蕁麻疹の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2019年 12月23日

更新日:2021年  5月 15日

本日は蕁麻疹について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 蕁麻疹とは
  • 蕁麻疹の症状
  • 蕁麻疹の改善方法
  • 蕁麻疹にかかる費用
  • 蕁麻疹のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

蕁麻疹とは皮膚のもりあがりが突然出現する病気

蕁麻疹は、皮膚に境界のはっきりした円形や地図状の膨疹が突然出現する病気です。膨疹は、皮膚のもりあがりです。蕁麻疹は皮膚のもりあがりができる皮膚の病気なのです。

 

蕁麻疹のほとんどは原因不明です。普通は約数時間~24時間程で跡形がなくなり消えます。蕁麻疹の症状がひどかったり長引いたりするときは、薬などを使って症状を抑えます。

突然皮膚の一部に赤いもりあがりができ、しばらくすると跡形なく消えてなくなります。赤いもりあがりはかゆみがあることもあり、チクチクとしたかゆみのような感じがあったりや焼けるような感じがあったりすることもあります。症状は数十分〜数時間で症状が治まることが多いです。

 

しかし、人によっては半日〜1日続いたり、次々に新しい膨疹ができ常に発疹が出ていたりすることもあります。大きさは1~2㎜くらいのものから数十㎝のもの、いろいろな大きさの発疹がまとまって体の一部をほとんど覆ってしまうものもあります。

蕁麻疹では、最初の症状が出てから1ヵ月以内のものは急性じんましん、それ以上続くものは「慢性蕁麻疹」と呼びます。

 

蕁麻疹の原因となるものは食べ物や薬、細菌やウイルスへの感染、暑さや寒さなどの物理的な刺激、発汗やストレスなど色々あります。中には、原因が明らかでない特発性の蕁麻疹もあります。

 

しかし、それらの蕁麻疹の場合は多くが疲労やストレスなどが原因で症状が出ていると考えられます。

蕁麻疹の症状はかゆみのある皮膚のもりあがり

蕁麻疹の症状は、身体の一部分に突然かゆみのある皮膚のもりあがりができることです。皮膚のもりあがりの大きさや形は、2〜3mmの円形のものや楕円形のものから、直径10cm以上の地図状のものまで色々です。

 

症状が出ている部分をかくと赤いみみずばれになってしまいます。皮膚のもりあがりには、チクチクするような痛みや焼けるような痛みがあることも多いです。蕁麻疹の症状には、胸や喉が苦しくなることもあります。

 

このような場合は、気道の粘膜にもアレルギー症状が起きている可能性が高くあります。呼吸困難やショック状態になってしまう危険もあるため、緊急に対処することが必要です。

蕁麻疹は湿疹の症状とは違います。蕁麻疹の1つ1つの膨疹は数時間〜24時間以内で痕がなく消えるのです。しかし、違う場所に新しい膨疹ができたり、膨疹の範囲が広がったりして症状が続くこともあります。

 

また、蕁麻疹は湿疹のように皮膚がガサガサになることも痕が残ることもありません。茶色い色がついたり、皮膚がガサガサになったり、皮膚がポロポロ剥がれたりする場合には蕁麻疹ではない他の病気が疑われます。

蕁麻疹の原因はヒスタミン

蕁麻疹の原因は、かゆみを引き起こすヒスタミンが何かによって体内に放出されることだと言われています。特定の食べ物や薬品、植物などのアレルギーや他の病気が関係しているものもあります。

 

しかし、直接的な原因が特定できないことも多くあります。蕁麻疹の発症や悪化の背景は、ウイルスや細菌への感染、疲労やストレス、食べ物、運動による発汗、日内リズムなどが有名ですが、その中の色々な原因が重なり発症することも多いため、特定することは難しいです。

蕁麻疹の原因は大きく分けて2種類です。1つはアレルギー性、もう1つは非アレルギー性です。アレルギー性は食べ物や薬などに含まれているアレルゲンとなる物質を摂ることによって数分から数時間後に強いかゆみのある発疹ができます。

 

特定の食品を食べると出る蕁麻疹は、アレルギー性蕁麻疹の特徴の1つです。青魚、肉類、タケノコ、ほうれん草などの肉や野菜で起こる蕁麻疹はアレルギー性です。食品に含まれるヒスタミンやそれを遊離しやすい成分が肉や野菜に含まれていることによって起こります。

 

しかし、毎回その特定の食品を食べると蕁麻疹が出るのではなく、その日の体調などによって症状が出たり出なかったりします。

一方、非アレルギー性は、物理的な刺激で起こる蕁麻疹です。皮膚を引っかくことが原因で出る機械性蕁麻疹や冷水や温水など急激な皮膚の温度変化が原因で出る寒冷蕁麻疹、日光が原因で出る日光蕁麻疹やラテックスなどの接触性蕁麻疹が非アレルギー性です。

 

数週間毎日蕁麻疹を繰り返す場合は、食べ物などが原因の可能性は低いです。

蕁麻疹の改善方法は原因を探して避けること

蕁麻疹は、できるだけ原因を探してその原因を取り除いて、できるだけ避けるようにすることが大事です。それと同時に抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を服用します。内服薬や注射薬として薬を使ったとき、薬の効果を期待できます。人によって眠気が起きるという副作用があります。

 

外用薬の効果は、多少かゆみが軽くなる程度です。

多くの蕁麻疹は強いかゆみがあります。かゆみがあるときはお風呂には入らずに蕁麻疹のある部分を冷やすと良いです。ただ、寒冷刺激が原因の蕁麻疹の場合は冷やしてはいけません。注意してください。衣類などのまさつや圧迫の刺激がないように注意して、ゆっくりと安静に過ごしてください。

蕁麻疹の改善で中心になるのは、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤です。腫れやかゆみが強く我慢ができないときは、充分な強さのあるステロイド外用剤が良いです。かゆみを早い内に抑えることでストレスも減りなり、かくことも防げます。

 

蕁麻疹をかき壊してしまったときは、抗生物質配合のステロイド外用剤で炎症と細菌が増えることを防ぎます。蕁麻疹が広範囲に渡るときは病院に行くことをお勧めします。

また、小さい子どもに蕁麻疹ができたとき、アレルギーを起こす可能性がある食べ物には保護者の慎重な気配りが重要です。十分に注意してください。蕁麻疹ができると、子どもはかゆみを我慢することができません。かき壊しを防ぐためにも早めの対策と改善が必要です。

 

蕁麻疹だけでなく、まぶたや唇の腫れ、呼吸困難などの症状があるときは危険な状態の場合があるため、すぐに医療機関にいってください。

蕁麻疹は予防することができる

蕁麻疹も種類によって予防することができます。アレルギー反応によるアレルギー性の蕁麻疹の予防には、原因となる食べ物や薬を避けることが大事です。そうすることで、基本的には症状が出ることがなくなります。

 

アレルギーを引き起こしてしまう物質は色々とあります。中でもソバやピーナッツ、ラテックスが原因となって蕁麻疹が起きたときは、危険な症状が出ることもあります。体質改善をしよう程度に軽く考えるのではなく、厳重に注意してその物質を避ける必要があるのです。

 

蕁麻疹の原因がわからない場合は、原因が特定出来なくても、疲労やストレス、食生活が蕁麻疹を悪化させている可能性が高いです。

なかなかよくならないがんこな蕁麻疹で悩んでいた人が、職場や生活の環境の変化がきっかけで突然改善することもよくあります。十分な睡眠やバランスのとれた食事、疲れや人間関係のストレスなどをきちんと解消するようにしてください。

 

そして改善のためにも、蕁麻疹の症状が続くときは放置せず、医療機関で検査を受けることがおすすめです。

疲労やストレスを解消して規則正しい生活を送ることも大切です。食べ物では、魚介類や肉類はなるべく新鮮なものを選んで食べるようにしたり、防腐剤や色素を含む食品は控えめにしたりすることで蕁麻疹の予防になります。

 

蕁麻疹は内服薬で症状が治まることが多いですが、薬を飲まなくなるとまた症状が出るケースがほとんどです。慢性の蕁麻疹の場合は症状の有る無いにかかわらず、長期間薬を服用する必要があります。これは、症状のコントロールができるようになると、徐々に薬の量を減らしていくことができます。

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