三頭酵素欠損症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  7月23日

更新日:2022年  8月 2日

本日は三頭酵素欠損症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 三頭酵素欠損症とは
  • 三頭酵素欠損症の原因
  • 三頭酵素欠損症の症状
  • 三頭酵素欠損症の改善方法
  • 三頭酵素欠損症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

三頭酵素欠損症は、脂肪酸の酸化に必要な酵素が欠ける病気

三頭酵素欠損症は、脂肪酸の酸化に必要な酵素が欠けることによって発症する病気です。

 

三頭酵素は、エネルギーをつくる脂肪酸の酸化に必要な酵素のため生きていく上で非常に重要な酵素です。三頭酵素欠損症を発症すると、生きていく上で重要なエネルギー産生系に異常があることになるため、重症な病気であるといえます。

 

三頭酵素欠損症は、発症する時期によって新生児期発症型、乳幼児期発症型、遅発型に分かれています。遅発型は、幼児期より後に発症する三頭酵素欠損症で、主な症状は骨格筋の症状です。

 

早い段階で発症するほど症状の程度は重いとされています。

三頭酵素欠損症の原因は、遺伝子の変異

三頭酵素欠損症の原因は、遺伝子の変異です。三頭酵素は、α、βという2つのタンパクから構成されています。

 

それぞれをコードしている遺伝子はHADA遺伝子とHADB遺伝子であるため、HADA遺伝子とHADB遺伝子のどちらかに変異があると病気を発症するのです。

 

三頭酵素欠損症は、遺伝する病気です。遺伝形式は、常染色体劣性遺伝で、一般的には両親が近親婚の場合、発症するリスクが上がるとされています。

発症する時期が早いほど現れる症状は重い

三頭酵素欠損症は、発症する時期によって新生児期発症型、乳幼児期発症型、遅発型の3つに分かれています。三頭酵素欠損症の症状は、発症型によって違い、発症する時期が早いほど現れる症状は重いです。

 

新生児期発症型の場合は、新生児期にけいれんや意識障害、呼吸障害、心不全などが現れます。

 

乳幼児期発症型の場合は、感染が起こったり空腹になったりすると意識障害やけいれん、筋緊張の低下、呼吸障害などが現れます。

 

低血糖症や高アンモニア血症、高乳酸血症、肝機能障害なども現れ、感染が起こると繰り返し筋症状が起こるようになります。発達障害が発作の後遺症として現れることもあります。

 

遅発型は、幼児期より後に横紋筋融解症、筋痛、筋力低下などの筋症状が現れます。発症する時期は、成人の場合もあれば幼児期から思春期の場合もあります。

 

運動や立ち作業や飢餓、精神的ストレスなどがあるときに、筋の痛見が現れたり筋力低下が起こったりします。

発作を防ぐことが大事

今のところ、三頭酵素欠損症を根本的に改善する方法はありません。そのため、発作を防ぐことが大事になります。

 

発作のきっかけとなることに空腹などがあるため、食事間隔の指導を行ったり中鎖脂肪酸トリグリセリドを使ったりしてできるだけ発作が起こらないように取り組みます。

食事に対してのアプローチが非常に重要

三頭酵素欠損症では、中鎖脂肪酸トリグリセリドなどを使った食事に対してのアプローチが非常に重要であるということがわかっています。

 

食事や生活習慣が乱れることで病状が悪化することもあるため、成人になっても食事や生活習慣には気をつけることが大事です。

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