銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
整動鍼とは、痛みなどの症状が発生している場所のみではなく、関節の可動域や重心のバランス、刺激を感じる部位など全体を確認しながら、動きでツボを整えるという鍼灸業界の中で新しい技術になります。2014年に初めて一般公開されました。
整動という言葉は、動きとしての変化でそれを確認していくという意味です。
動きは内臓や精神とも深く関わっているため、各症状の問題を動きから分析することによって、痛みだけではなく、自律神経系症状、内臓疾患、アレルギー疾患などにもアプローチすることができます。
従来の鍼灸施術との違い
鍼灸施術は、中医学を基本とし、人体の経絡経穴を覚え、施術方針を組み立てていきます。経穴が診断ポイントであり、治療ポイントになりることが多いですが、整動鍼の場合は、それら経穴の刺激や経絡のルートを利用し整えるという考えを一度隅に置いて考えます。
鍼や灸または触診の際に刺激を感じる場所や、その反応点には、もちろん個体差があります。整動鍼は一人一人の刺激点と反応が起こる場所というのを、可動域や触診を通じて観察しながら施術方針を組み立てていきます。
身体はバラバラに動くことはなく、必ず連動しています。
例えば、身体が後ろに倒れそうになった時、重心はかかとに寄りますが同時に、倒れないよう反射的に腕が前に出ますね。つまりこの運動では足のみではなく上腕の筋も収縮(緊張)しています。重心の位置と関節の動きは連動しており、重心の位置によって筋が収縮や弛緩をする場所が変わってくるというのがイメージできると思います。
どちらか片方の重さが変化した時、瞬時にもう一方も重さが変わらなければバランスを失います。重さが常に同じになるようバランスを考えながら刺鍼部位を考えるのも整動鍼のやり方です。
何らかの原因で関節や筋肉が絞扼されている時、痛くて普段と同様に動くことができません。こうなると普通「痛いから動けない」と思いますよね。しかし、痛みは動きにくさから生じています。
ぎっくり腰や五十肩など、どれも動けないから痛みが出ます。炎症が生じていても動きを整えると痛みは軽減します。そして、動きが整うと各組織へかかる負荷が少なくなるため回復も早くなります。
「動けないから痛い」と考え、動きを整え、動かしやすくすることで痛みを軽減します。
しかし、「痛み」は感覚の中で何よりも敏感です。痛い場所があると、精神はその痛みに支配されてしまって、動きにくさが潜んでいることに気がつけません。
「不通則痛、通則不痛」
(通らないと痛い、通れば痛くない)
古典的鍼灸学に表記されている発痛機序です。
実際、血液の流れが滞れば痛みが発生しますが、この理論だけでは不十分です。
整動鍼では
「不動則痛、動則不痛」
(動かないと痛い、動くと痛くない)
という発痛機序を追加し、今まで取れなかった痛みの解消を目指します。
前述したとおり、筋の緊張は、身体のバランスを保つためにあります。怪我などによる損傷部位があれば、そこを庇うような体制に自らを調整するので、身体のバランスは当然変化します。
整動鍼では、変化した重心によって過緊張している筋の緊張を除いていきます。
筋肉の過緊張が解けると、その変化は瞬時に関連部位に波及するので、客観的にも主観的にも即効性を感じることができます。
整動鍼は身体が持つ当然の反応を上手に利用しています。
血脈や経絡の流れを調整する鍼と異なり、改善に何日も有することなく、目の前で変化が起きその場で改善を確認することができます。
継続的な治療が必要な症状に対しても、改善の兆しをその場で得ることができるため、鍼の効果と価値について多くの説明を必要としません。
11時から21時
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月曜、年末年始