しいたけ皮膚炎の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  7月10日

更新日:2022年  8月20日

本日はしいたけ皮膚炎について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • しいたけ皮膚炎とは
  • しいたけ皮膚炎の原因
  • しいたけ皮膚炎の症状
  • しいたけ皮膚炎の改善方法
  • しいたけ皮膚炎のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

しいたけ皮膚炎は夏に起こることが多い病気

しいたけ皮膚炎は夏に起こることが多い病気で、今までしいたけを触ったり食べたりしても特に問題が起きていない人に突然かゆみのある発疹が現れます。

 

そのため、発疹の原因がしいたけであると自覚があるケースはほとんどありません。

 

しいたけ皮膚炎では、焼きしいたけを摂取してから、1~4日以内に、胸や腹、背を中心に激しいかゆみのある発疹が現れます。

 

しいたけ皮膚炎で現れる発疹は非常にかゆいこととひっかいたあとに発赤が現れるという特徴があります。

しいたけ皮膚炎の原因は、しいたけ

しいたけ皮膚炎の原因は、加熱により変性する生シイタケの成分であると考えられています。多くの場合は、生や加熱が足りないしいたけが原因になります。しかし、きちんと加熱をしたしいたけでもしいたけ皮膚炎を発症することもあります。

 

しいたけの戻し汁やしいたけエキス、しいたけのチップ菓子などで発症するケースも珍しいですが見られます。

 

また、しいたけ皮膚炎を発症した経験があっても、その後しいたけを食べると必ずしいたけ皮膚炎が再日怒るわけではありません。そのため、しいたけ皮膚炎は単純なアレルギーとは違うと考えられています。

1. しいたけとの接触

しいたけ皮膚炎の主な原因は、しいたけの生の部分に直接触れることです。しいたけには、皮膚に刺激を引き起こす化合物が含まれているとされています。

 

1.1. 化合物の性質

しいたけには、人々の皮膚に対して様々な反応を引き起こす可能性のある化合物が含まれています。その一部は、皮膚に対して特異的な感作を引き起こすことが知られています。

 

1.2. 感受性

しいたけ皮膚炎に対する感受性は個人差があります。一部の人々は、しいたけに触れると反応する一方で、他の人々は何の反応も示さないことがあります。

 

2. 皮膚の状態

しいたけによる皮膚への影響は、皮膚の状態にも関連しています。

 

2.1. 損傷した皮膚

すでに損傷しているか、乾燥している皮膚は、しいたけとの接触による刺激に対して、健康な皮膚よりも敏感である可能性があります。

 

2.2. 過剰な接触

料理人や農家など、しいたけに頻繁に触れる人々は、しいたけ皮膚炎のリスクが高くなる可能性があります。

 

3. 環境的要因

しいたけ皮膚炎は、特定の環境下でより一般的に発生することがあります。

 

3.1. 気候

湿度や温度などの気候条件が、しいたけによる皮膚反応の発生を促進する可能性がある研究が存在します。

 

3.2. しいたけの種類と成熟度

しいたけの種類や成熟度によっても、皮膚への影響は変わる可能性があります。一部のしいたけは、他のものよりも皮膚に強い反応を引き起こすことがあるとされています。

 

4. 予防と対策

しいたけ皮膚炎の原因を理解することは、適切な予防と対策につながります。手袋の使用、適切な洗浄、皮膚保護剤の使用などが、この皮膚反応のリスクを減らす助けとなることがあります。

症状の特徴は、非常に強いかゆみ

しいたけ皮膚炎の症状は、強いかゆみとひっかいたあとに全身に線状の発赤が現れることです。症状は、胸、腹、背を中心に現れることが多く、症状の特徴は、非常に強いかゆみです。

 

ままで、しいたけを触ったり食べたりしても特に問題のなかった人に突然非常に強いかゆみのある発疹が現れるのです。

 

ほとんどの場合、焼きしいたけを食べた後、1~4日以内に症状が現れます。

1. しいたけとの直接的接触

1.1. 化合物の存在

しいたけには、皮膚に刺激を与える特定の化合物が存在します。これらの化合物は、生のしいたけに特に多く含まれており、それに触れることで皮膚炎を引き起こすことがあります。

 

1.2. 感受性の個人差

しいたけへの感受性は個人によって異なります。一部の人々は、これらの化合物に対して非常に敏感で、しいたけに触れるだけで皮膚炎を発症することがあります。

 

2. 皮膚の状態としいたけ皮膚炎

2.1. 皮膚の健康状態

既存の皮膚の問題、乾燥、創傷などが、しいたけ皮膚炎の発生に影響を与えることがあります。これらの条件は皮膚のバリア機能を弱め、しいたけの化合物に対してより敏感になる可能性があります。

 

2.2. 頻繁な接触

職業的な理由などでしいたけに頻繁に触れる人々は、しいたけ皮膚炎のリスクが高いです。例えば、しいたけ農家や料理人などが該当します。

 

3. 環境的な要因

3.1. 気候と季節

湿度が高い季節や特定の気候条件は、しいたけ皮膚炎の発生を促進することがあるとされています。

 

3.2. しいたけの種類

異なるしいたけの種類には異なる化合物が含まれることがあり、特定の種類のしいたけが、他のものよりも強い反応を引き起こす可能性があります。

 

4. 予防と理解の重要性

4.1. 予防策の知識

しいたけ皮膚炎の原因を理解することは、予防策をとる上で非常に重要です。手袋の使用や皮膚を潤すことなど、簡単な予防策が有効であることが多いです。

 

4.2. 教育と啓発

一般的な認識の向上と教育は、しいたけ皮膚炎の予防と早期発見に役立つ可能性があります。特にしいたけと頻繁に接触する人々に対して、正しい知識と理解を提供することが重要です。

しいたけ皮膚炎の改善方法は、ステロイドと抗ヒスタミン薬

しいたけ皮膚炎の改善方法は、ステロイドの外用と抗ヒスタミン薬の内服です。薬を使い始めてから改善までにかかる期間は、大体1週間から10日間ですが、かゆみの激しい場合はステロイドの短期内服が必要になることもあります。

 

しいたけ皮膚炎はきちんと焼いたしいたけでも発症することがありますが、多くの場合は生焼けのしいたけが原因です。しいたけはしっかり焼いて食べるように心がけましょう。

1. 自己ケアと症状に対しての対処

1.1. 皮膚の洗浄

反応が発生した後、直ちに皮膚を冷水と中性の石鹸で洗うと、症状の進行を抑制することができる場合があります。

 

1.2. 冷却処置

冷たいコンプレスの使用は、痒みと腫れを和らげる助けになることがあります。

 

1.3. 保湿剤の使用

皮膚を潤すことは、改善プロセスを支援し、不快な乾燥とひび割れを防ぐ可能性があります。

 

2. 薬

2.1. トピカルステロイドクリーム

中等度から重度の症状の場合、トピカルステロイドクリームが処方されることがあります。これは、炎症を減少させ、症状を軽減するのに効果的です。

 

2.2. 抗ヒスタミン薬

アレルギー反応と関連した痒みを抑制するために、抗ヒスタミン薬が使用されることがあります。

 

3. 専門的な改善とケア

3.1. 皮膚科に行く

症状が持続するか、自己ケアで改善しない場合、皮膚科に行くことが推奨されることがあります。

 

3.2. パッチテスト

しいたけに対する具体的な感受性を特定するため、アレルギーテスト(パッチテスト)が行われることがあります。

 

4. 予防策

4.1. 接触の回避

しいたけ皮膚炎を予防する最良の方法は、生のしいたけとの接触を避けることです。

 

4.2. 保護手袋の使用

しいたけに対する感受性がある人々は、料理中に保護手袋を使用することで反応を避けることができます。

 

4.3. 教育と情報提供

特に、しいたけと頻繁に接触する職業に従事している人々に対して、この状態の認識と予防策についての教育が重要です。

抗ヒスタミン薬はどのような時に使う薬なのかを説明します。

1. アレルギーの改善

季節性アレルギー: 花粉症などの季節性アレルギーの症状を和らげるために使用されます。

皮膚アレルギー: 皮膚の発疹やかゆみなどのアレルギー反応に対して使用されることがあります。

2. かゆみの緩和

虫刺されや皮膚炎: 抗ヒスタミン薬は、虫刺されや皮膚炎などの皮膚のかゆみを緩和するために用いられることが多いです。

3. 鼻炎

慢性鼻炎: 鼻水、くしゃみ、鼻づまりなどの慢性鼻炎の症状を和らげるためにも使用されます。

4. 睡眠障害

入眠障害: 一部の抗ヒスタミン薬には眠気を引き起こす副作用があり、睡眠の促進剤として用いられることがあります。

5. 消化器の病気の対処

悪心・嘔吐の制御: 抗ヒスタミン薬は、悪心や嘔吐をコントロールするためにも使用されることがある、特に化学療法や手術後などの状況で使われます。

6. 酔い止め

乗り物酔い: 一部の抗ヒスタミン薬は、乗り物酔いの予防や改善にも使われます。

 

抗ヒスタミン薬は、アレルギー反応、かゆみ、鼻炎、睡眠障害、消化器の病気、乗り物酔いなど、多岐にわたる状態の改善や症状の管理に使用されます。ヒスタミンが関与するこれらの状態に対して効果を発揮し、症状を和らげる助けをします。抗ヒスタミン薬は処方箋が必要なものと、市販されているものがありますので、症状に応じて適切なタイプを選ぶとよいでしょう。

しいたけ皮膚炎のように突然、広い範囲に現れる病気は多い

しいたけ皮膚炎は強いかゆみはありますが、命の危険はありません。しいたけ皮膚炎のように突然、広い範囲に現れる病気は多いです。

 

その中には、重症の薬疹や内臓の病気に関わる皮膚炎もあります。そのような場合は命が危険に及ぶ可能性もあります。

 

発疹ができた時に早めに病院に行き、医師によるきちんとした判断を受け、きちんと改善に取り組みましょう。

しいたけ皮膚炎に効果的なツボ

大椎

合谷

太淵

大椎

大椎は皮膚発疹に効果があるツボです。そのため、しいたけ皮膚炎の症状の改善にも役立つと考えられます。さらにアレルギー体質に対しても使われることもあります。

 

他にも、頭痛や咳、喘息、うつ、首から肩にかけてのこわばり、発熱などにも効果を発揮すると言われています。

合谷

合谷は、アレルギー反応によって現れる症状に対して効果を発揮するため、しいたけ皮膚炎によって現れる症状にも効果が期待できます。

 

鼻づまりや目の充血など花粉症の症状に対してもよく使われるツボです。

太淵

太淵は、慢性蕁麻疹などの皮膚の問題を和らげる効果のあるツボです。痒みを止める効果があり、しいたけ皮膚炎にも効果が期待できます。

 

他にも、痰や喉の痛み、鼻づまり、鼻水などの症状を改善するためにもよく使われます。

ツボの場所と押し方

大椎

大椎の場所は、首を前に曲げた時に一番飛び出ている首下の骨のすぐ下にあるへこみです。

 

押すときはゆっくりと押して刺激しましょう。パートナーや家族などに押してもらったりお灸などで温めることもおすすめです。

合谷

合谷は、手の甲側の親指と人差し指の間にあるツボで、くぼんでいる場所にあります。

 

押すときは、親指を使って押します。残りの4本の指は手のひらに当ておきましょう。両方の手の合谷を5、6 回ずつ押すことをおすすめします。

太淵

太淵は、手首にあるツボです。親指側の手首の付け根にあるくぼみがツボの場所です。

 

押すときは、手首をつかむようにして、親指を使って押します。優しい力で押しましょう。

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