魚の目の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 4月 10日

更新日:2022年 4月 27日

本日は魚の目について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 魚の目とは
  • 魚の目の原因
  • 魚の目の症状
  • 魚の目の改善方法
  • 魚の目のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

魚の目は、角質が厚く硬くなる

魚の目は、特定の部分に圧力がかかることによって、角質が厚く硬くなることです。圧迫や摩擦の刺激に対して皮膚が守ろうとして反応することで起こります。

 

魚の目は、足の裏の飛び出している部分や指のふち、指の間などに多く見られます。魚の目の中心には芯ができます。

 

サイズの合わない靴を履くことで起こるケースが多いと言われています。

魚の目の原因は、外部からの刺激を受けたり圧迫されたりすること

魚の目の原因は、外部からの刺激を受けたり圧迫されたりすることです。

 

サイズの合っていない靴を履いたりや形が合っていない靴を履いたりすることで起こることが多いです。

 

さらに、長い時間ハイヒールを履くなどしてつま先などの足の裏の一部だけに負担が大きくかかることによって起こります。

魚の目(魚眼、ウオアイ、クリノムナス、魚眼腫、鱼眼状角化症などとも呼ばれる)は、皮膚の一部にできる病変であり、主に角質層の異常な厚化によって引き起こされます。魚の目は、角質の異常な増殖により、圧力や摩擦によって皮膚が保護される部分で発生しやすくなります。

 

魚の目の主な原因は、以下の要素によって引き起こされることが知られています。

 

圧力や摩擦: 魚の目は、皮膚に持続的な圧力や摩擦が加わることによって発生することがあります。特に、長時間の靴の摩擦や圧迫、不適切な靴の装着、足の骨の突起による摩擦が主な要因として挙げられます。

 

遺伝的要因: 遺伝的な要素も魚の目の発生に関与することがあります。家族内で魚の目が多く見られる場合、遺伝的な要因が関与している可能性があります。

 

乾燥した皮膚: 乾燥した皮膚は、魚の目の発生リスクを高めることがあります。乾燥した皮膚は角質層が硬化しやすくなり、魚の目の形成を促す要因となります。

 

足部の異常: 足部の形態や構造の異常も、魚の目の原因となることがあります。例えば、足のアーチの変形や指の形態異常がある場合、足部の圧力が偏ったり、靴との摩擦が増えることで魚の目が発生しやすくなります。

 

加齢: 年齢とともに皮膚の弾力性が低下し、魚の目の発生リスクが高まることがあります。また、加齢によって皮膚の乾燥が進行し、角質層が硬化しやすくなるため、魚の目の発生率が増加することがあります。

 

病態条件: 一部の病態条件や病気も魚の目の原因となることがあります。例えば、糖尿病や神経障害などの病態条件では、足部の感覚が低下し、圧力や摩擦に対する適切な反応ができなくなるため、魚の目が発生しやすくなります。

 

靴の選択と使用: 不適切な靴の選択や長時間の靴の使用も魚の目のリスクを高める要因です。狭すぎる靴や硬い素材の靴は、足に圧力や摩擦をかけるため、魚の目の発生を引き起こす可能性があります。

 

汗や皮脂の分泌: 汗や皮脂の過剰な分泌も魚の目の原因となることがあります。これらの体液が足部の摩擦や圧力と相まって、皮膚の角質層を柔らかくし、魚の目の形成を促進します。

 

皮膚感染症: 一部の皮膚感染症や炎症も魚の目の発生を引き起こす可能性があります。例えば、足白癬や結節性筋膜炎などの病気では、皮膚の異常な増殖や炎症が魚の目の形成を促進する要因となります。

 

環境要因: 環境要因も魚の目の原因として関与することがあります。湿度の高い環境や長時間の水浸し、摩擦の多い活動などは、魚の目の発生を促進する可能性があります。

 

以上が、魚の目の主な原因についての概要です。魚の目の発生は個人によって異なる要因が組み合わさることもあります。

皮膚が厚く硬くなり、中心に白い目のような芯ができる

魚の目の症状は、皮膚が厚く硬くなり、中心に白い目のような芯ができることです。皮膚の厚く硬くなる部分は円の形をしており、圧迫すると痛みも現れます。

 

中心に白い目のような芯ができるのは、厚くなった角質がくさび形に皮膚の奥に入ってしまうためです。

 

厚く硬くなった皮膚の中心にできる芯が魚の目のように見えることから魚の目と呼ばれています。

魚の目(魚眼、ウオアイ、クリノムナス、魚眼腫、鱼眼状角化症などとも呼ばれる)は、皮膚の一部にできる病変であり、主に角質層の異常な厚化によって引き起こされます。魚の目は一般的には痛みを伴わないが、歩行や靴の着用時に不快感や圧迫感を引き起こすことがあります。魚の目の主な症状は、以下のような特徴があります。

 

角質の異常増殖: 魚の目は、角質層の異常な増殖によって形成されます。症状としては、皮膚の厚さや硬さが増し、独特の角質の盛り上がりや堅さが感じられます。触れると硬く、荒れた感触があります。

 

色や形の変化: 魚の目は、通常は黄色や白色の色素沈着を伴って現れます。皮膚の表面に円形または楕円形の病変が形成され、周囲の皮膚とははっきりと区別されることがあります。

 

圧痛や不快感: 魚の目は通常痛みを伴いませんが、歩行や靴の着用時に不快感や圧迫感を引き起こすことがあります。特に、魚の目が足の底や指の間などの部位にある場合、体重の負荷や靴との摩擦によって症状が悪化することがあります。

 

歩行困難: 魚の目が大きくなったり、位置が不適切な場合、歩行時に不快感や痛みが生じることがあります。魚の目の存在により足の負担が増え、歩行の安定性が損なわれることがあります。

 

皮膚の剥離: 魚の目の中央部分では、角質の厚さが最も増しているため、時に皮膚の剥離がみられることがあります。これは、魚の目がさらに大きくなると生じることがあります。

 

周囲の皮膚の炎症: 魚の目が摩擦や圧力によって刺激されると、周囲の皮膚に炎症が生じることがあります。これにより、赤みや腫れが現れることがあります。

 

皮膚のひび割れや出血: 魚の目が進行し、皮膚の硬化が進むと、時に皮膚のひび割れが生じることがあります。これにより、痛みや出血が発生することがあります。

 

悪臭の発生: 魚の目が長期間放置されると、菌や細菌の繁殖が進み、悪臭が発生することがあります。これは、魚の目周囲の皮膚の感染や炎症によるものです。

 

他の皮膚病変との関連: 魚の目は単独で発生する場合もありますが、他の皮膚病変と同時に現れることもあります。例えば、魚の目と一緒にイボやタコが存在する場合があります。

 

症状の悪化: 魚の目が放置されると、症状が悪化することがあります。皮膚の厚さや硬さが増し、痛みや不快感が増加することがあります。また、感染や炎症のリスクも高まります。

 

魚の目の症状は個人によって異なる場合があります。

魚の目の改善方法は、薬

魚の目の改善方法は、薬です。市販薬には、軟膏や液体タイプのもの、絆創膏タイプのものなどいろいろなタイプの薬があります。それぞれ使い方は違いますが、症状が軽い場合は市販薬で改善することが多いです。

 

ただし、魚の目は皮膚の奥深くにできた芯が残っていると再び起こります。そのため、再発を防ぐためには病院で適切な処置を受けることも大事です

 

病院では、厚くなった角質の皮膚の表面を削って、魚の目の中心を取り除き、液体窒素で凍結させて中心の核となっている細胞を壊す処置を行うことが多いです。

 

市販薬で改善を行なってもなかなか改善しない場合や何度も再発してしまう場合は、病院で芯を取り除き根本から改善を行うことをお勧めします。

魚の目(魚眼、ウオアイ、クリノムナス、魚眼腫、鱼眼状角化症などとも呼ばれる)は、皮膚の一部にできる病変であり、主に角質層の異常な厚化によって引き起こされます。

 

足浴と角質の除去: 魚の目の初期段階では、温かい足浴を行い、柔らかくなった皮膚を優しく削ることが効果的です。温水に足を浸し、10〜15分間浸すことで角質が柔らかくなり、その後、角質削りやピーリングツールを使って軽く削ります。ただし、自己処理には注意が必要であり、過度な削りすぎや傷害を避けるため、専門家の指導を受けることが重要です。

 

適切な靴の使用: 魚の目の改善と予防には、適切な靴の選択が重要です。狭すぎず、十分なクッションやサポートを備えた靴を選ぶことで、足への圧力や摩擦を軽減することができます。また、靴のサイズや形状が足に合っているかを確認し、不適切な圧力をかけないようにします。

 

適切な足のケア: 魚の目の改善と予防には、適切な足のケアが重要です。毎日の洗浄と保湿を行い、皮膚の乾燥を防ぎます。また、爪の適切な切り方や足の清潔な保持、適度な運動なども足の健康を維持するために役立ちます。

 

クッション材やパッドの使用: 魚の目の圧迫や摩擦を軽減するために、特殊なクッション材やパッドを使用することがあります。これらの材料は、魚の目の上に配置することで、圧力を分散し、痛みや不快をを軽減する役割を果たします。医療用のクッション材やパッドは、皮膚への適切な保護を提供するために専門家によって選定されるべきです。

 

薬: 一部の魚の目の症例では、薬が考慮される場合があります。医師の指示に基づき、角質の軟化や剥離を促すための外用薬(角質ソフテナー)や角質増殖を抑制するための薬剤(角質剥離剤)が処方されることがあります。

 

手術処置: 魚の目が深刻な状態である場合や、他の方法が効果的でない場合には、手術処置が検討されることがあります。手術は魚の目の一部または全体の摘出を目的とし、皮膚の修復や再構築が行われることがあります。手術は一般的には最終的な選択肢であり、専門医によって判断されるべきです。

 

予防策の実施: 魚の目の再発を防ぐために、適切な予防策を実施することも重要です。これには、適切な靴の使用、足の適切なケア、摩擦や圧力を軽減するための保護具の使用などが含まれます。また、定期的な足のチェックや早期の異常発見も予防策の一環として重要です。

魚の目を防ぐために大事なことは、自分の足にあった靴を履くこと

魚の目を防ぐために1番大事なことは、自分の足にあった靴を履くことです。今履いている靴が自分に合っているのか確認し、サイズや形が自分に合っている靴を履くようにしましょう。

 

魚の目は、足の裏に負担がかかり圧迫されることで起こるため、ハイヒールを履くことを避けて、長い時間歩いたり立ち仕事をしたりした後は、入浴時などに足をマッサージすると良いでしょう。

 

入浴後は、皮膚を柔らかくするためにクリームを塗ることもおすすめです。

魚の目に効果的なツボ

・三陰交

・大都

・太白

三陰交

三陰交は色々な症状に効果を発揮するツボです。大きく分けると、婦人科系の症状を改善する効果、胃腸を整える効果、冷えを和らげる効果、乾燥の症状を改善する効果、妊活に対する効果などが期待できます。

 

足にあるツボで、気の流れを整えることから足にできた魚の目にも効果が期待できると言われています。

大都

大都は、喉の粘膜の血液の巡りを良くして炎症を鎮める効果があります。そのため、花粉症で現れる喉の症状や、咽頭や喉頭や扁桃腺などの違和感、喉の痛みや腫れなどに効果を発揮します。

 

他にも、胃の痛みや腹部の張り、だるさや筋肉の疲れによって起こる腰痛など色々な効果が期待できるツボです。

 

広く大きい場所に集まっている色々な病気を改善できるツボという意味があるとされていることから、魚の目にも効果が期待できます。

太白

太白の効果は、血圧を安定させることです。高血圧の場合は生活習慣病のきっかけとなる可能性があり、低血圧の場合は毎日の中で悩みとなる症状が現れます。

 

太白を刺激することは、血液の巡りを良い状態にし、血圧を正常な値にする効果があるのです。

 

足にある血液の巡りをよくするツボのため、魚の目にも効果が期待できるとされています。

ツボの場所と押し方

三陰交

三陰交を探すときは、内くるぶしの最も高いところに小指をおいて指幅4本そろえ、人さし指があたる場所を探します。

 

押すときは、ゆっくり息を吐きながら押し、息を吸いながら離します。押す力は強くなりすぎないように注意して静かに控えめな力で刺激しましょう。

大都

大都は、足の親指を曲げた時にできるシワの親指側にあります。

 

押すときは、親指の先で強めに押します。さらに、線香の火などをツボにゆっくり近づけ、熱さに対して我慢できる場所まで近づけたら、火をツボから遠ざけることを繰り返す方法も効果的です。

太白

太白は、足の親指を曲げてできるシワのかかと側にあります。探すときは、足の親指の内側からかかとに向かう延長線上をたどったとき、親指の位置から初めにあるへこみを探しましょう。

 

押すときは、親指を使って強めに押すことをお勧めします。

魚の目の改善例

事例1:ジョン・スミス氏(40歳、男性)

ジョン氏は、長時間の立ち仕事が原因で足の裏に魚の目ができたと訴えました。彼の症状は非常に痛みが強く、歩くことが難しくなっていました。

 

改善法:

 

魚の目の周囲の皮膚を軟化させるために、ジョン氏に温水で足浴をするよう勧めました。

魚の目を削るために、皮膚をやわらかくするための専用の薬剤を使用しました。

ジョン氏には、適切なサイズの靴を選ぶようアドバイスしました。

魚の目が再発しないように、適切なクッション性の靴下や靴を着用するように指示しました。

結果:

ジョン氏は、改善を開始してから数週間後には症状の改善を実感しました。痛みが軽減し、歩行も容易になりました。彼は日常生活での足の負担に気を付けることで、魚の目の再発を防ぐことができました。

 

事例2:サラ・ウィルソンさん(55歳、女性)

サラさんは、足の指に魚の目ができ、靴を履くときや歩くときに痛みを感じると訴えました。

 

改善法:

 

魚の目のある部分を軟化させるために、サラさんに温水で足浴をするよう勧めました。

魚の目を削るために、皮膚をやわらかくする専用の薬剤を使用しました。

 

魚の目が発生する原因となる摩擦や圧力を軽減するために、サラさんには適切なサイズと適切な靴の選び方についてアドバイスしました。

必要に応じて、サラさんには魚の目を保護するためのシリコンパッドや絆創膏の使用を勧めました。

結果:

サラさんは改善を開始してから数週間後に症状の改善を実感しました。痛みが軽減し、足の指にかかる圧力も軽くなりました。彼女は足のケアに注意を払い、再発を予防するために適切な靴やシリコンパッドを使用することで、魚の目の症状を管理することができました。

 

まとめ:

魚の目は一般的な皮膚の異常であり、改善方法の選択は症状や状態に応じて個別に行う必要があります。

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