細菌性腟症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 7月23日

更新日:2024年 2月 4日

本日は細菌性腟症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 細菌性腟症とは
  • 細菌性腟症の原因
  • 細菌性腟症の症状
  • 細菌性腟症の改善方法
  • 細菌性腟症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

細菌性腟症は、腟感染症

細菌性腟症は、腟感染症で、腟内細菌のバランスが崩れたときに起こります。

 

細菌性腟症は、特に症状のないことが多いです。しかし、人によっては、おりものの変化や外陰部症状が現れることもあります。

 

灰色や白色の生臭い匂いがするサラサラした分泌物がたくさん見られることもあります。

 

細菌性腟症が起こりやすい人には、性感染症に感染している人、何人もセックスパートナーがいる人、子宮内避妊器具を使っている人などが挙げられます。

細菌性腟症の原因は、常在菌の乳酸桿菌が少なくなること

細菌性腟症の原因は、常在菌の乳酸桿菌が少なくなることです。常在菌の乳酸桿菌と腟の自浄作用が下がります。すると、大腸菌やブドウ球菌などの病原菌が過剰に増え、細菌性腟症を発症するのです。

 

他にも、長い時間生理用品を使ったり、下痢などで外陰部が不衛生になったりすることが原因で発症することもあります。

細菌性腟症は、腟内の正常な細菌叢のバランスが崩れることで起こる状態です。正常な腟内フローラは、乳酸菌が優勢で、腟のpHを酸性に保ち、有害な微生物の増殖を抑制します。細菌性腟症では、ラクトバチルスの数が減少し、アナエローブ菌など他の細菌が過剰に増殖することにより、腟内環境が変化します。

 

細菌性腟症の主な原因

腟内フローラの不均衡:正常な腟内の細菌バランスが何らかの理由で崩れると、有害な細菌が増殖しやすくなります。

 

新しい性的パートナーとの性交渉:新しい性的パートナーとの性交渉や複数の性的パートナーがいる場合、腟内の細菌バランスが変化するリスクが高まります。

 

膣洗浄(デューシング):膣洗浄は腟内の自然な細菌バランスを乱し、細菌性腟症のリスクを高めることが知られています。

 

抗生物質の使用:抗生物質は有害な細菌だけでなく、有益な細菌も殺すことがあるため、腟内の正常な細菌叢を乱すことがあります。

 

喫煙:喫煙は腟内の細菌叢に影響を及ぼし、細菌性腟症のリスクを高める可能性があります。

 

ホルモンの変化:妊娠、生理周期、閉経など、女性のホルモンバランスの変化も腟内の細菌叢に影響を与えることがあります。

症状は、おりものの変化や外陰部の症状など

細菌性腟症の症状は特にないことも多いです。現れることのある症状には、おりものの変化や外陰部の症状などがあります。

 

おりものは、魚のような臭い匂いになったり灰色で水っぽくなったりすることがあります。おりものの量も増えます。

 

外陰部の症状では、外陰部のかゆみや刺激感が現れます。

細菌性腟症は、腟内の正常な細菌叢のバランスが崩れたときに発生する一般的な腟内感染症です。全ての女性が症状を経験するわけではありませんが、症状が現れる場合は以下のようになります。

 

異常な腟分泌物

 

腟分泌物の増加や、薄く、白または灰色の分泌物が特徴です。時には水っぽい分泌物として現れることもあります。

 

悪臭

 

分泌物に魚のような強い悪臭があることが最も一般的な症状の一つです。特に性交後や月経後に臭いが強くなることがあります。

 

腟や外陰部のかゆみや刺激

 

かゆみや刺激感は細菌性腟症の症状であることがありますが、これらの症状は他の腟内感染症でも見られるため、細菌性腟症の診断には必ずしも特異的ではありません。

 

性交時の痛み

 

一部の女性は性交時に不快感や痛みを経験することがあります。

 

排尿時の痛み

 

稀に、排尿時に痛みを感じることがありますが、これは細菌性腟症よりも尿路感染症の可能性が高いです。

細菌性腟症の改善方法は、抗菌薬を使うこと

細菌性腟症の改善方法は、抗菌薬を使うことです。使う抗菌薬は、メトロニダゾール、クリンダマイシンなどです。

 

妊娠していない場合は、メトロニダゾールを7日間内服することが望ましいと言われています。

 

細菌性膣症は、自然に改善することもあります。しかし、細菌性膣症を発症してそのまま放っておくと、他の病気を招くこともあります。

 

細菌性膣症は、再発しやすい病気でもあるため、病院できちんと調べ、おりものが正常な状態であるという確認ができるまでは改善に取り組むことが大事です。

細菌性腟症の改善方法は、主に抗生物質によるものです。症状がある場合や、特定の医療処置を受ける予定のある女性には、改善が推奨されます。以下は細菌性腟症の改善に一般的に用いられる抗生物質と改善法です。

 

【抗生物質】

・メトロニダゾール (Metronidazole)

経口投与: 一般的には、500 mgを1日2回、7日間服用します。

局所投与: ジェル形式で、1日1回、5日間腟内に塗布します。

副作用: 吐き気、口内の金属味、アルコールとの併用時の反応など。

 

クリンダマイシン (Clindamycin)

クリーム: 2%クリームを寝る前に腟内に塗布し、7日間続けます。

経口投与: 一部の場合に用いられます。

副作用: 腟内のかゆみや刺激、下痢など。

 

ティンダマックス (Tinidazole)

経口投与: 細菌性腟症の治療にも使用されることがあります。

副作用: 吐き気、口内の苦味、アルコールとの併用時の反応など。

 

【注意点】

アルコールの摂取: メトロニダゾールやティンダマックスを服用している間は、アルコールの摂取を避ける必要があります。アルコールとの組み合わせは悪心、嘔吐、急激な心拍数の原因となることがあります。

 

性交渉: 改善中は、感染の再発を防ぐために、性交渉を避けるか、またはコンドームを使用することが推奨されます。

 

再発: 細菌性腟症は再発しやすい状態です。改善後も膣洗浄の避過、性行為時の保護などライフスタイルの変更が推奨されます。

抗生物質以外で細菌性腟症の改善に用いられることがある補助的な改善法とその目的、効果、副作用についてです。

 

1. プロバイオティクス

効果と目的: プロバイオティクス、特にラクトバチルス属の細菌を含むものは、腟の正常なフローラを復元し、有害な細菌の成長を抑制することを目的としています。健康な腟フローラの維持に役立ち、再発予防にも効果があるとされています。

副作用: 通常は安全に摂取できますが、非常にまれに胃腸不快感を引き起こす可能性があります。

 

2. ボリック酸

効果と目的: ボリック酸の腟内への局所的な使用は、腟のpHバランスを正常化し、BVの症状の管理に役立つとされています。特に、標準的な抗生物質に抵抗性のBVの場合や再発を繰り返す場合に考慮されることがあります。

副作用: 腟の刺激や燃焼感を引き起こす可能性があります。また、ボリック酸は毒性があり、経口摂取は厳禁です。

 

3. ティーツリーオイル

効果と目的: ティーツリーオイルには抗菌性があり、腟内の細菌バランスを改善することを目的として、腟洗浄剤に添加されることがあります。

副作用: 腟内への直接的な使用は、刺激やアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。使用前に医師と相談することが重要です。

 

これらの方法は、あくまで補助的なものであり、細菌性腟症の主な改善方法として抗生物質が推奨されます。また、これらの方法の効果や安全性は個人差があるため、使用する前には必ず医師の指導を受けるべきです。特に、妊娠中の女性は使用する前に医師と相談することが重要です。

おりものが酸っぱい匂いではなく悪臭になる

細菌性腟症の症状によって、おりものの変化が起こると、おりものが酸っぱい匂いではなく悪臭になることがあります。

 

おりものから悪臭がする場合は、細菌性膣症の可能性もあります。魚が腐ったような臭いがする原因は、雑菌です。

 

魚が腐ったような生臭い悪臭は、乳酸菌の防御力がなくなって雑菌が増えることで臭いの原因になる物質が作り出されることによって起こるのです。

細菌性腟症に効果的なツボ

・至陰

八風

三陰交

至陰

至陰の至はいたるやとどくなどの意味があり、陰は小指という意味があります。至陰は足の小指に至るツボという意味なのです。

 

至陰は、逆子や足のほてりや足の冷え、頭痛や鼻づまり、便秘、夜尿症、肩こりなどに効果的なツボです。下半身の冷えや逆子など女性に特有の病気に高い効果があるツボです。

八風

八風は、下半身の冷えに効果的なツボです。冷えが改善されると、冷えによるだるさやしびれ、痛みなども和らぎます。

 

また、代謝がよくなったり血液の流れがよくなったりする効果もあります。

三陰交

三陰交は、婦人科系のトラブルに効果的なツボです。生理痛を和らげたい時や冷えが気になるときなどにオススメのツボです。

 

三陰交は婦人科の要穴とも言われるツボで女性にとって重要なツボです。特に生理痛や生理不順、不妊や逆子などによく使われるツボなのです。

ツボの位置と押し方

至陰

至陰は、足の小指の爪の外側で生え際の角から約3mmの場所にあります。

 

押すだけではなくお灸もおすすめのツボです。お灸を行うときは朝と夜と1日2回行うことをお勧めします。

八風

八風は、足の甲にあるつぼです。それぞれ足の親指から小指までの各付け根の間にあります。

 

押すときは、親指と人差し指で足の指の間を挟むようにして押しましょう。揉みほぐすこともお勧めです。

陥谷

三陰交は、足首の内側のくるぶしの一番高くなっているところに小指をあてて真上に指4本分進んだ場所にあります。ちょうど人差し指があたる場所です。

 

押すときはゆっくり息を吐きながら押します。離すときは息を吸いながら離します。

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