頭蓋仙骨療法

公開日:2022年 10月10日

更新日:2022年 11月10日

本日は頭蓋仙骨療法について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 頭蓋仙骨療法とは
  • 頭蓋仙骨療法の効果
  • 頭蓋仙骨療法の歴史
  • 頭蓋仙骨療法がなぜ効果を発揮するのか
  • 頭蓋仙骨療法の方法
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

頭蓋仙骨療法とは

頭蓋仙骨療法とは、オステオパシーの一種で、主に頭蓋骨から骨盤を軽く触れる手技によって脳脊髄液の流れを改善するという施術です。

 

脳脊髄液は、頭蓋骨の中にある硬膜という密閉性の膜の中に存在する透明な液体のことです。

 

大人の頭蓋骨は硬くて動かないと思っている人も多いかもしれませんが、骨のつなぎ目の部分はわずかに動いています。

 

ストレスや体のゆがみなどによって緊張したり解放したりしているため、ストレスが絶えなかったりストレスによって心や体のバランスの不調があったりすると、頭蓋骨の骨格や筋肉が固くなり、脳内部の組織の機能が低下します。

 

蓋仙骨療法では、緊張した組織を解放することで、脳脊髄液の循環を促し、現れている症状や脳内部の組織の機能の改善を目指すのです。

 

施術方法は、主に頭蓋骨、胴、腰を軽いタッチで触れていく方法です。

頭蓋仙骨療法が効果を発揮すると言われている症状

頭蓋仙骨療法は、ホルモンバランスや自律神経、全身に繋がる膜組織の歪みやつっぱり、骨格や体の緊張を整える効果や免疫力を上げる効果があります。

 

効果を発揮すると言われている症状は、頭痛や腰痛、肩こり、不眠症、精神的なストレス、倦怠感、自律神経の乱れ、生理痛や更年期障害、不妊症、ADHD、LD、自閉症、アレルギーなどです。

 

他にも、気力がない、落ち着くことができない、集中力が続かない、周りの目を非常に気にするなどに当てはまる人にも効果的であると言われています。

頭蓋仙骨療法は、体の内部や心に働きかけ、脳機能や神経系統を安定化させる施術です。

 

頭蓋はわずかに膨張と収縮を繰り返すことで、脳脊髄液を循環させています。脳脊髄液は頭蓋と仙骨の脊椎を通って流れ、ホルモンを運搬したり脊髄を保護したりする働きをしています。

 

頭蓋仙骨療法は、頭蓋骨の歪みや動き、脊椎のねじれなどを整えるため、脳脊髄液がスムーズに流れるようになります。脳脊髄液の循環が良くなることで、ホルモンバランスや中枢神経や自律神経系統が安定するのです。

 

そのため、ストレスによって起こる体の緊張やこわ張りを解いたり、ホルモンバランスや中枢神経や自律神経の乱れによって起こる症状を改善したりすることができるのです。

頭蓋仙骨療法の歴史

頭蓋仙骨療法は、ウイリアム・ガナー・サザーランドによって開発された手法です。

 

20世紀初頭、アメリカのウイリアム・ガナー・サザーランドは、頭蓋を観察、研究中に側頭骨と魚のエラが似ているということに着目しました。

 

そして、頭蓋のつなぎ目は動く構造になっていること、頭蓋のつなぎ目が動くことは呼吸と関係していること、という仮説を立てたのです。

 

その後研究と観察を続けた結果、頭蓋には呼吸に似たわずかな動きがあることとと、体液の循環に関連があることがわかりました。

 

その後も、弟子であるDr.ローリン ベッカーらによってさらに研究が繰り返され、70~80年代にDr.アプレジャーらのミシガン州立大学の研究によって実際に頭蓋骨は一定のリズムを持って動いているということが証明されたのです。

頭蓋骨と脳脊髄液の循環

頭蓋は15種23個の頭蓋骨によって構成されています。完全に固まっているのではなく、つなぎ目はわずかに膨張と収縮を繰り返し緊張したり解放されたりしています。

 

膨張と収縮が繰り返されることによって、一定のリズムで、頭蓋から仙骨まで繋がる硬膜に満たされている脳脊髄液を循環させています。

 

脳脊髄液は、1日に450ml生産され3回程入れ替わる無色透明の液体で、硬膜や硬膜管の中に満たされています。脳や中枢神経系はそこに浮かんだ状態になっているのです。

 

そのため、脳脊髄液は、脳や脊髄を衝撃から守ったり、脳や脊髄に栄養を運んだりする働きをしています。また、損傷がある場合は修復したり、古い細胞や過去の炎症の老廃物を取り除いたりする役割も担っています。

 

頭蓋仙骨療法を行い、身体の各部位で頭蓋仙骨運動の動きを捉え、抑圧や緊張がある部位を探り頭蓋や膜組織の歪み、固まっている部位を解放させることで脳脊髄液の循環は促されます。

 

脳脊髄液の循環が良くなることで、自分の持っている自分自身で自分の不調を改善する力を引き出します。

頭蓋仙骨療法の方法

頭蓋仙骨療法の方法は、頭蓋骨や仙骨に軽いタッチでそっと触れていくことです。頭蓋や身体の各部位に軽く触れ、歪みやズレを調整していくのです。

 

軽く触れて頭蓋骨や全身のどの部分に問題があるかを調べ、問題のある部位を調整していきます。

 

頭蓋仙骨療法では、軽く触れるだけであるため痛みなどはありません

頭蓋仙骨療法を避けたほうがよい人

頭蓋仙骨療法をお勧めしない人もいます。

 

頭部に大きな怪我や骨折がある、脳出血、血管拡張、髄膜の膨張、脳の静脈や動脈瘤、脳卒中、脳梗塞、脳血栓、髄膜炎、ライム病、急性期のむち打ち、脳震盪、多発性硬化症、癲癇などの症状がある場合は、頭蓋仙骨療法は避けたほうが良いでしょう。

 

他にも、妊娠初期や後期や何かの明らかな病気を発症しているとき、事故に遭った後や大きなショックやトラウマを受けた後の場合も施術はお勧めできません。

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