膀胱尿管逆流症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年  8月23日

更新日:2021年 10月 2日

本日は膀胱尿管逆流症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 膀胱尿管逆流症とは
  • 膀胱尿管逆流症の原因
  • 膀胱尿管逆流症の症状
  • 膀胱尿管逆流症の改善方法
  • 膀胱尿管逆流症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

尿管膀胱接合部が閉じず、膀胱内の尿が尿管や腎臓へと逆もどりする

膀胱尿管逆流症は、尿管膀胱接合部がきちんと閉じず、膀胱内の尿が尿管や腎臓へと逆もどりする現象が起きることです。

 

膀胱尿管逆流症による長期的な合併症として腎機能が低下し、腎不全につながることもあります。他にも、高血圧を合併症として発症することもあります。

 

合併症は、生まれてすぐに現れることもありますが、思春期前後から明らかになることもあります。

 

症状が軽い場合は成長する過程で症状が改善することも多いです。

 

一般的に膀胱尿管逆流症の逆流の程度は軽症から重症までが5つの段階に分けられており、0歳児の場合は症状が重いことが多く、小学生くらいになると症状が軽いことが多いです。

膀胱尿管逆流症の多くは、先天性

膀胱尿管逆流症の多くは、先天性で、遺伝子異常が原因であると言われています。しかし、原因となる遺伝子が何かということについてはわかっていません。遺伝子異常が原因のものが多いため、家族の中での発生も多く見られます

 

遺伝子異常だけではなく、尿道や神経の病気が原因で尿が上手く出せないことによって膀胱尿管逆流症を発症することもあります。

膀胱尿管逆流症の症状は、発熱や頻尿や排尿時痛

膀胱尿管逆流症の症状は、発熱、頻尿、排尿時の痛みです。膀胱尿管逆流症の原因が、神経的な病気にある場合は、尿もれが現れたり尿の出にくさを感じたりするという症状が現れることもあります。

 

膀胱尿管逆流症では、特に症状がないこともあります。

 

腎臓に尿が逆流することそのものよりも、腎盂腎炎を繰り返すことが問題になります。腎臓に瘢痕ができ、瘢痕ができた部分があまり成長しなくなるためです。そのため、瘢痕が大きい場合、腎臓が小さくなり腎臓の機能が下がることもあります。

 

さらに、強い程度で逆流している子供の場合は、生まれた時から逆流する側の腎臓が小さいケースもあります。

 

腎臓が2つとも小さい場合や生まれた時から腎臓を1つしか持っていないという場合は、より注意深く成長を見ていきましょう。

膀胱尿管逆流症の改善方法は、薬や手術

膀胱尿管逆流症の改善方法は、薬や手術です。乳幼児では抗菌薬を使って尿路感染の改善に取り組みます。よく使われる薬は、バクタという薬です。

 

膀胱尿管逆流症は、年齢を重ねると自然に改善することがあります。特に病気が見つかる年齢が若くて逆流の程度が低く、片方のみの場合は、自然に改善することが多いと言われています。

 

しかし、繰り返し尿路感染をしたり腎機能が低下したりしている場合は手術を行うこともあります。

 

膀胱尿管逆流症を改善するための手術には、尿管膀胱新吻合術という逆流を防止する手術や内視鏡を使って尿管口の周りにデフラックスという補強剤を注入する手術などがあります。

膀胱尿管逆流症の可能性

赤ちゃんの発熱の原因の5~10%は、尿に細菌が入り込むことで起こる尿路感染であると言われています。

 

膀胱炎で発熱をすることはありませんが、膀胱尿管逆流症を発症すると、細菌が腎臓まで送られ、急性腎盂腎炎を起こして39~40℃の高熱が出るのです。

 

風邪のような症状がないのにも関わらず、何度も高熱を出したり、昼間に尿もれが続いたり、排尿の回数が多かったり、排尿の回数が異常に少なかったりする場合、膀胱尿管逆流症の可能性があります。

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