抗NMDA受容体脳炎の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2023年 4月 3日

更新日:2023年 4月13

本日は抗NMDA受容体脳炎について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 抗NMDA受容体脳炎とは
  • 抗NMDA受容体脳炎の原因
  • 抗NMDA受容体脳炎の症状
  • 抗NMDA受容体脳炎の改善方法
  • 抗NMDA受容体脳炎のまとめ
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銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

抗NMDA受容体脳炎は、自己免疫介在性の脳炎の1つ

抗NMDA受容体脳炎は、自己免疫介在性の脳炎の1つで、何かのきっかけで免疫システムによってNMDA受容体をターゲットにする自己抗体が生まれることが原因で発症します。

 

抗NMDA受容体脳炎は比較的新しい病気で、初めて報告されたのは2007年です。発症が多く見られるのは、若い年齢の成人の女性であると言われています。

 

ただし、現在では、小児が抗NMDA受容体脳炎を発症している例も報告されています。

抗NMDA受容体脳炎の原因は、自分自身の免疫システム

抗NMDA受容体脳炎の原因は、自分自身の免疫システムでNMDA受容体をターゲットにする自己抗体が産生されることです。

 

なぜNMDA受容体をターゲットにする自己抗体が産生されるのかということについては、今のところわかっていません。きっかけなどもわかっていませんが、若い成人女性に起こりやすいといことが報告されています。

抗NMDA受容体脳炎は、自己免疫性の脳炎で、主にNMDA型グルタミン酸受容体に対する自己抗体が関与しています。この病気は、脳の神経細胞の機能障害を引き起こし、多様な神経精神医学的症状を引き起こします。以下に、抗NMDA受容体脳炎の主な原因となる要因について説明します。

 

自己免疫反応

抗NMDA受容体脳炎は、体がNMDA受容体という脳内の正常な構造に対して誤って攻撃を仕掛ける自己免疫反応によって引き起こされます。この自己免疫反応が、脳の炎症、神経伝達の障害、そして結果として現れる神経精神医学的症状につながります。

 

腫瘍との関連

特に若い女性において、この病気は卵巣腫瘍と関連していることが多く、腫瘍細胞がNMDA受容体に似た抗原を持っているため、自己免疫反応が引き起こされると考えられています。しかし、すべての人に腫瘍が存在するわけではありません。

 

その他の可能性のある引き金

感染症、その他の自己免疫の病気、または未知の環境因子など、他のトリガーによっても発症する可能性があります。いくつかの症例では、ウイルス感染後などに症状が現れることがありますが、これらのケースでは直接的な原因となる感染症が常に特定されるわけではありません。

 

遺伝的要因

現在のところ、抗NMDA受容体脳炎の発症に直接関連する遺伝的要因は明確には特定されていませんが、自己免疫の病気の発症リスクに影響を与える可能性のある遺伝的背景が研究されています。

抗NMDA受容体脳炎の症状は、発熱や頭痛、倦怠感

抗NMDA受容体脳炎の症状は、発熱や頭痛、倦怠感です。これらの症状は、抗NMDA受容体脳炎の症状の中でも前駆期と呼ばれています。

 

その後、精神的な症状などが現れます。現れることのある症状がは、行動異常や幻覚、妄想、不安、気分障害、けいれんや不随意運動、意識障害や認知機能障害、低血圧や高血圧、徐脈や頻脈、体温異常、無呼吸、睡眠障害などです。

 

小児に抗NMDA受容体脳炎を発症した場合は、成人が発症した場合と比べてけいれん発作が多いと言われています。

抗NMDA受容体脳炎は、自己免疫性の脳炎で、特に若い女性に多く見られますが、男性や他の年齢層の人々にも発症する可能性があります。この病気は、脳内のNMDA受容体に対する抗体によって引き起こされることが特徴で、非常に多様な神経精神医学的症状を示します。症状は通常、数週間にわたって徐々に悪化し、以下の段階的な進行を示すことがあります。

 

初期症状

発熱、頭痛、倦怠感: これらは非特異的な症状で、初期に見られることが多いです。

風邪に似た症状: 呼吸器系の症状も初期段階で見られることがあります。

 

精神病的症状

幻覚、妄想: 視覚や聴覚の幻覚、被害妄想や誇大妄想などが現れることがあります。

極端な気分変動: 急激な気分の変化や不安、興奮状態が見られます。

行動の変化: 以前の性格とは異なる行動や、理解しがたい行動を取ることがあります。

 

自律神経系の症状

体温調節の異常: 体温が不安定になることがあります。

血圧の変動: 血圧が極端に上がったり下がったりします。

心拍数の異常: 不整脈を含む心拍数の変動が見られることがあります。

 

運動障害

筋肉のけいれんや異常な動き: 不随意運動、筋肉のけいれん、異常な姿勢をとることがあります。

痙攣: 重症の場合、全身の痙攣発作が起こることがあります。

 

意識障害

意識の低下: 意識が朦朧とすることがあり、重症の場合は昏睡に至ることもあります。

 

言語障害

言語の理解や発話の困難: 会話が困難になったり、意味不明な言葉を発したりすることがあります。

抗NMDA受容体脳炎の改善方法は、ステロイドパルスなど

抗NMDA受容体脳炎の改善方法は、ステロイドパルスや免疫グロブリン静注、血漿交換です。小児の場合は、血漿交換は難しいためステロイドパルスを行うことが多いです。

 

ステロイドパルスと免役グロブリン静注は合わせて行うこともあります。なかなか症状が改善しない場合は、リツキシマブやシクロフォスファミドを使って改善することもあります。

抗NMDA受容体脳炎の改善方法は、病気の自己免疫性の特性を考慮して行われ、基本的には免疫系を抑制し、異常な免疫反応をコントロールすることを目的とします。早期に適切な改善を開始することが重要です。

 

・第一段階

ステロイド: 抗炎症作用を持つステロイドは、脳の炎症を減少させるために使用されます。

静脈内免疫グロブリン: 免疫系を調節するために、静脈内に免疫グロブリンを投与します。

血漿交換法: 血漿を除去し、抗体を含むその他の有害な物質を血液から取り除き、置換液で置き換えます。

これらの初期の改善は、多くの人に効果があり、症状の改善につながりますが、反応しない場合には第二段階の方法が検討されます。

 

第二段階

リツキシマブ: CD20陽性B細胞を標的とするモノクローナル抗体で、異常な免疫反応に関与するB細胞を除去します。

シクロホスファミド: 強力な免疫抑制剤で、抗体の産生を抑制します。

 

サポート

抗てんかん薬: 痙攣発作がある場合は、適切な抗てんかん薬による管理が必要です。

リハビリテーション: リハビリテーションサービスを利用して、機能の回復を促します。

 

腫瘍の探索と改善

抗NMDA受容体脳炎は、特に女性において卵巣の腫瘍と関連があることが多いため、腫瘍の有無を調査し、見つかった場合は腫瘍の摘出を行います。腫瘍の除去は、症状の改善に大きく寄与することがあります。

抗NMDA受容体脳炎の改善では、主に免疫系を調整する薬物が使用されます。改善の目的は、異常な自己免疫反応を抑制し、脳への損傷を最小限に抑え、症状の改善を図ることです

 

ステロイド(例:プレドニゾロン)

適応場面: 炎症を抑制し、免疫系の過剰反応を抑えるため、改善の初期段階で広く使用されます。

副作用: 血糖値の上昇、感染リスクの増加、骨密度の低下など。

 

静脈内免疫グロブリン (IVIg)

適応場面: 免疫系を調整し、異常な免疫反応を抑えます。ステロイドと同時に、またはステロイドに反応しない場合に使用されます。

副作用: 頭痛、発熱、皮疹、希に血栓症。

 

・リツキシマブ

適応場面: B細胞を標的とし、抗体産生細胞を除去する。第一段階の改善に反応しない場合に使用されます。

副作用: 発熱、悪寒、感染リスクの増加、希に重篤な免疫反応。

 

シクロホスファミド

適応場面: 強力な免疫抑制作用を持ち、リツキシマブと併用されることもあります。重症の場合や他の改善に反応しない場合に用いられることがあります。

副作用: 骨髄抑制、脱毛、出血傾向、感染リスク。

 

サポート

抗てんかん薬: 痙攣がある場合に使用されます。

抗精神病薬: 幻覚や妄想などの精神病症状がある場合に短期間使用されることがありますが、副作用に注意が必要です。

 

抗NMDA受容体脳炎の改善においては、症状や既往歴、他の薬剤との相互作用を考慮し、改善の計画を慎重に立てる必要があります。

抗NMDA受容体脳炎の急性期

抗NMDA受容体脳炎を成人女性が発症する時には、卵巣の良性腫瘍と関係して発症することが多いと言われています。しかし、小児に発症した場合は腫瘍の合併率は低いと言われています。

 

抗NMDA受容体脳炎の急性期にはけいれん発作や不随意運動、自律神経症状、呼吸障害、精神症状などの症状に対しても改善を行うことが必要になります。

 

また、急性期が過ぎた後に、維持をするために免疫抑制剤を使うことが必要になる場合もあります。

抗NMDA受容体脳炎に効果的なツボ

然谷

百会

感冒点

然谷

然谷は、生理不順などの婦人科系の病気に有効なツボで、卵巣の不調に効果を発揮します。

 

抗NMDA受容体脳炎を成人女性が発症する時には卵巣の良性腫瘍と関係して発症することが多いと言われているため、卵巣の不調への効果は病気の改善にも役立つことが考えられます。

 

然谷は他にも、尿漏れや尿失禁、喉や耳の痛み、冷えなどに効果的です。

百会

百会は、自律神経を整える効果があるツボです。そのため、抗NMDA受容体脳炎で起きる精神的な症状に対して効果が期待できます。

 

他にも百会は頭痛や肩凝り、目の疲れなどに効果を発揮します。

感冒点

感冒点は、呼吸器系の働きを良くするツボで、風邪をひいた時などに使われます。そのため、抗NMDA受容体脳炎の初期症状である風邪のような症状に対して効果が期待できます。

 

喉が痛い時や咳が出る時など風邪の引きはじめにオススメのツボです。

ツボの位置と押し方

然谷

然谷は、内踝の斜め前下方で土踏まずの上にある骨の下のくぼんでいるところにあります。

 

押すときは親指を使います。ゴルフボールなどを踏んだ状態で刺激する方法もオススメです。

百会

百会は、頭にあるつぼです。両耳を結んだ線と眉間を通る体の中心線が交わる部分で頭の頂点より少し前にあります。

 

押すだけではなく、ホットタオルで温める方法もオススメです。

感冒点

感冒点は手のひら側の親指と人差し指のつけ根にあるツボです。合谷と相対する位置にあるツボなのです。

 

押すときは、反対側の手の親指と人差し指で合谷と感冒点を挟むようにして一緒に押すことをお勧めします。

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