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公開日:2021年 9月10日
更新日:2025年 10月 8日
本日はスティーヴンス・ジョンソン症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
スティーヴンス・ジョンソン症候群の詳しい原因はわかっていません。感染症や薬などがきっかけとなって発症していると考えられています。
感染症で主にきっかけになると考えられているものはマイコプラズマ感染症やウイルス感染症で、薬で主にきっかけになると考えられているものは痛み止めなどの消炎鎮痛薬や抗菌薬、抗けいれん薬などです。
場合によっては市販の風邪薬などの総合感冒薬がきっかけとなることもあります。
薬物摂取:スティーヴンス・ジョンソン症候群の最も一般的な原因は、特定の薬物の摂取です。一部の薬物は、一般的に安全でありながら、稀に重篤なアレルギー反応を引き起こすことがあります。特に、抗生物質、非ステロイド性抗炎症薬、抗けいれん薬、抗ウイルス薬、抗結核薬、抗精神病薬などがスティーヴンス・ジョンソン症候群の原因となることが報告されています。
感染症:感染症もスティーヴンス・ジョンソン症候群の原因として関連付けられています。ウイルス感染、細菌感染、そして結核などの感染症が、免疫反応を引き起こし、皮膚の炎症を促進する可能性があります。
スティーヴンス・ジョンソン症候群の原因となる薬物や感染症は、個人差があります。同じ薬物を使用しても、すべての人がスティーヴンス・ジョンソン症候群になるわけではなく、感染症によっても必ずしも症状が現れるとは限りません。ただし、特定の薬物に対して過去にアレルギー反応がある場合や免疫力が低下している場合には、スティーヴンス・ジョンソン症候群が発症するリスクが高まります。
スティーヴンス・ジョンソン症候群の症状は、高熱や喉の痛み、倦怠感などの症状と、皮膚や粘膜に現れる病変です。
皮膚に現れる病変は、紅斑や水疱、びらんです。これらは少しではなくたくさん現れます。水疱はすぐ破れ、びらんになり、紅斑は体全体に色々な大きさのものが現れます。
口唇や口腔粘膜、鼻粘膜は、赤くなったりびらんが現れたりし、痛みもあります。他にも、充血やめやにが現れたり、尿道や肛門の周りにもびらんが起き、血が出たりする症状が現れます。
症状の進むスピードははやく、症状は早いスピードで広がっていきます。
皮膚の病気:SJSの初期症状は、一般的に発疹や紅斑の出現です。これらの皮膚症状は、体の一部または全体に広がることがあります。発疹は水疱や膿といった形態を取ることもあります。皮膚症状はかゆみや痛みを伴うことがあります。
口腔内の症状:SJSでは、口腔内にも症状を発現することがあります。口内炎、舌の腫れ、口唇の炎症などが見られることがあります。これらの症状により、食事や飲水が苦痛となり、栄養摂取が困難になることがあります。
目の症状:SJSは、眼にも深刻な影響を及ぼすことがあります。結膜炎、角膜などの症状が見られることがあります。これらの症状により、眼のかゆみ、光の感受性増加、視力の低下などが起こることがあります。
発熱:SJSは、高熱を発することがあります。発熱は、免疫系の過剰な反応による兆候として現れることがあります。高熱は全身の不快感や体力の低下を引き起こすことがあります。
肝臓障害:SJSにより肝臓が損傷を受けることがあります。これにより、肝臓の機能低下や黄疸が生じることがあります。肝臓の障害は、血液を調べることによって判明することがあります。
呼吸器症状:重篤なSJSの場合、呼吸困難や咳、呼吸器系の炎症が見られることがあります。これはSJSによる肺炎や気管支炎などによるものです。
腎臓障害:SJSは腎臓にも影響を及ぼすことがあります。腎臓障害により、尿の量が減少し、尿中に赤血球やたん白質が排泄されることがあります。
スティーヴンス・ジョンソン症候群を改善するためには、入院が必要です。入院して主に、副腎皮質ステロイド薬使って改善を行います。
皮膚や粘膜の病変だけでなくいろいろな臓器に障害が起こることもあるため、個人の状態に合わせて副腎皮質ステロイド薬を使うことが大切です。
他にも、多くの免疫グロブリン製剤を使う改善方法や、血漿を入れ換える改善方法が行われることもあります。
改善を行なっている間に細菌の感染症や多臓器の障害が起こることもあります。そのため、頻繁に採血などを行いながら改善を進めていくことが必要になります。
病因の特定と薬剤の中止:SJSの原因となる可能性のある薬剤や感染症を特定することが第一歩です。症状が出現した時点で使用していた薬剤がSJSの原因と疑われる場合は、直ちにその薬剤の使用を中止します。薬剤の中止によって、SJSの進行を抑えることが期待されます。
入院と専門的な改善:SJSは重篤な病気であるため、ほとんどの場合、入院が必要となります。入院によって、状態を管理し、重症度に応じた専門的な改善を行うことができます。皮膚科専門医や重症ケア専門医などの専門家が、改善を担当します。
症状に対する対処:SJSでは重篤な皮膚症状や全身症状に苦しむことがあります。症状の軽減や患者の快適性を改善するために改善が行われることがあります。
かゆみや痛みの緩和: 痒みや痛みを緩和するために、抗ヒスタミン薬や鎮痛剤が使用されることがあります。
炎症の抑制: 炎症を抑制するために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やコルチコステロイド薬が使用されることがあります。
感染予防: 皮膚が壊死しているため、感染症を予防することが重要です。抗生物質などの薬剤が使用されることがあります。
体温調節: SJSでは高熱を発することがありますので、体温調節が必要です。解熱剤が使用されることがあります。
栄養補給:口内炎や嚥下困難により、SJSは十分な栄養を摂取することが困難になることがあります。栄養補給が必要な場合には、点滴や栄養剤の投与が行われることがあります。
皮膚ケア:SJSにより、皮膚が大きく損傷を受けることがあります。皮膚の保湿や清潔な維持が重要であり、専門的な皮膚ケアが行われます。
免疫グロブリン:一部の重篤な場合に対して、免疫グロブリンが行われることがあります。これは、免疫系を調整するために、免疫グロブリンを静脈内に投与する方法です。
薬がきっかけでスティーヴンス・ジョンソン症候群を発症することもあると考えられています。その場合、お薬手帳には、きっかけとなった薬の名前をきちんとかいておくことが大切です。
病院では、お薬手帳を見せ、現れた症状についてきちんと伝えることも大切です。市販の薬を買う時にも薬剤師にお薬手帳を見せてから買うことが必要です。