内耳炎の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  1月23日

更新日:2023年 11月13日

本日は内耳炎について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 内耳炎とは
  • 内耳炎の原因
  • 内耳炎の症状
  • 内耳炎の改善方法
  • 内耳炎のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

内耳炎は、内耳に炎症が起こったり、内耳が感染したりする病気態

内耳炎は、内耳に炎症が起こったり、内耳が感染したりする病気です。内耳は、中耳よりも奥にあり、平衡感覚のバランスを保つ神経細胞があります。

 

そのため、内耳炎が起こると、ふらつきや吐き気、耳鳴り、めまい、内耳性感音難聴などの症状が現れることもあります。

 

急性の病気から内耳炎が起こり、難聴が現れた場合は、比較的回復しやすいです。しかし、慢性の病気から内耳炎が起こり、難聴が現れた場合は、難聴の程度が少しずつ進み、聴力が回復しないこともあります。

内耳炎の原因は、中耳に関係する病気が少しずつ内耳に広がること

内耳炎の原因は、中耳に関係している病気が少しずつ内耳に広がることです。

 

慢性的な中耳炎があり細菌感染を起こしたり、急性の中耳炎が悪くなって炎症を起こしたりするのです。

 

中耳の炎症は、細菌やウイルスなどに感染することによって起こります。さらに、中耳に発生する病気で周りの構造物を壊しながら広がっていく真珠腫性中耳炎が原因となり内耳炎を発症することもあります。

 

内耳は、頭蓋底にも接しているため、髄膜炎の発症が内耳に広がり内耳炎につながることもあります。

内耳炎は、内耳の炎症や感染によって引き起こされる状態です。内耳は、聴覚と平衡感覚を司る部分です。内耳炎の主な原因には以下のようなものがあります。

 

ウイルス感染: 内耳炎の最も一般的な原因はウイルス感染です。風邪やインフルエンザなどの上気道感染が内耳に影響を及ぼすことがあります。

 

細菌感染: 中耳炎からの感染が内耳に広がることや、髄膜炎のような他の細菌感染症が原因で内耳炎が発生することもあります。

 

アレルギー反応: アレルギー反応が内耳の炎症を引き起こすことがあります。

 

頭部の外傷: 頭部に受けた強い外傷が内耳に影響を及ぼすことがあります。

 

自己免疫の病気: 体の免疫システムが誤って内耳の組織を攻撃し、炎症を引き起こすことがあります。

 

循環障害: 内耳への血流不足が、内耳の機能障害を引き起こすことがあります。

 

これらの原因により、内耳炎はめまい、難聴、耳鳴り、バランスの問題などの症状を引き起こす可能性があります。内耳炎は、場合によっては改善が複雑になることがあり、適切な介入が必要です。

内耳炎の症状は、ふらつきや吐き気、耳鳴り、めまいなど

内耳炎の症状は、ふらつきや吐き気、耳鳴り、めまいなどです。聞こえが悪くなり難聴を発症することもあります。

 

これは、内耳に平衡感覚のバランスを保つ神経細胞があることと、音を感じる蝸牛と体のバランスを感じる三半規管で構成されているために現れる症状です。

 

どのように症状が現れるのかということやどのくらいの程度あらわれるのかということは、原因によって違うため人によって異なります。

 

非常に軽い症状のみ現れることもあれば、日常生活に問題が現れるほど聞こえ悪くなることもあります。

内耳炎、または迷路炎とも呼ばれるこの状態は、内耳の炎症や感染によって引き起こされ、以下のような主な症状を伴います。

 

めまい: 内耳炎の最も典型的な症状です。めまいは強く、回転感を伴うことがあり、長時間続くこともあります。

 

難聴: 内耳は聴覚に関連するため、内耳炎はしばしば一時的または永続的な難聴を引き起こす可能性があります。

 

耳鳴り: 耳の中での鳴りやブザーのような音が聞こえることがあります。

 

平衡感覚の喪失: 内耳は平衡感覚にも関与しているため、内耳炎はバランスを保つことを困難にします。

 

吐き気と嘔吐: 特にめまいが強い場合、吐き気や嘔吐を引き起こすことがあります。

 

耳の圧迫感: 内耳の炎症により耳の中に圧迫感や不快感を感じることがあります。

 

これらの症状は、内耳炎の重症度や特定の原因によって異なります。めまいや難聴などの症状が現れた場合は、速やかに病院に行くことが重要です。特に内耳炎はバランス感覚に影響を及ぼすため、日常生活に支障をきたすことがあります。

多くの内耳炎の改善方法は、薬

多くの内耳炎の改善方法は、薬です。中耳や髄膜の感染によって内耳に炎症が起きている場合は、中耳炎や髄膜炎に対しても改善するために、抗生物質を使って改善を行います。

 

真珠腫性中耳炎が原因で内耳炎が起こっている場合には、手術を行うこともあります。

 

ウイルス性の病気の影響で発症する一過性の内耳炎の場合、根本的な改善を行わなくても症状に対して改善を行うことで、内耳炎が改善することもあります。

 

内耳炎は原因によって改善方法も様々なのです。そのため、原因に合わせて改善を行うことが大事です。

内耳炎の改善法は、症状の原因や重症度によって異なります。以下に一般的な改善法を詳しく説明します。

 

1. 症状に対する対処

めまいの改善: めまいや回転感を軽減するために、メクリジン(アンティベルト)やディメンヒドリネート(ドラマミン)などの薬が用いられます。

吐き気と嘔吐の改善: 吐き気や嘔吐を抑制するために、プロメタジン(ファネルガン)やオンダンセトロン(ゾフラン)などが処方されることがあります。

 

2. ステロイド

抗炎症作用: 炎症を減少させるために、ステロイド(例:プレドニゾン)が処方されることがあります。

 

3. 抗ウイルス薬

ウイルス感染が原因の場合: ウイルスによる内耳炎の場合、アシクロビルやバラシクロビルなどの抗ウイルス薬が用いられることがあります。

 

4. 抗生物質

細菌感染が疑われる場合: 内耳炎が細菌感染が原因であると考えられる場合には、抗生物質が処方されます。

 

5. 入院と静養

重症の場合: 重症の内耳炎やめまいが強い場合、入院して点滴や静養が必要になることがあります。

 

6. リハビリテーション

平衡機能の回復: めまいやバランス障害に対して、専門家によるバランスリハビリテーションが行われることがあります。

 

7. 生活習慣の改善

ストレス管理と健康的な生活習慣: ストレス軽減、適切な睡眠、バランスの取れた食事なども、症状の管理に役立ちます。

 

内耳炎の改善方法は、症状を緩和し、原因に対処することを目的としています。症状が持続する場合や改善が見られない場合は、医師と相談して計画を調整することが重要です。また、めまいが強い場合は、転倒や事故のリスクが高まるため、安全には特に注意が必要です。

内耳炎の改善において薬が用いられる場合、以下のような薬が処方されることが一般的です。これらの薬は症状の緩和や原因に対処するために使用されます。

 

1. めまいの薬

メクリジン(ブランド名:アンティベルト): めまいや乗り物酔いに効果があります。めまいを引き起こす内耳の刺激を減少させます。

ベタヒスチン: 内耳の血流を改善し、めまいの症状を軽減します。

 

2. 抗ウイルス薬

アシクロビルやバラシクロビル: ウイルス感染が原因と考えられる内耳炎の場合に用いられることがあります。これらの薬は特にヘルペスウイルスに効果的です。

 

3. 抗生物質

細菌感染が疑われる場合に処方されます。具体的な抗生物質は、感染している細菌の種類によって異なります。

 

4. ステロイド

プレドニゾンやデキサメタゾン: 内耳の炎症を軽減するために使用されることがあります。これらは強力な抗炎症作用を持ちます。

 

5. 吐き気と嘔吐の薬

プロメタジン(ファネルガン)やオンダンセトロン(ゾフラン): めまいに伴う吐き気や嘔吐を軽減します。

 

これらの薬は、症状や原因に応じて医師によって選択されます。すべての薬には副作用があり得るため、使用にあたっては医師の指示に従う必要があります。

 

薬は症状の緩和を目的としており、特に原因がウイルスや細菌感染の場合、原因を特定して適切な改善を行うことが重要です。

 

内耳炎は平衡感覚に影響を及ぼすため、日常生活に支障をきたすことがあります。改善は症状の軽減と原因の改善を目指して行われますが、症状が続く場合や改善が見られない場合は、再度病院に行くことが重要です。

聞こえにくさを感じたときにできるだけ早く病院に行く

内耳炎は、症状の現れ方が人によって違います。非常に急激に症状が現れることもあれば、緩やかに現れることもあるのです。

 

聞こえにくい状態をそのままにしておき、聞こえにくい状態が続くと慣れてしまうこともあります。慣れてしまうと病院に相談に行くことも遅れてしまい、改善に取り掛かるまでの時間もかかってしまいます。

 

そのため、聞こえにくさを感じたときにできるだけ早く病院に行くことが大事です。

内耳炎に効果的なツボ

翳風

・耳門

頬車

・角孫

・頭竅陰

・風池

翳風

翳風は、めまいを改善する効果や美容効果が期待できるツボです。全身の気と水分の流れを促進するため、クマやくすみ、顔の浮腫などの美容に対する効果が期待できるのです。

 

頭痛や肩こりにも有効で、耳の裏にあることから耳の症状に対しても使われます。

耳門

耳門は、耳鳴りやめまい、むくみなどを改善するために使われるツボです。耳門を刺激することで、水分を調整し、老廃物を外に出す作用があるため、むくみの改善に効果的なのです。

 

顔のリフトアップに関係する側頭筋にアプローチするため、リフトアップ効果もあります。

頬車

頬車は、水分代謝を促す効果があるツボです。そのため、美容にも効果を発揮します。顔の浮腫や頬のたるみに効果的なのです。

 

歯の痛みや顎の痛み、歯ぎしりを改善する時にも効果を発揮するツボです。

ツボの位置と押し方

翳風

翳風は、耳のつけ根の後ろにあるツボです。口を開けたときにくぼみができる場所にあります。

 

押すと、耳の奥に響くような感覚があります。強く押しすぎないように注意して刺激しましょう。

耳門

耳門は、耳の穴の前にある耳珠の前の上のへこんでいる場所にあります。押さえた時脈打っている部分がツボなのです。

 

押すタイミングは、リラックスしているときがお勧めです。気持ちよさを感じながら繰り返し刺激しましょう。

頬車

頬車は、エラの角から1センチほど内側のへこんでいる場所にあります。探すときは、奥歯を噛み締めて探しましょう。奥歯を噛み締めたとき、盛り上がる場所がツボの位置です。

 

押すときに指で指圧することも良いですが、綿棒を使ってピンポイントに刺激を与える方法もお勧めです。

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