔面神経を損傷しないように慎重に行われます。顔面神経は表情筋を制御しているため、この神経の損傷は顔面の麻痺を引き起こす可能性があります。

 

放射線:悪性腫瘍の場合、または手術で完全に取り除くことができなかった場合、放射線が用いられることがあります。放射線は、がん細胞を破壊するために高エネルギーの放射線を使用します。

 

抗がん剤:進行したまたは転移した耳下腺がんの改善には、抗がん剤が用いられることがあります。抗がん剤は、がん細胞の成長を止めるための薬剤を使用します。

 

標的を定めた改善:特定のタイプの悪性耳下腺腫瘍に対して、がん細胞の特定の遺伝子やタンパク質を標的とする改善方法が選択されることがあります。

 

症状に対する対処:痛みや他の症状を管理するための薬やサポートケアが提供されることがあります。

 

改善の計画は、一人ひとりの具体的な状況に合わせてカスタマイズされます。良性の腫瘍であっても、その成長が顔面神経に圧力をかける場合や、見た目や機能に影響を及ぼす場合は改善が必要です。

耳下腺腫瘍の手術は、腫瘍の性質、大きさ、位置、および顔面神経の関与に基づいて選択されます。

 

耳下腺腫瘍の切除

 

表在性腺葉切除:腫瘍が耳下腺の表在性腺葉に限局している場合、この部分の腺のみを取り除きます。この手術では、顔面神経の損傷リスクが比較的低いです。

全腺切除:腫瘍が耳下腺全体に影響を及ぼしている場合、全腺を切除する必要があります。顔面神経の経路に沿って手術が行われ、神経を保護しながら腫瘍を取り除きます。

 

・顔面神経の保護

 

耳下腺腫瘍の手術では、顔面神経の保護が重要です。顔面神経が損傷すると、顔の一部に麻痺や動きの不全が生じるリスクがあります。顔面神経を識別し、保護しながら腫瘍を切除するため、精密な外科技術が必要です。

 

リンパ節郭清

 

悪性腫瘍の場合、腫瘍とともに周囲のリンパ節を取り除くことがあります。これにより、がんの転移リスクを減少させることができます。

 

再建手術

 

大きな腫瘍の切除や顔面神経への影響により、時には顔の再建が必要になることがあります。再建手術では、他の身体部位から組織を移植することで、顔の外観や機能を改善します。

 

耳下腺腫瘍の手術は複雑であり、手術のリスクと利益を考慮して計画されます。手術後は、顔面神経の機能、唾液の分泌、および傷の治癒を注意深くモニタリングする必要があります。

ほとんど良性でも場合によっては悪性のこともある

耳下腺腫瘍は、ほとんどが良性の腫瘍です。しかし、場合によっては悪性の腫瘍のこともあります。そのため、耳の前や耳の下にしこりができている時にはできるだけ早く病院にいくことが大事です。

 

悪性の場合は、しこりが大きくなるスピードが速かったりしこりが硬かったりするという特徴があり、痛みがあることもあります。そのような場合は注意が必要です。

おすすめ記事

営業時間

11時から21時

営業日
 

11時~21時迄

休業日

年末年始

お問合せ
080-1802-9798