公開日:2021年 10月10日
更新日:2021年 10月20日
本日はファシアリリースについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
ファシアリリースは、ファシアと呼ばれる色々な組織を包む膜の表面に現れる痛みの原因となる部分を注射などの方法で改善する改善方法のことです。
筋肉だけではなく、靭帯や脂肪組織、腱などの体の色々な組織を包む膜のことをまとめてファシアと呼びます。そのためファシアリリースは、筋肉の痛みだけではなく、筋肉以外の組織の痛みを改善する時にも使う改善方法です。
ファシアリリースは筋膜リリースと同じような意味で言葉が使われることもあります。しかし、ファシアの日本語訳が筋膜というわけではありません。
ファシアリリース=筋膜リリースではないのですが、わかりやすくするために筋膜リリース注射と同じような意味で使われることも多いです。
ファシアにはたくさんの知覚神経が存在しています。肩こりや慢性腰痛のある人の筋と筋膜の間にはたくさんの疼痛物質があったり、ヒアルロン酸の粘度が上がっていたりすることが多いです。
そのため、ファシアリリースでは、痛みのある部位の皮膚に超音波プローブを置き、筋の間の筋膜を確認し、注射をすることでファシアと筋肉の間に薬を入れるのです。
この薬の効果によってリリースされ、鎮痛効果やファシア同士の摩擦の改善の効果が期待されます。
ファシアリリースの効果は、鎮痛効果とファシア同士の摩擦の改善です。
ファシア同士の摩擦が改善されると、組織の滑走性や可動性、伸張性の向上が得られると考えられています。そのため、注射などを行った直後から痛みが抑えられたり軽くなったりすることが多いです。
ファシアリリースで改善が期待できる痛みは、筋膜や腱鞘の間に癒着を起こす病気です。五十肩や頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、坐骨神経痛、慢性腰痛症や頭痛、腱鞘炎や肉離れ、石灰沈着性腱板炎などは改善が期待できます。
ファシアリリースで行われる注射は、安全に行うことができる注射です。従来のブロック注射は、注射針の先を確認することはできませんでしたが、ファシアリリースの場合は超音波で針の先を目で確認することができるためです。
針の先を確認することができることによって、注射によって起こる得る臓器や神経、血管の損傷を防ぐことができるのです。
駐車で注入する液体は、生理食塩水のことが多いです。生理食塩水の場合は、麻酔薬で起こる可能性のあるアレルギー反応が起きることはありません。
しかし、生理食塩水そのものには鎮痛作用がありません。そのため、リリース効果があまり感じられない場合、筋肉のなかに余分な圧が加わることになり、より痛みが増してしまうこともあります。
日常生活を送る上で、腰痛や肩関節の可動域障害や肩こりや肩の痛みなどの悩みのある人は非常に多いです。さらにスポーツをする時にも肩関節痛や可動域の制限が悩みとなっている人も多いです。
人によって困る症状の程度は違いますが、痛みが続く場合、肩関節の運動に関係している筋肉の支配神経の走行路に癒着や炎症が起きていることが原因となっていることも多いです。
特に癒着が起きると、長い期間にわたって肩関節の可動域障害や痛みが続くことが多いです。そのため、悩みがある場合は、改善するための一つの方法としてファシアリリースなどの方法での改善方法も考えてみることもお勧めします。
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