早発閉経の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 12月23日

更新日:2023年  1月 3日

本日は早発閉経について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 早発閉経とは
  • 早発閉経の原因
  • 早発閉経の症状
  • 早発閉経の改善方法
  • 早発閉経のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

早発閉経は、40歳未満で閉経に至ること

早発閉経は、40歳未満で閉経に至ることです。日本人女性の平均的な閉経年齢は50歳前後です。早発閉経の場合、約10年早く月経が終わるのです。

 

月経は、卵巣から分泌されるホルモンによってコントロールされています。2種類の女性ホルモンのうちエストロゲンの分泌量が低下して排卵が起きなくなると、閉経が起こります。

 

早発閉経はその時期が通常より約10年早くなった状態のことです。早発閉経では、エストロゲンの分泌が早い時期に低下します。そのため、将来的な骨粗しょう症や動脈硬化のリスクが上がるため注意が必要です。

早発閉経の原因は、エストロゲンの量の早い時期の低下

早発閉経の原因は、卵巣から分泌されるエストロゲンの量が早い時期に低下することです。早発閉経の場合は40歳未満でエストロゲンの分泌が低下して閉経が起こります。

 

40歳未満でエストロゲンの分泌が低下する原因は、主に抗DNA抗体や抗SSA抗体などの自己抗体や染色体異常、放射線や抗がん剤、卵巣嚢腫などの手術などです。

 

他にも、糖尿病などの代謝の病気やタバコや薬物、卵巣炎などが原因として考えられています。ただし、原因がわからない場合も少なくありません。

早発閉経の症状は、40歳未満で閉経に至ること

早発閉経の症状は、40歳未満で閉経に至ることです。40歳未満で無月経の状態が1年以上続く場合、早発閉経です。

 

早発閉経は、早い時期にエストロゲンの分泌が低下するため、全身に色々な影響が起こります。エストロゲンには、性周期をつかさどったり骨が溶け出すのを抑えたりコレステロールを調整して動脈硬化を抑えたりする働きがあります。

 

そのため、早発閉経によってエストロゲンの分泌が10年近く前から低下している状態が続くと、骨粗しょう症や動脈硬化症を発症するリスクが高くなります。他に、萎縮性腟炎のリスクも上がるため、腟の痛みやかゆみが起きることもあります。

早発閉経の改善方法は、妊娠を希望するかしないかによって違う

早発閉経の改善方法は、妊娠を希望するかしないかによって違います。妊娠を希望する場合は、ホルモンの補充を行い、卵胞の発育の刺激を行います。

 

妊娠を希望しない場合は、骨粗鬆症や動脈硬化症などのリスクに備えてホルモンの補充を行います。

 

一般的にはエストロゲンとプロゲステロンの合剤である低用量経口避妊薬を使いますが、子宮を摘出している場合はエストロゲン単独を使います。

 

染色体異常によって男性型のY染色体を持つ場合は、卵巣がんのリスクが高いため卵巣の摘出を行います。

早発閉経では、排卵がないため不妊になる

早発閉経では、排卵がないため不妊になります。また、体外受精などによって妊娠することもあまり期待できないといわれています。

 

そのため、妊娠を希望する場合は、ホルモンを補充して卵胞の発育を刺激することが必要になります。

早発閉経に効果的なツボ

血海

三陰交

・中極

血海

血海は、血の海をコントロールするツボです。生殖器系や婦人科の症状に使われることが多いです。そのため、早発月経にも役に立つことが期待できます。

 

冷え症や月経不順、月経痛など女性におすすめのツボなのです。

三陰交

三陰交は、女性特有の症状に対して効果が高いと言われているツボです。そのため早発閉経にも役立つことが期待できます。

 

他にも、便秘や頭痛や肩こりにも効果を発揮します。さらに、上半身の血行をよくするため、首の痛みやだるさ、のぼせ感、冷えなどの改善にも役立ちます。

中極

中極は婦人科系の症状に対して効果を発揮するツボです。月経不順や月経痛、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮下垂、性感染症、卵巣腫瘍、子宮腫瘍などに対して使われます。

 

さらに、中極は膀胱系の募穴のため、膀胱炎にも効果があります。

ツボの位置と押し方

血海

血海は、膝のお皿の内側の縁を約指3本分上にあがった場所にあります。

 

押したとき、痛みがある場合は、お灸を行ったりオイルなどでマッサージを行ったりすることをお勧めします。

三陰交

三陰交は、内くるぶしの頂点から横指4本分の高さで、骨の際にあります。

 

押すときは力を入れすぎないよう控えめに静かに押しましょう。お灸もお勧めです。

中極

中極は、へその中央より指幅5本分下に下がったへこみにあります。

 

お灸を行ったりホッカイロなどを使って温めたりすることをおすすめします。

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