先天性耳瘻孔の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年  7月23日

更新日:2023年 11月16日

本日は先天性耳瘻孔について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 先天性耳瘻孔とは
  • 先天性耳瘻孔の原因
  • 先天性耳瘻孔の症状
  • 先天性耳瘻孔の改善方法
  • 先天性耳瘻孔のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

先天性耳瘻孔は、耳の付け根の近くに小さな穴があること

先天性耳瘻孔は、耳の付け根の近くに小さな穴があることです。

 

この穴は小さな穴に見えますが、皮の下には管腔構造が埋まっています。この穴があること自体は特に何かの病気ということではなく、耳の奇形の一種です。

 

小さな穴があるだけで症状が出ることはなく特に問題が起こらないこともあります。しかし、穴に汗や垢などが溜まって臭い匂いがしたり細菌に感染したりすることもあります。

 

細菌に感染した場合は腫れや膿、痛みやかゆみなどの症状が現れます。

耳瘻孔の多くは遺伝的な要因が強い

耳瘻孔ができる原因は、胎児の耳が作られるとき、いくつかある耳になるパーツがきちんと合わず隙間ができたことであると考えられています。

 

耳瘻孔の多くは遺伝的な要因が強いということも言われています。そのため、両親に耳瘻孔がある場合、その子どもにも耳瘻孔が起こる可能性が高いです。

 

耳瘻孔に炎症が起きる原因は、細菌感染です。

先天性耳瘻孔は、耳の前に位置する小さな穴や窪みとして現れる先天的な異常です。この状態は通常無害で、特に改善を必要としない場合が多いですが、以下の要因によって発生すると考えられています。

 

遺伝的要因:先天性耳瘻孔は遺伝的な要素を持つことが多く、家族歴がある場合により頻繁に発生する可能性があります。

 

胚発生中の異常:耳瘻孔は胚発生の初期段階で、外耳が形成される過程で起こる異常により発生するとされています。特に第一鰓弓と第二鰓弓の間の発達において、正常な形成過程が妨げられることが原因とされます。

 

遺伝的症候群:一部の遺伝的症候群、例えばブランチオオトレナル症候群などは、先天性耳瘻孔を伴うことがあります。

 

先天性耳瘻孔は、ほとんどの場合、無症状であり、多くの人々はそれを持っていることに気づかないこともあります。しかし、耳瘻孔から分泌物が出たり、繰り返し感染する場合は、外科的な除去が必要になることがあります。耳瘻孔の存在に気づいた場合や問題が発生した場合は、耳鼻咽喉科医に相談することが推奨されます。

耳瘻孔の穴に汗や垢がたまると臭い匂いがする

耳瘻孔の穴に汗や垢がたまると臭い匂いがします。さらに、穴から分泌液が出る症状が見られます。

 

細菌が入って細菌に感染した場合に起きる症状は、穴の周りの腫れや膿です。痛みや痒みなどを感じることもあります。

 

何度も感染を繰り返すと慢性化していきます。すると、穴の周りがただれて固くなります。周りに膿瘍ができることや、顔面に感染が広がることもあります。

 

基本的に耳瘻孔で炎症が起こった場合にはこのような症状が現れますが、中には無症状の人もいます。

先天性耳瘻孔は、通常は無症状であるため、多くの場合、目立った症状はありません。しかし、以下のような症状が生じることがあります。

 

小さな穴や窪み:耳の前、耳介の上方、または耳介に接する領域に小さな穴や窪みが見られます。これは耳瘻孔の最も典型的な徴候です。

 

分泌物:瘻孔から時折、透明な液体や膿が分泌されることがあります。これは耳瘻孔が感染していない場合でも起こることがあります。

 

感染:瘻孔が感染すると、赤み、腫れ、痛み、膿の分泌などの症状が生じることがあります。感染した瘻孔はしばしば繰り返し感染する傾向があります。

 

痛み:感染により、耳の周囲や耳瘻孔自体に痛みが生じることがあります。

 

嚢胞の形成:瘻孔が閉塞して嚢胞が形成されることがあり、これにより耳の周囲に腫れが生じることがあります。

 

先天性耳瘻孔自体は通常、健康上の問題を引き起こすことは少ないですが、感染や炎症が発生した場合は適切な改善が必要になります。症状がある場合は、耳鼻咽喉科や皮膚科の専門医に相談することが推奨されます。

耳瘻孔の改善方法は手術

耳瘻孔の改善方法は手術です。一度でも感染した場合、再び感染する確率が高くなります。そのため、手術を行って摘出することで改善に取り組みます。手術は感染が完全に改善した後に行われます。

 

感染を起こしたことのない耳瘻孔の場合、経過観察をして様子を見ることが多いです。

先天性耳瘻孔の改善は、主に症状の有無やその程度に基づいて行われます。以下は一般的な改善方法です。

 

症状に対する対処:多くの先天性耳瘻孔は無症状で、改善を必要としません。瘻孔からの分泌物がある場合には、清潔に保つための対処が行われます。

 

抗生物質による改善:耳瘻孔が感染している場合、抗生物質が処方されることがあります。

 

外科的除去:繰り返し感染する場合や他の問題がある場合には、外科的に除去することが適切とされます。手術は通常、局所麻酔下で行われ、瘻孔とそれに関連する組織を完全に除去します。

 

感染の管理:感染がある場合は、感染管理が重要です。これには、適切な抗生物質の使用や、必要に応じて外科的介入が含まれます。

 

ドレナージ:感染や嚢胞が膿を含む場合、ドレナージが必要になることがあります。

 

先天性耳瘻孔の改善には個々の症例に応じて異なります。無症状の場合、定期的なモニタリングが行われることが多く、外科的介入は一般的には感染が繰り返されたり、他の合併症が生じたりした場合に限られます。

先天性耳瘻孔が感染した場合の管理は、以下のような具体的な方法で行われます。

 

清潔な状態の維持:感染した耳瘻孔の周囲を清潔に保つことが重要です。定期的に穏やかな石鹸と水で洗浄し、清潔な布で優しく拭きます。

 

抗生物質の使用:局所的な感染の場合、抗生物質を含むクリームや軟膏が処方されることがあります。より深刻な感染や広範囲の感染が疑われる場合、経口抗生物質が処方されます。

 

痛みや腫れの管理:感染による痛みや腫れがある場合、非ステロイド性抗炎症薬などの鎮痛薬が推奨されることがあります。

 

暖湿布の使用:感染した領域に暖かい湿布を当てることで、痛みを和らげ、膿の排出を助けることができます。

 

ドレナージ:膿がたまっている場合、医師によるドレナージが必要なことがあります。これは、感染した液体を取り除き、症状の緩和を図ります。

 

定期的なフォローアップ:感染した耳瘻孔は、改善後も定期的に医師による評価を受けることが推奨されます。

 

外科的除去の検討:繰り返し感染する場合や慢性的な問題がある場合、最終的には外科的に耳瘻孔を除去することが考慮されることがあります。

 

感染の管理は、感染の重症度と個々の健康状態に応じて異なります。感染が疑われる場合や改善が必要な場合は、耳鼻咽喉科医にいくことが重要です。

耳瘻孔は放っておいても自然に塞がることはない

耳瘻孔は放っておいても自然に塞がることはありません。感染を起こしていない場合には様子を見ておくこともありますが、感染が繰り返される場合は抗生剤などで炎症を抑えます。

 

手術を行う場合には、成人の場合局所麻酔、子供の場合は全身麻酔で行います。

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