光線過敏症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 8月10日

更新日:2022年 5月12日

本日は光線過敏症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 光線過敏症とは
  • 光線過敏症の原因
  • 光線過敏症の症状
  • 光線過敏症の改善方法
  • 光線過敏症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

光線過敏症は、一般的な光線曝露で異常な皮膚症状が起きる病気

光線過敏症は、特に異常は起こらないはずの一般的な光線曝露でも異常な皮膚症状が起きる病気です。太陽の光によって引き起こされる免疫システムの反応で、日光アレルギーと言われることもあります。

 

光線過敏症では、ただの日光照射であっても肌が露出している部分に赤みや痒みなどの異常反応が起きます。

光線過敏症の原因は、アレルギーや遺伝、代謝異常など

光線過敏症の原因はいろいろあります。化学物質や薬、化粧品や食べ物や植物などのアレルギーによって起こることや遺伝によるもの、代謝異常によって起こるものなど様々です。原因がわからないことも多いです。

 

薬を飲んだり塗ったりした後に光を浴びて発症することもあります。これは、化学物質が皮膚を紫外線に過敏にする作用があるためです。

光線過敏症は、太陽光やその他の強い光源に対する異常な反応を示す状態で、この現象は様々な要因から引き起こされることがあります。ここでは、その主要な原因について詳しく見ていきましょう。

 

遺伝的要素: 一部の光線過敏症は、遺伝的要素により引き起こされることがあります。例えば、一部の希少な遺伝性の病気、例えばゾンネブラント症候群、ロスチ・デ・ランジ症候群、ポルフィリアなどは、皮膚の光線過敏症を引き起こすことがあります。これらの病気は特定の遺伝子変異により引き起こされ、光に対する皮膚の異常な反応を引き起こす可能性があります。

 

薬物または化学物質の影響: 一部の薬物や化学物質は光線過敏症を引き起こす可能性があります。これを「薬物誘発性光線過敏症」または「化学物質誘発性光線過敏症」と呼びます。抗生物質、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)などがこれに該当します。これらの薬物や化学物質は、紫外線に晒されると皮膚に反応し、炎症反応や皮膚病変を引き起こす可能性があります。

 

皮膚の病気: 一部の皮膚の病気、特にループスなどの自己免疫の病気は、光線過敏症を引き起こす可能性があります。これらの病気は、免疫システムが自身の組織を攻撃する結果として発生します。太陽光にさらされると、免疫システムの反応が誤って引き起こされ、皮膚に炎症反応を引き起こす可能性があります。

 

化粧品やトピカル製品:特定の化粧品やトピカル製品に含まれる成分が、皮膚の光線過敏症を引き起こす可能性があります。これには、特定の香料、防腐剤、あるいはその他の添加物が含まれます。これらの成分が紫外線と反応すると、皮膚に炎症を引き起こす化学反応が生じることがあります。この状態は「光接触皮膚炎」または「光線過敏性皮膚炎」と呼ばれます。

 

特定の食品や飲料: 一部の食品や飲料は、皮膚の光線過敏症を引き起こす可能性があります。これには、セロリ、ライム、パセリ、フィグなどが含まれます。これらの食品に含まれる特定の化学物質は、紫外線と反応して皮膚炎症を引き起こす可能性があります。

光線過敏症の原因は多種多様であり、これらはあくまで主要な原因の一部に過ぎません。光線過敏症は個々で異なる形で現れるため、具体的な原因を特定するためには、医師の評価と適切な判断が必要です。

光線過敏症の症状は、赤みや腫れや水膨れなどに痒みを伴う

光線過敏症の症状は、皮ふが赤くなったり、腫れたり、小さいブツブツや水ぶくれができたりなど様々です。一般的には強い痒みがあります。

 

症状は多くの場合、日光を浴びて約30分から数時間の間に現れ、特に改善を行わなくても数分から数時間でなくなります。

 

しかし、場合によっては数日間から数週間もかゆみを中心に症状が続くこともあります。

光線過敏症の症状は人により異なり、また光源や過敏性の程度によっても変わります。しかし、一般的な症状は以下のとおりです。

 

皮膚の変化: 光線過敏症の最も一般的な症状は皮膚の変化です。これには、痒み、赤み、腫れ、水泡形成、皮膚の色素沈着、皮膚の硬化などがあります。これらの症状は、紫外線にさらされた後にすぐに発生することもあれば、数時間から数日後に発生することもあります。

 

痛みや不快感: 光線にさらされた皮膚は、痛みや灼熱感を伴うことがあります。これは特に、強い太陽光の下で長時間過ごした後に発生することが多いです。

 

眼の症状: 一部では、目の症状が出ることがあります。これには、光が眩しい、目が痛む、目が赤くなる、涙が出るなどがあります。

 

全身症状: 重度の光線過敏症の場合、全身的な症状が発生することもあります。これには、頭痛、吐き気、疲労、発熱などが含まれます。これらの症状は、皮膚の反応に加えて、免疫システムの反応の一部として発生することがあります。

 

慢性皮膚病変: 長期的な光線過敏症や反復する曝露は、皮膚に永続的な変化を引き起こすことがあります。これには、皮膚の厚くなる(角化)、皮膚の色が変わる(色素沈着)、皮膚がザラザラする(リッチェン化)、皮膚の細かい血管が目立つ(テレンジエクタジア)などがあります。

 

以上が光線過敏症の主要な症状ですが、その他にも特定の病状や個々の人により異なる症状が現れることもあります。

なるべく症状が現れないようにすることが大事

光線過敏症の改善では、なるべく症状が現れないようにすることが大事です。

 

そのためには、原因になる薬を使わないことが大事です。薬などを使って日に当たると症状が出る場合も多いです。このような場合には原因となっている薬を使わないことが大切です。

 

薬以外でもアレルギーが原因の場合は、原因となるものを避けることは非常に大切です。

 

そして、肌の露出している部分をできるだけ少なくすることです。長袖にしたり長いズボンを履いたり手袋をしたり帽子を被ったりするなど、症状が現れないように工夫をしましょう。

光線過敏症の改善法は、原因となる要素、症状の重さ、および個々の状況に基づいて調整されます。以下に、光線過敏症の一般的な改善法をいくつか紹介します。

 

日光曝露の避け方の学習: 光線過敏症の改善の最初のステップは、日光曝露を減らすことです。これには、直射日光を避ける、広いつばの帽子を着用する、長袖と長ズボンを着用する、UV保護眼鏡を使用する、太陽が最も強い時間帯(通常は午前10時から午後4時)を避ける、広範囲のスペクトルから保護するために広範囲の日焼け止めを使用する、などが含まれます。

 

トピカルクリームとローション: 皮膚の炎症と刺激を軽減するために、ステロイドクリームや他の抗炎症クリームが処方されることがあります。これらの製品は通常、医師の指示に従って使用されます。

 

経口薬: 重度の光線過敏症の場合、医師は経口薬を処方することがあります。これには、抗ヒスタミン薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、免疫抑制薬などが含まれます。これらの薬は、体内の炎症反応を抑制し、光線過敏症の症状を軽減します。

 

PUVA: この方法は、皮膚を特定の波長の光に徐々に慣らすことで、皮膚の光への反応を減らすことを目指します。特定の薬物を摂取した後、紫外線Aにさらされます。プソラレンは皮膚の紫外線感受性を増加させ、UVAはその影響を活性化させます。これにより、皮膚の光への耐性が徐々に増えることが期待されます。

 

皮膚保護: 痛みや炎症を和らげるために、乾燥や刺激から皮膚を保護する保湿剤が推奨されることがあります。これらの製品は、皮膚のバリアを強化し、症状の発生を防ぐ役割を果たします。

 

教育とカウンセリング: 光線過敏症では、病状の理解と自己管理のための教育とカウンセリングが提供されることがあります。これは、日光曝露の避け方、適切な皮膚ケア、ストレス管理など、生活習慣の変更を含むことがあります。

 

原因物質の特定と回避: 光線過敏症が特定の薬物や物質によって引き起こされる場合、それらを特定し避けることが最善の改善法となります。これには、該当する薬物の使用停止、特定の化粧品や日焼け止めの避け方、食事の調整などが含まれます。

 

以上が一般的な光線過敏症の改善方法です。ただし、最適な方法は、光線過敏症の原因、症状の重さ、および個々の状況に基づいて決定されます。

光線過敏症では、紫外線を遮断することが大切

光線過敏症では、紫外線を遮断することが大切です。

 

紫外線は5月が最も強いです。しかし、人間に影響を与える紫外線の量は8月が1番多くなると言われています。真夏は特に注意しましょう。

 

紫外線が強いとされている10~14時には外に出ないようにして、長袖、帽子手袋などで日光を遮り、日焼け止めを欠かさず塗ることをお勧めします。サングラスにもUVカット効果のあるものも多いです。UVカット効果のあるサングラスを使うとよいでしょう。

光線過敏症に効果的なツボ

少海

関衝

商陽

・関元

少海

少海は、自律神経を整える効果のあるツボです。そのため、ストレスによって起こる症状に効果的です。ストレスによって手が冷えたり、耳鳴りが起こったり、めまいがしたりする時に効果を発揮します。

 

自律神経を整えて、副交感神経の異常な亢進状態を正しい状態にすることで、光線に対して過敏になる状態を和らげる効果が期待できます。

 

他にも、頭の痛みや歯の痛み、胸の痛みなどにも効果的なツボです。

関衝

関衝の効果は、めまいや吐き気、頭痛などの症状を和らげることです。さらに、自律神経を正しい状態に整える効果もあります。

 

自律神経を正しい状態にし、交感神経を正しい状態にして活発化することで光線に対して過敏に反応してしまう状態を和らげることが期待できます。

商陽

商陽の効果は、胃や腸の働きを整えることです。食べた物を効率よく消化し、吸収できるようにする効果があるのです。

 

感染性胃腸炎などで起こる下痢や咽頭痛、耳鳴り、扁桃腺炎なども効果的であるとされています。

 

自律神経にも働くため、交感神経を正しい状態にし、自然に回復する力を高めることで光線過敏症にも効果が期待できます。

ツボの場所と押し方

少海

少海は、肘の内側にあるツボです。肘を曲げたとき、内肘に寄るシワの小指側にある骨の突き出している部分の端の少し内側にあります。

 

押すときは、反対側の親指の腹を使います。ゆっくり息を吐きながら押しましょう。お灸を行うこともおすすめのツボです。

関衝

関衝は、手の薬指にあるツボです。薬指の爪の付け根の小指側にあります。

 

押すときは、反対の親指で押します。人差し指を支えにすると押しやすいです。3〜4回ほど刺激をすると良いでしょう。

商陽

商陽は、手の人さし指にあるツボで、人差し指の爪の付け根の親指側にあります。

 

押すときは、爪のつけ根をつまんで力を入れて離します。 左右約3回ずつ行うと良いでしょう。

光線過敏症の改善例

、事例1:50代の女性

自身の薬物が原因で光線過敏症を発症したと考えていました。彼女の皮膚は日光にさらされると赤くなり、水泡ができ、痛みを感じるようになりました。この症状は彼女が高血圧を改善する薬を開始してから現れ始めたため、その薬物が光線過敏症の原因である可能性があると考えました。

 

彼女の高血圧を改善する薬を他の薬物に変更することにしました。また、彼女の皮膚症状を緩和するために、ステロイドクリームと保湿クリームの使用を勧めました。数週間後、彼女の症状は大幅に改善し、光線過敏症の症状は消失しました。

 

事例2:20代の男性

彼は外での活動が好きで、毎週末はハイキングや釣りに出かけていました。しかし、彼は日光にさらされると皮膚に赤みとかゆみが生じ、それが彼のアウトドア活動を妨げるようになりました。

 

光線過敏症であると判断され、彼の活動パターンとライフスタイルを考慮に入れて、次のような改善計画を提案しました。まず、彼には広範囲のスペクトルから保護するための広範囲の日焼け止めを使用すること、UV保護眼鏡を使用すること、そして可能であれば、直射日光を避けるために広いつばの帽子を着用することを勧めました。また、彼の皮膚の症状を緩和するために、ステロイドクリームと保湿クリームの使用も推奨しました。

 

数週間後のフォローアップ時、彼の症状は大幅に改善しており、彼は再びアウトドア活動を楽しむことができるようになりました。

 

事例3:30代の女性

特定の化粧品を使用した後に光線過敏症の症状が出ることに気づきました。その化粧品は彼女が新しく試し始めたもので、それ以前には光線過敏症の症状はありませんでした。

 

皮膚科医は彼女にその化粧品の使用を止めることを勧め、彼女の皮膚に出ていた炎症を改善するために、ステロイドクリームを処方しました。彼女がその化粧品の使用を止め、ステロイドクリームを使用したところ、彼女の症状はすぐに改善しました。

 

これらの事例は、光線過敏症の改善方法が原因、症状の重さ、および個々の状況に基づいて調整されることを示しています。

参考文献

Hawk, J.L.M., (1998). "Photosensitivity Disorders". In: Champion, R.H., Burton, J.L., Ebling, F.J.G., editors. Textbook of Dermatology. 6th ed. Oxford: Blackwell Science.

Millard, T.P., Hawk, J.L.M., (2002). "Photosensitivity Disorders: Cause, Effect and Management". Am J Clin Dermatol. 3(5): 239-246.

Lehmann P., Schwarz T. (2011) "Photodermatoses: Diagnosis and Treatment". Dtsch Arztebl Int. 108(8): 135–141.

“Photosensitivity Reactions.” Patient info, 10 Dec 2018, www.patient.info/skin-conditions/photosensitivity-reactions.

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