バネ指について【症状、原因、対処法を解説】

公開日:2019年 12月23日

更新日:2024年  4月18日

本日はバネ指について解説させていただきます。

膝崩れについて【原因、症状、対処法を解説】
本ページの内容
  • バネ指のことが理解できる
  • バネ指の改善と対処
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

バネ指とは腱鞘の炎症(原因、症状について)

バネ指とは、腱の周りを包む腱鞘が擦れて摩擦により炎症が起こっている状態のことです。下記のような症状が特徴として見られます。

  • 指を曲げ伸ばしする時にかくっかくと突っかかる
  • 朝起きた時痛みが強く、指が伸ばせない
  • 重い物を持とうと力を入れるとズキッと痛みを感じる
  • 指が一定の角度で曲がったまま伸びない

指は腱によって曲げ伸ばしをすることができますが、その腱の周囲を包む「靱帯性腱鞘」とゆう腱の炎症です。

この腱鞘は屈筋腱が浮き上がらないように押さえています。丁度その構造はベルトとベルト通しの関係に似ています。指の付け根で屈筋腱と靱帯性腱鞘の間で炎症が起こると、まず“腱鞘炎”になり腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じます。

それが進行し、動きが悪くなりばね現象が生じて“ばね指”となり、さらに悪化すると動かない状態になります。

バネ指の原因

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バネ指の原因は指の使いすぎによる負荷のためです。スポーツや指を良く使う仕事の人に多いのが特徴です。また、糖尿病、リウマチ、透析患者、そして更年期の女性に多く、妊娠出産期の女性にも多く生じる傾向にあります。

好発部位として多いのは母指(親指)、中指ですが、環指、小指、示指にもみられる場合があります。

・繰り返しの運動

バネ指は、特定の動作を繰り返すことによって頻繁に発生します。例えば、長時間にわたる細かい作業や、指を頻繁に使う楽器の演奏などが該当します。これらの繰り返し動作が指の腱や腱鞘に過剰な圧力をかけ、炎症や腱鞘の肥厚を引き起こすことがあります。

 

腱鞘の肥厚

指の腱を覆う腱鞘が何らかの理由で肥厚すると、腱の滑走が妨げられます。肥厚は炎症によるものか、または機械的な摩擦によるものが考えられます。腱鞘が狭くなると、腱がスムーズに動かなくなり、指が引っかかる感じが生じます。

 

炎症

腱や腱鞘の炎症は、バネ指の直接的な原因となります。炎症は腫れや痛みを伴い、これが腱の動きを妨げ、指の曲げ伸ばしに影響を及ぼします。

 

加齢や性別

バネ指は、中年以降の女性に多く見られます。加齢により腱や腱鞘の弾力性が低下し、小さな損傷が蓄積しやすくなります。

 

関連する健康問題

リウマチや糖尿病などの慢性の病気は、バネ指のリスクを高めることが知られています。これらの病気は組織の炎症を引き起こすことが多く、それが腱や腱鞘に影響を与えることがあります。

バネ指の症状

・引っかかり感やロック現象

特徴: 指を曲げると引っかかる感じがして、特にその状態から指を伸ばす際に「カチッ」という感じで突然解放されることがあります。

発生時: この症状は通常、指の最も使われる関節で発生し、しばしば朝の最初の動作時に顕著です。

 

痛みと腫れ

部位: 痛みは通常、指の付け根(特に掌側の部分)に発生します。腱鞘の炎症が原因で、この部分が腫れることがあります。

程度: 痛みは軽度から重度までさまざまで、活動によって悪化することが一般的です。

 

動きの制限

影響: 引っかかりや痛みによって、指の完全な曲げ伸ばしが難しくなることがあります。重度の場合は、指が特定の位置で固定されることもあります。

 

こわばり感

状態: 特に長時間動かさない後、指にこわばりを感じることがあります。これは使用するにつれて徐々に解消されることが多いです。

 

感覚の異常

発生: 炎症が神経を圧迫する場合、指にしびれやピリピリ感を感じることがあります。

 

掌側の結節

発見: 指の付け根の掌側に小さなしこり(結節)ができることがあり、これは腫れた腱鞘が実際に触れられる形で現れることがあります。

バネ指の対策

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バネ指の改善方法は、まず局所の安静です。接骨院では、電気や超音波、マッサージで局所周辺の筋緊張を和らげ、シップまたはテーピングで固定します。それで改善しない場合には、注射で対処します。

しかし、症状が重くなってくるとこのようなアプローチでは効果が見られなくなり、手術が必要になるケースもあります。

手術は、腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開)を行います。切開するのは腱鞘の一部で小さな傷で済みます。

バネ指は、一度改善しても、日々の生活習慣によっては何度も再発することもあります。

「痛み」とゆうのは、負担がかかり弱った場所に出ます。 負担を支えられないから、痛みがでてしまう。体の歪みや日々の無意識な負荷で指に負担をかけていたとしたら改善してもまた再発してしまいます。

当院では痛みの原因から突き詰め、バネ指を再発させない生活習慣のアドバイス、体のバランス調整を目的としています。

【バネ指に対する鍼の役割】

炎症の軽減: 鍼は局所的な血流を改善し、炎症を軽減することが報告されています。これにより、腱鞘の腫れや痛みが減少します。

痛みの緩和: 鍼が体内の自然な痛みを和らげる物質、例えばエンドルフィンの放出を促進するとされています。

筋肉のリラクゼーション: 鍼が筋肉の緊張を解放し、筋肉の硬直を和らげる効果があります。これは、腱が通過する際の圧力を減少させ、動きをスムーズにするのに役立ちます。

 

鍼は手の関係するツボに加え、影響を受ける手の指の特定の部位にも施されることがあります。

【保存的方法】

・安静

指を休ませることで炎症を抑え、症状の悪化を防ぎます。特に症状が出始めた時期に効果的です。

スプリント固定

指をスプリントや装具で固定し、腱にかかる負担を減らすことで痛みを緩和し、炎症を抑えます。

 

【薬】

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs): イブプロフェンやナプロキセンなどの経口薬が痛みと炎症の緩和に使われます。

ステロイド注射: 重度の症状や保存的方法に反応しない場合、腱鞘に直接ステロイドを注射して炎症を速やかに抑制します。

 

物理的方法】

専門家が指導する特定の運動が腱の動きを改善し、柔軟性を高めるのに役立ちます。

 

手術】

・腱鞘切開術

非侵襲的な手術方法で、局所麻酔下で行われます。腱鞘の狭くなった部分を切開し、腱が自由に動くようにします。この手術は通常、他の改善法で改善が見られない場合に推奨されます。

・腱の修復

稀に、腱自体が損傷している場合があり、その修復が必要になることがあります。

生活習慣の改善

日常生活での指の使い方を改善し、繰り返し発生する負担を減らすことが重要です。また、適切な休息を取ることで、再発のリスクを低減します。

バネ指のまとめ
  • バネ指とは、腱の周りを包む腱鞘の炎症
  • バネ指は腱鞘炎が悪化したもの
  • 特徴は指の突っかかりと早朝の痛み
  • 原因は使い過ぎによるもの
  • 更年期、妊娠出産期の女性に多い
  • 改善方法は局所の安静
  • 当院では、症状が発生した原因を突き詰め再発させない施術を目的としている

 

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