公開日:2021年 9月23日
更新日:2021年 12月25日
今日はGABAについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
・GABAとは
・GABAの効果
・GABAの飲み方と飲み合わせ
・GABAの含まれた食品
・GABAの副作用
GABAは、γ-アミノ酪酸の略語で、体の中に普段から存在しているアミノ酸のひとつです。
動物や植物の中にも存在する物質で、哺乳類の動物や人間の脳や脊髄などの中枢神経に多く存在しています。食品では、トマトなどの野菜などに含まれています。
GABAは、抑制性の神経伝達物質で、脳や脊髄で精神を安定させる働きをします。抑制性の神経伝達物質によって、脳の中の血流が活発になり、酸素供給量が増えたり、脳細胞の代謝機能が高まったりしています。
GABAは普通、体の中で十分な量が作られています。しかし、疲れが溜まったり、強いストレスを感じたりすると疲れやストレスを和らげるために多くの量を使ってしまいます。
そのため、疲れやストレスが溜まっている人はGABAが不足してしまうのです。GABAが不足すると、過剰に興奮性の神経伝達物質が分泌されてしまいます。
そのため、リラックスすることができなくなり、常に緊張状態が続いている状態になります。
GABAは、抑制性の神経伝達物質です。そのため、交感神経の働きを抑える効果があります。交感神経の働きが抑えられると、神経の興奮が落ち着いたり、ストレスが和らいだり、睡眠の質が上がったりすることにつながります。
GABAは交感神経の働きを抑え、副交感神経の働きを活発にします。そのため、精神的な緊張を和らげる効果があるのです。脳への酸素供給量も増えるため、トレスよって起こる脳細胞のダメージも抑えられます。
さらに、人間は強いストレスを受けると免疫力が下がってしまいます。しかし、GABAは、ストレスを受けることで起こる免疫力の低下も抑えることがわかっています。
不安やストレスなどをたくさん抱えていると、交感神経が優位な状態になり、たくさんのグルタミン酸が分泌され、脳の興奮状態が続きます。
脳が興奮すると、眠れなくなってしまいます。GABAの摂取によって脳の興奮を抑えてリラックスし、睡眠の質を高めることができるのです。
他にも、GABAは、中性脂肪を減らす効果や血圧を抑制する効果があるということもわかっています。
GABAは、エネルギー消費を高め、内臓の代謝を上げる働きがあるため、血液の中の中性脂肪やコレステロールに対して脂質代謝を促す効果があるのです。
GABAは脳の中に直接入ることはできません。しかし、血管を通じて末梢臓器の神経伝達を抑制し、血管収縮を緩めると考えられています。
GABAは、腎臓の働きを活発にして、血液中の塩分をろ過する働きもあります。塩分のろ過が血液中で起こると、利尿作用を促し、血圧を下げることにつながるのです。
GABAは、勉強をしたり仕事をしたりするときの作業効率を高める効果もあるということもわかっています。
GABAは、ストレスが溜まっている人や解消したい人、血圧が高い人、良い睡眠をとりたい人などにおすすめです。
疲れが溜まっていたりストレスが溜まっていたりするという自覚がある人や常に緊張状態や興奮状態にあると感じている人にもおすすめです。
GABAの摂取量の目安は、一般的には1日50〜100㎎程度であると言われています。
しかし、そのくらい不足しているかについては大きな個人差があります。必要な量も食事内容や生活環境、ストレスなどによって違うと言われています。
そのため、GABAを食事やサプリメントで摂取する場合も摂取が必要な量は人それぞれです。
GABAは食べ物から摂取することもできますが、食事で摂取しようと考えるとたくさんの量を食べることが必要になることが多いです。そのため、サプリなどを利用した方が効率よく摂取をすることができるでしょう。
サプリなどには、少しでもたくさんのGABAが配合されていることが多いため、手軽に毎日摂取を続けることができます。
GABAはどのタイミングで摂取をしても特に問題はありません。おすすめは空腹時です。また、すっきり目覚めたい場合や質の良い睡眠をとりたい場合には寝る前に飲むことがおすすめです。
睡眠の質を上げるためには、GABAを夜間の時間に摂取することが良いとされています。代謝を上げ中性脂肪を減らすためには、タンパク質を一緒に摂ることがおすすめです。
仕事などのストレスを軽くしたい場合や集中力を上げたい場合は、作業をする直前に摂ることがおすすめです。
ビタミンB6は体の中でGABAの合成をサポートするといわれています。そのため、意識してGABAの摂取をしている場合は、一緒にビタミンB6を摂取することもおすすめです。
薬を飲んでいる場合は、薬剤師や医師に相談することをおすすめします。理論的には、GABAは降圧薬と合わせて摂取をすると低血圧を起こす可能性があるとされています。
GABAが多く含まれている食べ物としては、野菜や果物、乳酸菌発酵製品があります。
中でも、トマトやなす、アスパラガス、かぼちゃ、きゅうり、メロン、みかん、キムチや納豆などに多く含まれています。他にもチョコレートや発芽玄米にも多く含まれています。
最近では、コンビニやスーパーなどでも、GABAが多く含まれているチョコレートやココアなどを見かけるようになっています。
GABAを過剰に摂取した場合の副作用は今のところ報告されていません。さらに、GABAが原因で起きた健康被害の報告などもありません。
どのくらいのGABAが必要であるのかということについては厳しく決まっているわけではありません。成人の場合、1日50mg〜100mg程摂取することでリラックスする効果や血圧を下げる効果が期待できると言われています。
男性でも女性でも強いストレスがある場合は多めに摂取することがおすすめですが、そうでない場合は30mg程の摂取でも十分な効果が期待できます。
GABAが含まれている食品を取ることを意識し、サプリメントなどで補うと良いでしょう。
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